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信仰ピエロは今日も楽しむ  作者: 晩冬の小石
第一章 冒険の始まり
29/417

#29 一難去ってまた一難

累計PV14000突破しました!ありがとうございます!


いつも読んでくださり感謝です!

いいね、評価、ブクマありがとうございます!

拍手に驚いて飛び退くとそこには女性が立っていた。

ベネチアンマスクをしている為、顔は見えないね。服装は豊かな胸を強調するように胸元のはだけた燕尾服を着ている。レッドネームでは無いみたいで名前は…カノン。

怪しい人なのは間違いないし、少し警戒しておこうかな


「いやぁ、素晴らしい!見事な戦い振りだった!」

「……それはどうも。それで、一体何の用でしょうか」


カノンさんはそう言うと両手を広げる仕草をする。

オーバーアクションだなぁ。様になってるんだけどね


「はははッ そこまで警戒しないでくれたまえ!今日は挨拶に来ただけさ!」

「挨拶?」

「そう!挨拶さ、同業者への…ね。私もPKKを生業としててね。君達の噂を聞いて会いに来たんだ」


どうやらカノンさんもPKKみたいだね?

でも挨拶の為に態々会いに?


「情報を得て喫茶店に向かったんだが…そこで見たのは君の華麗なる回避術だった!目に焼きついてしまったよ。惚れ惚れする程に美しく無駄の無い動き!そして重力をものともしない身のこなし!

ああ…やっと見つけたと思ったよ。そう、やっと、見つけたんだ……」


ん?雰囲気が変わった?最後の方は小声だったから聞こえなかったけど、なんか様子がおかしい。

すると徐に両腰に差してあるダガーを握って…まずいっ


「…! ああ、やはり最高だ!!私の目に狂いは無かった!」

「……ッ ()()だけでは?」


ダガーの振り下ろしを間一髪で避ける。ギリッギリだったね……。信仰道化師装備に戻して仮面もつける。一応自分にリジェネヒールも使って短剣も生成しておく。


「すまないね!我慢しようと思っていたんだが出来そうに無い!少々お付き合い願いたい…ね!」

「嫌、と言っても、やめて、くれないんでしょう?」

「その通りさ!わかっているじゃないか!…そこだっ」


会話をしながらも連撃を紙一重で避け続ける。この人強い…!ここで突き…!?


「ぐッ!」

「ハハハハッ 今のをパリィで防ぐのかい!?」


あっぶなかったー!

パリィの反動で削れたHPが瞬時に回復する。ありがとう、刀至郎さん。やっぱりパリィの選択肢が出来たのは大きいね。今のやり取りでスイッチが入ったのか攻撃がどんどん苛烈になっていく。


「ほら、ほらっ!もっと!もっと見せてくれ!」


危険な攻撃だけはパリィで防いで耐える。

何か無いかな、避ける事しか出来てないからこのままじゃ、ジリ貧だ。何か…攻撃を止められる……気を逸らせるような……あ、出来るかも


「凄い!凄いよ、君!ああ!どうか、この技も防ぎ切ってくれ!【枝垂れ桜】」


ここに来てスキル攻撃!?あーもうっ何とかなれー!


「おちょくり!」

「!?…な、何が」


僕に当たる寸前にカノンさんは後ろを振り返り、背後のピエロさんにスキルが炸裂する。目に見えない程早い連撃技みたいだ。


「頭冷やして下さい!」


ピエロさん囮にしちゃってごめんね。今のはおちょくりのピエロさんをカノンさんの背後から現れるように指定してみた。一か八かだったから成功して良かった。そしておちょくりのお陰で僕に背を向けているカノンさんの首に一閃!


「私に一撃を…? ハハ…ハハハハッ」

「……ご満足頂けましたか?」


結構なダメージ入ったと思うんだけど、ケロッとしてる。

自信あったんだけどな……むぅ

それはそうと雰囲気も戻ったし、もう大丈夫かな?


「あー笑った。本当に愛おしいな君は。抱きしめてキスしたいくらいだ」

「結構です」


距離を置く。また襲われてもかなわないし。


「ふふっ 久々に昂ったよ。ありがとう。最後に君の名を教えてくれないか?」

「…ネームプレート見れば良いじゃ無いですか」

「これは参ったな。嫌われてしまったかな?私は気に入った相手には自分から名乗ってもらう主義なんだ」


どういう主義なの……。

うーん、言うまで帰らないって雰囲気が凄いし…。

疲れちゃったし、とっとと伝えてお帰り頂こうかな。


「レティです」

「レティか。うん、覚えた。ではまた会いに来るよ!」


そう言うとカノンさんは立ち去って行った。

結局何だったんだろ…。それに…また会いに来るのね。

あー疲れた。1回宿に帰って休憩しよう……



◆◆◆◆



「ああ、思い出すだけで身体が火照ってしまうよ。それにしても、やっと見つけたよ私の攻撃()を受け止めてくれる存在に……。ふふっ、必ず私のものにしてみせる。逃がさないよレティ君」

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