1-1-2 出会う。ヤクザってRPGで最初の敵っぽくない?
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「おい! 早くいくぞ! こいつらが目を覚まさないうちに!」
「ああ!」
この兄妹がなんなのかは知らないが、攫えば銀貨大金をくれるって・・・
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怪しい声に気づいたルシアは・・・
「こっちかしら・・・」
路地裏にてついにヤクザを発見した。
「こんにちは。なにをしてるんですか?」
「あぁ! なんだお前?」
「おい! ちょっと待て」
「どうした!?」
声が小さくなり・・・
「まだばれてない・・・はずだ。 だったら、しらを切ればいいんだ」
「ああ、そうだったな?」
「え、なに話してるの!? 聞かせて!?」
「あの、3人でなに話してるの?」
「あ、これは金だ!金!」
「おっと、盗品じゃないからな!? これは俺たちがせっせと貯めてゲームを買うためのお金だからな!?」
「ああ、別に子供二人が入ってるわけじゃないからな!?」
「・・・入ってるのね」
「ばれたじゃないか!?」
そして、ルシアは彼らに近づき・・・
「すいませんが、その袋、拝見させてもらっていいですか?」
「ふざけるな!」
といい、ヤクザは彼女に殴りかかる。が
「はいっ!」
簡単によける。
よける。
よける。
「ふざけやがって!」
といい、ヤクザはナイフを取り出し・・・
「!?」
一瞬でそれを弾く。
「立場と実力をわきまえなさい」
ヤクザはその場から逃げていった。