#37 料理長にプレゼント
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ログアウトしてから色々済ませて、ログインしようとしたらメールが来ていることに気づいた。あれ?いつ来たんだろ。
メールを確認すると、お兄とお姉からメールだった。えーと、エリアボス合同攻略のお誘い?
要約するとボスが手強くて足止めを食らってる。だからみんなで攻略するから僕も来ない?って事だった。うーん、行きたいとこなんだけどまだ山にすら辿り着いて無いしなぁ。
「うん、ここは丁重にお断りしておこう」
参加します!だけどまだ辿り着いてないから待っててね!はちょっと違う気がするから今回は断っておこう。
「んじゃログインだー」
◆◆◆
ログインしました、エンルドの時間は6:00。2人共まだ寝てるかな?
「あら、おはよう。時間ぴったりね」
「んー起きた?おはよー」
「…!?…びっくりした。前も思ったんだけど、なんで同じベッドで寝てるの?」
起きあがろうとしたら、両サイドから声が聞こえてびっくりしたよ…。
「ふふ、従魔が主と同じベッドで寝るのは、当たり前の事よ?」
「んふふー、そうなんだよー」
「そういうもんなの?」
「「うん」」
そういうもんなのか…。とりあえずベッドから出よ。
「よいしょ。今日の予定なんだけど、まず食堂行ってご飯とローズさんにお肉をプレゼントします。それから今日はあんまり居られないから裏街のマップを埋めつつ、PKさんからお小遣い貰おうか」
「了解よー」
「らじゃー」
インはまだ眠そうだね。居られる時間が少ないし悪いけど付き合ってもらおう。ごめんね。
◆◆◆
というわけでやってきました。食堂!ローズさんいるかな?
とりあえず前回座ったテーブル席に向かう。今日も他にお客さんは居ないみたいだね。
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
「料理長の日替わりモーニングを…3つで」
「かしこまりました。何かございましたらお手元のベルでお呼び下さいね」
「あの!えーと、クロエさんで良いですか…?ローズさんにお渡して貰いたいものがあるんですが」
「はい、構いませんよ。料理長の件もお伺いします」
ネームプレートに書いてあるとはいえ、自己紹介されてないのに名前呼ぶのって慣れないね…。それは置いといて、クロエさんに渡しちゃえばいいかな?
「コレなんですけど…」
「おや、これはまた珍しいお肉ですね。これを料理長に?」
「はい、お願いできますか?」
「構いませんよ。では、お渡ししておきますね」
「あ、実はあと9個程あるんですけど…」
クロエさんはキョトンとしてる。呆られちゃったかな?
「ふふ、大丈夫ですよ。お出し頂ければ浮かせて持っていきますね」
「では…これでお願いします」
「はい、かしこまりました」
クロエさんが手をあげるとお肉が浮いた。
おーファンタジーだ!
その手を厨房に向けて振り下ろすとお肉が列を成して向かっていく。え、お肉がそのまま先行くの!?ローズさん驚かないかな…?
「肉!?しかも一角ビッグラビットじゃないか!?クロエ!一体なんだいこれは!?」
あ、ローズさんが厨房から飛び出して来た。やっぱり驚くよね…。
「料理長。こちらのお客様よりプレゼントだそうです」
「だとしたらもっと運び方があるだろう!?唐突に厨房に送り込むんじゃないよ。ん?プレゼント?…おや、こないだの可愛いお客さんじゃないか」
「あはは…。インとスズがお世話になったみたいなので、お礼に受け取ってください」
「いやいや、こんな高価なもの受け取れないよ」
やっぱ受け取ってもらえないか…。うーん、ちょっとゴリ押しだけど…。んんっ
「受け取ってくれないんですか…?」
秘技、上目遣い!お兄とお姉ならコレで一発なんだけど…
「!?…わかったよ!受け取るよ、ありがとね!」
「ふふっ。では厨房に運んでおきますね」
こうかはばつぐんだ!通用して良かった…。




