#44 一角ビックラビットのお肉料理!
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その後も暫く話してると、料理が運ばれてきた。
「お待たせしました。一角ビッグラビットのステーキバーガーです」
「おお!美味しそう!」
「見た目そうだけど匂いも美味しそうね」
「じゅるり…」
「これ、イン。涎が垂れておるぞ」
バーガーには厚めのバンズにトマト、レタス、肉厚のステーキ、オニオンリングまで入ってる!?朝からボリューミーだね…。沢山の具材が崩れないように可愛いフラッグが刺してあるね。そしてグリムは保護者ポジにおさまりそうだ。
じゃあ、冷めないうちに手を合わせて…
「「「いただきます」」」
一口食べてみる
「ん〜美味しい!」
「ソースがサッパリしてるから食べやすいわね」
「肉汁たっぷりー!」
「これは…美味いな!」
正直朝からこれは重いかなって思ってたけど、全然そんな事無かった。
お肉も肉汁たっぷりなんだけどサッパリしたソースのおかげで口の中が油っぽくならずにスッキリしてる。みんな一口目以降は無言で、あっという間に食べ切ってしまった。
食べ終わった後に料理の話とかしていると、厨房からローズさんの声が聞こえた。
「おーい、クロエ!これ運んでおくれ!」
「はい、ただいま!…お客様、今から大量のお弁当を運んで参りますので、お手数ですがどんどんアイテムボックスに収納していってください」
「え?わかりました…?」
クロエさんが厨房に戻ると、お弁当箱が列をなしてふよふよと浮かびながらこちらにやってきた。え!?これの事!?
とりあえず収納していこう。
「ど、どんだけくるの!スタック数が凄いことになってるよ!?」
「まだまだありそうね…。頑張って主」
「主ふぁいとー!」
「凄い数だな」
それから数分してようやく列が途切れた。うー疲れた。
スタック数を確認すると…300個!ちなみに同じ物なら999個スタックする。
「ははは!すまないねぇ!張り切って作りすぎちゃったよ!」
「こんなにも…良かったんですか?」
「良いんだよ!それに貰った内の1個分だよ」
1個でこんなに作れるの!?一角ビッグラビット凄いね…
それに張り切ったってなんか良い事でもあったのかな?
「実は一昨日の昼に、珍しくオーナーがいらっしゃったんですよ。元々昼間はあまり出歩かない方なんですけどね…それで一角ビッグラビットのお肉料理をお出ししたら、大層喜びまして。料理長も褒めちぎられてましたね」
「そんで年甲斐も無く張り切っちまってねぇ。効果もついてるから是非とも探索の際に食べてくれよ」
オーナーさんが来てたんだ…。一昨日の昼っていうと直感が働いて行くのやめたよね…?まあ、いっか。それより食事効果ついてるの!?プレイヤーメイドの食事でも効果がつくものはまだ少ないってお兄に聞いたんだけど…。
「ちなみにどんな効果があるのかしら?」
「HP・MP25%UPと取得経験値10%UPだね。効果時間は3時間継続するよ」
「すごいよ!ローズさん!主?3時間継続する物って中々ないんだよ!」
「え!?そうなの?…ありがとうございます、ローズさん」
「そうだぞ、ご主人。普通は1時間だ。もしや…」
スズが聞いてくれた。どの効果も有用だし…それに3時間継続するのはかなり珍しいみたいだ。ローズさんに感謝だね
「おや、これは驚いた!インテリジェンス・ウェポンかい!
久方ぶりに見たねぇ。…クロエ黙ってたね?」
「ええ、料理長が驚くかと思いまして。私も内心では凄く驚いておりました」
「おぬし、やはり…。家名はどうした?」
「おっと、それ以上の詮索は無粋だよ」
「それもそうだな、失礼した」
「…?」
インとスズは効果の事で盛り上がってる。…家名の件は、聞かなかった事にしよう。そうしよう。僕は空気が読めるのです。




