表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

4 異常

「全員武器を構えろ!先ほどの殺気、おそらく第4階級相当の魔獣と見た。引き締めろ!」


なんか誤解が先走っているように思ったので、部屋の中から出て、安全だということを伝えようと思った。


「みさなん、大丈夫ですよ。ちょっと倒れてる人がいるぐらいで何も、魔獣すらいませんよ。」


完全に体に槍が刺さってることを忘れたまま、皆の前に行ってしまった。


「......おまえは、ウェルと言ったか?」

「先ほどライセンスを発行していただいたウェル、ですけど。」

「体に刺さっているのはなんだ?」

「ん?......あっ。」


あれ、人間って槍が刺さったぐらいじゃ死なないよね?

血が出てないのが不自然だったかな?


「いろいろ言いたいことがあるが、お前、人間ではないな?見たところ槍が刺さり、出血していない。

それにギルドで手加減していたとはいえ私の殺気を浴びたにもかかわらず動揺が無かった。

さてはおまえ...元人間、いや魔人だな...?」

「魔人...って何ですか?」


知らない単語だったので思わず聞き返してしまった。

返答されると思っていなかったのかメチルさんは驚いた顔をしていた。


「自分の種族も知らないで生きているやつがどこにいる。

魔人は、魔族の上位互換で高い生命力と体に血ではなく魔素が巡っていることで有名なはずなんだが。いや待てよ...、魔素すら漏れていない?ではこいつはなんなんだ?」


なんだかより一層警戒が強まった気がするけど、どうしようかな。

普通に竜です、と言っても通じるかなぁ?

模倣して創ったこの体じゃ不便かもなぁ。また新しい体創るかなぁ。

とか考えていると、メチルさんが、


「ウェル、お前は危害をなす者か?」

「いやいや、自由がモットーの者です。」

「......ギルドマスター、メチルがお前を一時的に預かろう。お前ら中にいる者の救助を優先しろ。私はこいつの対処にあたる。ウェル、着いて来い。」


宿屋を出るときすれ違った冒険者に若干の恐怖を感じたが、僕は別に何もしていないんだけどなぁ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ