#116 剣聖クエスト!その1
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暫くするとアーサーが来た。あれ?騎士さん達が居ない?でも代わりに……見覚えのある人が。こんな所でどうしたんだろう
「やあ、お待たせ!ちょっと色々あってね…」
「僕たちも今来た所だよ。それで…
「昨日ぶりですな。今回は同行させて貰いますぞ」
そう、騎士さん達の代わりいたのは俊足おじさんだった。
服装は昨日と一緒なんだけど、大きな本を持ってる。広辞苑くらい分厚くて週刊誌くらいの大きさだね。鈍器?もしかして鈍器なの?
「来なくて良いって言ったんだけどね…。本当に何処で聞きつけたのやら…」
「流石に剣聖殿の依頼をたとえギルドを介さないとはいえ、昨日登録したての冒険者のみというわけにはいかないのです。勿論レティ殿が信用出来ないという訳では無いですぞ。ただ…上が煩くてですな」
「そうなんだ。大変だね…」
これが中間管理職の辛さってやつなのかな。頑張って!俊足おじさん!
「騎士達は先に行かせて待たせてるから、早速行こうか」
そう言ってアーサーさんは門の外を指差した。外出るんだね
◆◆◆
やってきたのはラグナリアに隣接する大きな湖のほとりだった。門を出て少し歩くと着いたね。騎士さん達が集まってたからすぐに分かった。湖には小さな船が何隻か浮かんでいる
「それじゃあ、次は船に乗ってくよ」
「はーい」
一隻に5人前後ずつ乗っていく。となるとあの小島まで行くのかな。あそこって聖剣を授かった場所だったよね。そんな神聖な所に僕らも行って良いの?
「行き先の目星はついてるかもしれないけど、目的地はあの小島よ」
「えーと、僕らも行って大丈夫なの?」
船を進めながらアーサーさんはそう言った。
やっぱり小島だった…。アーサーさんは剣聖だし大丈夫かもしれないけど、僕らや俊足おじさんとか騎士さんも踏み入れちゃって良いのかな?特にインとスズは一応魔物だし
「んー多分…?」
「多分なんだ…」
アーサーさんはそっぽを向きながら、バツが悪そうな顔してる。大丈夫かなぁ…。上陸した途端に天罰とか喰らわないよね…
本は鈍器…!




