#173 待っていたのは…
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お兄が固まってる。たまーに抜けてるんだよね、お兄って。
そこがチャームポイントなんだけどさ
「ハハッ、なんで居場所が分かったって感じだね。グレイ」
「なっ!?お前読心術でも使えるようになったのか!?」
「いや、顔に書いてあるわよ…」
長髪のお兄さんもとい図書館の住人さんは揶揄うように目を細めてお兄に話しかけた。
この人どっかで見た事あると思ったら、お兄の幼馴染の一人のホン兄だ!そういえば本が好きだからって昔から本関係の名前使ってたっけ
「準備も終えて先に進もう!って日に突然一言だけ残してどっか行っちゃうからさ。なんの用だろうと思ってたけど、兄妹水入らずで遊んでたんだね」
「え、兄さん!?予定すっぽかしちゃったの!?」
「…あー、その、なんだ。…お前達と遊ぶより大事な用事なんて無い!」
「お兄、嬉しい事言ってくれてるけど…先約をすっぽかしちゃ駄目だよ…」
まぁ、誘ったの僕なんだけどさ。まさか予定すっぽかしてまで来てたとは思わなかったよ…
「後で皆んなにちゃんと説明しなよー。ここにいるのはもうちょい黙っててあげるからさ。…僕もアイリスちゃんとレティ君の元気な姿見れたしね」
「あ、お久しぶりです。ホンさん」
「助かるよ、ホン」
あ、僕も挨拶しなきゃ。会うの結構久しぶりだし、顔見せた方が良いかな?ちゃちゃっと着替えて…
「…ホン兄、久しぶり!」
そう言って手を振るとホン兄は目を丸めた
ちなみにホンはグレイパーティの副リーダーです
 




