#104 湖の町! その15
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おじさんと別れた後は町を回って祭りを楽しんだ。編隊飛行してる大きな剣とか、氷で出来た剣の彫刻等々。とにかく剣聖祭ってだけあって剣に由来する物が多かったね。あとプレイヤーらしき人もチラホラと見かけた。思った以上に居ないんだね
「次の方どうぞー、いらっしゃいませー」
「剣聖ココアと剣聖ラテと剣聖ティーをそれぞれ1つずつ」
「かしこまりました」
お、僕らの番が来たから注文をする。歩き疲れたから目に入ったカフェに入って、カウンターに並んでたんだ。注文して受け取ってから席につくタイプのお店だね
「お待たせしましたー」
「ありがとっ」
受け取り口の方へ行くとすぐに出て来た。お代を払って受け取る。おぉ、どれも美味しそう。後で一口ずつ貰おうかな
「なんだって!?…おっと、すみません」
「申し訳ありませんー。剣聖ココアは1日限定99杯とさせてもらってるんですー」
「…また来ます…」
受付の方で大声が聞こえて振り返る。さっき僕らの後ろに並んでた美人さんが声の主だった。…どうやらココアを頼んだけど売り切れてしまって、注文出来なかったようだね。っていうか僕が注文したので最後だったのね。美人さんは凄く残念そうに肩を落としながら帰ろうと踵を返す
「ごめん、2人共。先に席探してて!」
「ん?了解!良い席探しとくね!」
「わかったわー。また並ぶのも大変だから、ラテとティーを3人でシェアしましょ」
今ので伝わるとは…流石僕の仲間達だ。
急いで美人さんを追いかける勿論溢さないように最新の注意を払う
「おねーさん!これ、どうぞ!」
「ん?………なっ!い、良いの!?」
歩くのがゆっくりだったから、すぐに追いついた。声をかけてココアを差し出すと美人さんはゆっくりと振り返る。
何事かと暫く固まり、それからココアを見て目を見開いた。
僕がうんうんと首を振ると、震える手でココアを受け取った。…溢さないでね?
「ありがとう!あ、お代!払うよ。確か500Gだったかな」
「別に良かったのに。えーと、アーサーさん?」
アーサーさんからお代を受け取る。僕のお節介だし受け取る気は無かったんだけど、有無を言わせない感じだったからね
アーサー登場!




