#34 PKと行く裏街散策Part2 その4!
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各自別れてから見て回ってるけど今の所、特に気になる物はないね。ん?天井から吊り下げられてる看板にド級イロモノコーナー!って書かれてる。やばいゾーンに入っちゃったかな?
「何だろこれ?ちっちゃいアイアンメイデン?」
名前は…お、商品の下に商品名が書かれたプレートがあるね。えーと、ミニマムアイアンメイデン。そのまんまだった…。気になるし鑑定使ってみよ。
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【名前】ミニマムアイアンメイデン
とある種族の赤ちゃん用ベッド。
通常のアイアンメイデンと違い拷問器具では無い為、中に棘は無い。
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赤ちゃん用ベッドなのね…。棘が無くて良かった…。
「次は…不協和音ヴァイオリン。んー鑑定!」
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【名前】不協和音ヴァイオリン
歴史にも名が残るヴァイオリン製作家がムカつく貴族に贈った作品。誰が弾こうが不協和音が鳴り響く。見た目だけは一級品。
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誰が弾いても不協和音が鳴り響くってどんだけムカついたの…。その貴族さんよっぽどだったのかな…
「ん?人形…かな?鑑定鑑定っと」
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【名前】朽ち果てた魔導人形
超古代に稼働していた家庭用護衛魔導人形。今は朽ち果てており稼働しない。
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なんか凄いの出てきたね!?メイド服っぽい物を着てる。
直してあげたいけど、アテも無いし…。ごめんね
それからもイロモノゾーンを見て回る。他には族長の仮面とか1秒だけ宙に浮く絨毯とかあったね。行き止まりだし次が最後かな?
「えーと、仕込みステッキ…?」
最後は一本のステッキが置いてあった。
見た目は黒を基調としていて銀の装飾があしらわれてる。
ステッキの先にはブリリアンカットされた宝石が台座に嵌められている。その宝石の根元に鎌をかけた手のひらサイズの死神の銀細工が取り付けてある。
「これはまた…見た目のインパクトが凄いね。よし、鑑定」
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【名前】死神公の仕込みステッキ
かつて死神公と呼ばれた貴族が愛用していたステッキ。
右に回して抜くと剣が、左に回して抜くと…。
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死神公って人が使ってたんだね。あ、だから死神の銀細工がついてるのかな?ステッキの長さ的に丁度細剣ぽいんだよねぇ。
「…抜いて見ても良いかな」
「良いですよ。この辺なら広いですし。」
「わあっ!?…ク、クリスさん?いつからそこに…?」
びっくりした…。急に背後から声が聞こえるんだもん。
「何だろこれ?ちっちゃいアイアンメイデン?って所からですねー」
「最初から!?気配察知にも反応なかったし…」
「ははは、気配察知は掻い潜る術がありますからね。危険予知や直感とか取得してみると良いですよ。あと、さっきも言いましたがこの辺なら抜いても大丈夫ですよ」
最初からだった…恥ずかしい。それにずっと気づかない僕って鈍感なのかな…?教えてもらったスキルは絶対取っておこう
「ありがとうございます、じゃあお言葉に甘えて…」
右に回して抜くと剣が出てくる。抜ききるとそこには細剣の刀身が。おお!カッコいい!軽く振ってみる。うん、いいね!
「すごく良いです!…でも高そうですね」
「それは良かった。そうですねぇ……さっきの魔導人形と合わせて25万Gでいいですよ」
「え!?良いんですか!?」
「来訪者のお客様は初めてなので特別価格ということで。それにそのステッキは自我があるみたいでして、気に入らない相手には抜かせてもらえないんですよ。その可愛い死神に首を刈られます」
「首を刈られるんですか!?」
首が飛ぶ可能性があったの僕!?価格もびっくりだけど、止めてくれなかった事もびっくりだよ!?
「ははは、最後のは嘘ですよ。あと本当は魔導人形を売るつもりが無かったんですが、あなたなら直せた後も大切にしてくれるだろうなと思いまして」
「もう、揶揄わないで下さいっ!それと本当に良いんですか?魔導人形もステッキも」
もしかして弄ばれてる!?
「本当に良いんです。ではレジ行きましょうか」
そう言ってクリスさんはニコニコしながら魔導人形を担いでレジに向かって行った。
次回はついに例のキャラが登場です!お楽しみに!
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