#30 束の間の休息
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カノンさんが去った後、その場で少し休憩してたらインとスズがやって来た。
「遅いと思ったらこんな所で何やってるのよ」
「ん?戦闘でもしてた?」
「あはは…一悶着あってね。ちょっと疲れちゃったから宿に帰ってから話すよ」
それから2人には従魔石に入ってもらい、建物の上を走って宿までの道をショートカットする。
「…ふぅ、着いた。2人共出ておいで」
従魔石から呼び出すと光を伴って目の前に現れた
「あら?もう着いたの?やっぱりショートカット出来ると早いわねー」
「あっという間だったね!」
「そうだね。それじゃ入ろっか」
受付のおねーさんに挨拶してから部屋へ向かう。そういえば誰ともすれ違わないね…?タイミングの問題なのかな?
そんなことを考えてたら部屋に着いた
「実家のような安心感!」
「何言ってるのよ…」
「インもベッドにダーイブ!」
部屋に入って早々にベッドにダイブする。あ、横のベッドにインもダイブしてる。スズは腕を組んで溜め息をしている。ついでにジト目だ。
「それで何があったのよ?」
「えーと、追いかけて行ったあと………」
◆◆◆
「良く変なのに絡まれるわねー」
「結局一体何が目的だったのか分からなかったんだよねぇ」
「主と仲良くなりたかったんじゃない?」
「仲良くなりたかったら、急に襲い掛かって来ないんじゃ無いかしら」
そうなんだよね、襲い掛かってくる理由が分かんなかった。
キル目的だったのなら途中で帰るのもおかしいし。
うん、考えてもしょうがないね。今は休もう。
「考えてもしょうがないし、お昼寝でもしようかな」
「それもそうね。おやすみ」
「おやすみ、主!」
◆◆◆
おはようございます!うん、スッキリした
「おはようー」
「おはよう!」
「おはよう、紅茶飲むかしら?」
2人は部屋に備え付けてあるティーセットでお茶してたみたいだ。紅茶のいい香りがする。
「貰おうかな」
「はい、どうぞ」
「このクッキーも美味しいよ!」
貰った紅茶を一口飲むと口の中に香りが広がる。美味しいね。クッキーもサクサクで甘すぎず紅茶に合う
「どっちも美味しいね」
「それは良かったわ」
「このクッキーはローズさんに貰ったんだ〜」
ローズさん?……あ、料理長さんか!どこで貰ったんだろ?
ちなみに名前を知っているのはNPCにもネームプレートが出ている仕様のおかげだね。ぱっと見ではプレイヤーとの区別がつかなくなってる。
「さっきお茶請けが無いか食堂に聞きに行ってたのよ」
「そしたらローズさんが持っていきなーって」
「そうなんだ、じゃあ今度会った時にでもお礼言わないとね」
夜に裏街を散策するし、何か手土産になりそうな物があれば買って帰ろうかな。これからも食堂にはお世話になると思うし。
「そうだ、今日の夜なんだけど刀至郎さんを呼んでも良いかな?」
「もちろん!」
「主のフレンドだったかしら?構わないわよー」
よし、じゃあフレンドチャットで来るか聞いてみよう。
あとは夜になるまで部屋でのんびりしてようかな。
「時間もあるしのんびりしよっか」
「そうね。あ、さっき食堂で面白い話聞いたわよ」
「そうそう!最上階に住むオーナーさんの話!」
「オーナーさん?」
「そうなの、部屋から滅多に出てこな……」
そんな他愛も無い話をしながら、夜になるまで時間を過ごした。ちなみにリーダーっぽい人達のおかげで戦利品はがっぽりだったよ。
ちょいと短めですが休息回でした。
次回はPKさんと行く裏街散策Part2です。
お楽しみに!