#145 地上が混んでるなら空を駆ければ良いじゃない?
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特に他の魔物が出てくる訳でもなく、ゴブさんを蹴散らしながら森を抜けた。
「お?あれってもしかして!」
「久々ねー」
森を抜けた先には草原が広がっており、所々に水色の物体が
鎮座していた。独特なリズムで左右に揺れており、抱きしめると癒されそうな柔らかボディ、そして無害ですよと言わんばかりのキュートな顔!
そう、RPGではお馴染みの!あの王道モンスター!
その名も…
「スライムだ!!」
「おぉう、どうした主。驚いたではないか」
え、だってあのスライムだよ!いやーやっぱスラさんに出会うとRPGしてる!って感じがしてテンションあがるよね
「それにしても人が多いわね」
「主の同郷さんばっかだねー」
確かに湖の町に比べると段違いにいるね。てっきり先に進んだのか、山にいるのか思ってたよ。人気無いのかな…湖の町。…なんか悲しくなってきたからスラさんに包まれて癒されたい
「ふむ、ここからはご主人単独で駆け抜けた方が良さそうだな」
「…うん、そうだね。そうしよっか」
ちゃ、ちゃんと聞いてたよ!スラさんに包まれる事を想像なんてしてないよ!本当だってば!だからジト目向けないで…
「んじゃ私達は入っちゃうわねー」
「また後でー!」
そう言うと2人は石の中に入った。この人混みを避けながら移動するのを考えると…ちょっと目立つけど空中階段で足場作って空を駆けた方が時短になるかな
「今回はタイムアタックしてみようか」
「だったら計測しておこう」
目印にちょうど良いしこの大きな木をスタート地点にしよう。軽くストレッチして……よし!
「それじゃ行くよー…よーい、どんっ!」
掛け声と共に走り出す。まずはある程度の高さまで上がろう。空中階段を使用して空中を駆け上がっていく。大体建物の三階くらいの高さだね
「あとは水平移動だし、スピード上げてこー!」
スピードを上げて駆け抜ける。最っ高に気持ちいい!いつもの屋根上みたいに障害物を避けながら走るのも楽しいけど、
偶にはこういうのも悪く無いね!
その後、鍛治の町付近で笑いながら空を駆ける謎の人物の話題で、掲示板が盛り上がった事をレティは知らない
掲示板回のネタ、ゲットだぜ!




