#8 お別れの時間
作者名を変更しました。
晩冬の小石です。改めてよろしくお願いします!
よし、そろそろやめようかな。そう思いキャッチしたボールを地面に転がしていく。そういえば増えた物ってどうなるんだろ。…あっ消えた!どうやら勝手に消えるみたいだね、大体10秒くらいかな。
「満足しましたカ?初めてとは思えないくらい様になっていましたヨ」
そう言ってマイケルさんが近づいてくる。もう玉乗りはしてないようだ
「はい!楽しいですね、ジャグリングって。他の技も楽しみです!」
「うんうん、やはりレティ君はイイですねぇ。実に最高だ」
あれ?マイケルさんの喋り方が変わったような…?声のトーンも変わってるし。そう思ってると目の前に急にマイケルさんが現れて両肩をガシっと掴まれた。
「ひっ!?」
「貴方も狂信者にならないか?」
急にどうしちゃったの!?ならないよ!
「な、なりません!」
「!!! 失礼しまシタ。発作が出てしまったようデス」
ほ、発作だったみたいだ。何の発作なのかは知らないけど
元に戻って良かったよ。それにしても何処かで聞いた事のあるフレーズだったね
「おっとそろそろ、お別れの時間のようデス」
マイケルさんは腰に下げていた懐中時計を見てそう言った。
そっか、そろそろお別れか…お世話になったし最後にしっかりとお礼は言っておこう。
「お別れする前にこれをどうゾ。ワタシからの餞別デス」
「えっ、いやいやこれ以上は受け取れませんよ!装備も貰ってますし…」
装備だけじゃ無くて説明とかもしてもらってるし。これ以上は流石に…ね?
「先程のお詫びも兼ねてマスので、どうか受け取って貰えまセンか?ちなみに受け取って貰えないナラ、自分への罰として三日三晩地面に頭を打ちつけマス」
「ありがたく、受け取らせて頂きます!」
そんな事言われたら受け取るしかないよぉ…。結局受け取っちゃった…
【伝説の団長のコートを入手しました】
なんか凄そうな物を貰っちゃったね!?詳細確認!
【伝説の団長のコート】
かつて伝説のサーカス団を率いた団長のコート。
短剣使いだった団長が重宝したスキルが付いている。
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【装備ステータス】
MP+50
短剣生成
破壊不可
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これも….すごく良い装備だね、MPはいくらあっても困らないし短剣生成スキルもおそらく僕が想像してるモノなら使い道がある。プレビューで見た目を確認してみたけど、赤いショート丈のコートで所々に金の刺繍や飾りが付いていてカッコいいね。早速装備してみよう!ちなみにこれもアクセサリー枠のようだ。
「どう…ですか?」
「素晴らしいデス!最高に似合ってマスヨ」
「こんないい装備、本当に僕が使ってもいいんですか?」
「勿論デス。ある方から頂いた装備なのデスが、小柄な方でしたのでワタシでは装備出来なかったのデス。アイテムボックスにずっと保存していた思い出の装備でもありマスガ、ずっと保存しておくのは装備が可哀想だと思うのデ是非レティ君が使ってくだサイ」
「そういう事でしたら、使わせて頂きます」
思い出の装備なんだ…大切にしよう。ある方ってもしかしなくても団長さんだよね?サイズはピッタリだったから僕と同じような体型なのかな。それはそうと一旦ここで今の装備を確認してみよう。
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【武器】
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【防具】
頭:信仰道化師装備verレティ(一式装備)
胴:信仰道化師装備verレティ(一式装備)
腕:信仰道化師装備verレティ(一式装備)
脚:信仰道化師装備verレティ(一式装備)
足:信仰道化師装備verレティ(一式装備)
【アクセサリー】
・道化師のお面
・伝説の団長のコート
・
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これ全部マイケルさんからの貰い物なんだよね…。
感謝してもしきれないよ。
「マイケルさん本当にありがとうございます!大切にしますね!」
「いえいえ、では遠くからレティ君の活躍を期待していマスネ」
「また…会えますか?」
「勿論デス!ワタシはエンルドの世界の何処かにいます。是非探し出してみてくだサイ」
エンルドの何処かにいるみたいだ!探し出して改めてお礼をしよう
「では、始まりの街に転送しマスネ。神のご加護があらんことを」
「はい!また会いましょう!」
そう言ってお互いに手を振り合ってから僕は転送された。
結局マイケルの狂信者っぽい所を書けませんでした…
精進します…