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信仰ピエロは今日も楽しむ  作者: 晩冬の小石
第一章 冒険の始まり
22/417

#22 裏街散策開始!

累計PV7000突破しました!累計ユニークユーザーも1400人を超えており、本当に感謝しております!

これからも応援よろしくお願いします!


いつも読んでくださり感謝です!

いいね、評価、ブクマありがとうございます!

「なんだァ、早く言ってくれやァ良かったじゃねェか」

「いや、聞いてくれなかったじゃん!」


僕たちは今裏街の一画にある怪しいお店でお茶してる。

刀至郎(とうしろう)さんとは他のゲームでのフレンドで割と仲が良い。この刀至郎さん色んなゲームで一般プレイヤーには自分からは手を出さないPKとして結構有名だ。それと同時にPK相手には容赦無いPKKとしても名を馳せている。


「いやァ、すまねェ。気が立っててなァ」

「あー、もしかして刀?」

「あァ、中々見つかんなくてなァ。見た目は一丁前にキマってんのに帯びてるのが直剣てのは締まらねェよ」


刀至郎さんは刀大好きマンなのに剣使ってるのは、まだ入手出来て無かったからなのね。


「レティ、おめェ宿探してたんだよなァ」

「そうだね」

「ここで会ったのも何かの縁だァ、裏街散策と洒落込もうや」

「えっ!?裏街で宿探すの!?」


刀至郎さんは煙管をふかしつつニヤリと笑いながら提案してくる。様になるなぁ、かっこよすぎない?それにしても裏街で宿かぁ…


「裏街だからこそだろうが。良い宿があるかもしれねぇじゃねェか」

「それはそうだけど…」

「思い立ったが吉日ってなァ。とっとと行くぞォ」


という事で、PKと行く刀と宿を探して裏街散策、始まります。ちなみにお店の代金は刀至郎さんが払ってくれたよ。ご馳走様です!


「俺が刀探してる時に西側は見たからなァ。東行くかァ」

「はーい。そういえば、何で裏街で刀探してるの?」

「ベータん時に情報屋に聞いてなァ。そん時からちょいちょい探してたんだがよォ。正式リリースで裏街も構造が変わっててなァ。また一から探し直しだァ」


歩きながら会話する。正式リリースでベータテストとの変更点結構あるみたいだね。僕はベータテスト落ちたから関係無いけどね!


「何ふくれてんだァ。可愛い顔が台無しだぞォ」

「ふくれてても可愛いの間違いでしょ?」


刀至郎さんはこちらを見てキョトンとしてから笑う。


「おめェ変わったなァ。漸く踏ん切りがついたかァ?そっちの方が堂々としてて良いじゃねェか」

「色々と心境の変化がありまして…はっちゃける事にしたんだよ」

「そうかァ。ま、詳しくは聞かねぇよ」


そんな話をしながらも裏街を歩く。時々お店を覗くけど刀は見つからないね。宿に関しては一軒も見かけないや…。


「見つかんねぇなァ。PKも襲ってこねぇしよォ。1人ん時は結構襲われてたんだがなァ。その格好かァ?……そういや、おめェ何でピエロの格好してんだァ?」

「話して無かったね。これは……」


かいつまんで経緯を説明しました。刀至郎さんは信用してるしある程度話して大丈夫だね。


「ハハハハッ MND極振りかァ。通りでさっきパリィしなかったのかァ。以前はよくパリィ職人とか言われてたのによォ」

「パリィの仕様上、ガード判定にはなるけど参照するステータスが無いからダメージ受けちゃうんだよね。エンルドではパリィが成功すればダメージ受けてもHP1は残るみたいだけど」


他のゲームではパリィを愛用してた。というのも僕が名前の一部を借りてる好きなアニメのキャラが、パリィと氷魔法を使っててそれに影響されたって感じ。


「おめェMND極振りってこたぁ回復魔法取ってんだろォ?

レベルいくつだァ」

「えーと、今2だね」

「周りに人はいねェな……よし」

「な、何やってるの!?ヒール!」


よし、じゃないよ!?刀至郎さんは取り出したナイフで自分の腕を切りつけた。


「ほれ、ヒール飛ばし続けろォ」

「また!?」


それを数回繰り返してヒールのレベルが上がった。MP自動回復があるとはいえMP空っぽだよ。何をやらされてるだろう…


「レベル上がったかァ?覚えた技見てみろォ」

「え?う、うん」


確認してみるとリジェネヒールの文字が。効果は180秒間対象のHP継続回復。これは……


「それを使えばパリィで削れたHPを、瞬時に回復できんだろォ。ま、継続時間を切らさねぇようにするのとォ、あくまで保険だからなァ。前みたいにパリィを多用はできねェってのは注意しとけよォ」

「いや、使えるって分かっただけでも十分だよ!ありがとう、刀至郎さん!」


使えるのと使えないじゃ大きな違いだし、何より好きな技だったから正直嬉しい。短剣生成があるし武器は要らないと思ってたけど、これは僕も探さないといけないかな?


「そうだ、レティこれ着て歩けェ。ピエロの格好じゃPK共が警戒して襲って来ねぇんだよォ」

「え?…これって!?………ていうか何でこんな物持ってるのさ、刀至郎さん」


僕はジト目で刀至郎さんを見つめる。

何故なら手渡されたのは【村人の女性服】。ていうかアレンジされたディアンドルだった。

次回、果たして宿は見つかるのか!?

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