#117 剣聖クエスト!その2
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小島に到着して船から大樹を見上げる。近くから見るとより一層大きいね。アーサーさんは一足先に上陸しちゃった。僕も行こう。恐る恐る船から一歩踏み出す。
……よし…大丈夫だね?良かったぁ…
「大丈夫だったみたいね」
「…心臓に悪いよう」
無事に上陸できた。インとスズも…大丈夫だね。2人で盛り上がってる。うんうん、相変わらず仲が良いね。
それにしても、なんだろう…上陸してから妙に心が落ち着くような…?マイナスイオン?に包まれてる…?うーん、言葉にしづらいね
「依頼の件を説明する…前にちょっと剣聖の習わしについて説明するね」
「ん?了解」
確かに何の情報も無しに島まで来ちゃったし、丁度良いね
「剣聖は毎年この時期にこの島に来て精霊に挨拶するっていう習わしがあるんだ」
「…精霊さん、本当に居たんだ」
後ろで2人もテンションが上がってる。物語の人物が実在してたんだもん、そりゃテンションも上がるよね
「それで今年も来た訳なんだけどさ、本人が出て来ないのよ。初代の時から毎年欠かさず剣聖とお話ししてるって本人も言ってたから、こんな事初めてでね。その原因の調査を一緒にして欲しいんだ」
「待って!?」
え、精霊さんが出て来ない原因を調査するのが今回の依頼って事!?この依頼、昨日なりたてホヤホヤのストーンランクの冒険者が受けて良い依頼じゃないよね!?ね!俊足おじさん!
「……今回はギルドを介さない非公式の依頼という事で、目を瞑りましょう」
「目瞑っちゃうんだ…」
「あはは…ごめんね」
最初に受けるクエストにしては、ちょっとばかし責任重大じゃ無いかな!?もっとこう…チュートリアルみたいな、なんとか村のなんとかさんに荷物を渡して欲しいとかそんな感じのクエストを受けると思ってたよ…。まぁ内容も聞かずに依頼受けたの僕なんだけどさ…
「それで…手がかりとかはあるの?」
「それが何も無くてね。ここ数日は小島の調査と依頼を受けてくれる人を探しつつ、息抜きに町の観光って感じだったからさ。……いや、一つだけあったね。精霊が住んでるって言ってた祠なんだけど」
怪しい匂いがプンプンするね。まずはその祠に行ってみよう。何か分かれば良いんだけど…
プンプンするぜーーっ




