#413 初イベントは殺伐としている!その49
「暖か〜いゾーンはネタ枠だったのね…」
「…?何言ってるんだ?氷雪地帯で使う物であろう」
「……!」
そっかそっか!なるほど、言われてみればそうだよね。完全にすっぽ抜けてた
「氷雪地帯の事完全に忘れてたよ…」
「ま、そういう事もあるさ。それと…」
「うん、お客さんみたいだね」
背後から感じる気配察知の反応からして七人くらいはいるね
「さーて使っちゃった分稼がなきゃね」
「この調子ならすぐに元が取れると思うがな」
だね。それじゃ…折角来てくれたし、ジュース代頂きまーす
◆◆◆
氷雪地帯にて
「この吹雪が鬱陶しいな。視界も遮られるし思うように動けん」
「魔法を使ってるからかあまり苦になってるようには見えないわよ。それにそもそも近接職じゃあるまいし、戦闘になったらあまり動かないでしょ」
吹雪が猛威を振るう中雪を掻き分けて進む集団があった。後続が四苦八苦するのに対して先頭の二人は、この環境をものともせず進んでいる
「寄せ集めなだけあっていつものメンバーと勝手が違うな」
「そこは同意だけど仕方ないじゃない。とっとと脱出しないとポイントやばいわよ」
「見捨てる訳にもいかんしな……よし。草原までもうすぐだ!頑張れ!」
「道は切り拓くわ!しっかりとついてきなさい!」
先頭の二人の鼓舞と共に集団全体が淡く光り、鈍かった歩みが目に見えて早くなる。
こうしてまた一つの勢力が動き出した




