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岩人救出戦・天敵の発見

「ドワーフ・・・じゃなくて岩人か、強いね。倒れてるのは何人かいるみたいだけど魔族の死体の方が圧倒的に多い」


 投影された戦場を見ているとオーク達の中には我先にと岩人から逃げている奴までいるのがわかる、あいつらは後でちゃんと追いかけて殺さないとね。岩人達に向かっていくオークと逃げているオーク、お互いが邪魔をして進みづらくしている、ぶつかって倒れ、踏みつけられるやつも見える。オーガ達は全員岩人に向かっていくのが見える。やはりオークよりも強く勇敢、もしくは獰猛な種族なのだろう。前回はちゃんと観察出来なかったがやはり個体差よりも種族差の方が肉体能力の差が大きそうだ。ひとまず指示を出す。


「ガーゴイル達はオーガを中心に攻撃、殲滅作業をさせて下さい」

(既に智将殿がそのように行動させています)

「あ、それならええねん」


 なら特に言う事も無いか


 それからは早かった・・・兵士を少しずつ転移させ捕虜の救出とオークの殲滅、ガーゴイル達でオーガを撃破し岩人達の援護・救出、岩人達の戦闘能力が高かったからか倒れている者も気絶してるだけの者がほとんどで死者は4名だけで済んでいるらしい。特に岩人の隊長っぽい人物の戦闘能力は凄まじく、自分と違って俯瞰で見えている訳でもないのに、オーガを斬り捨てながら仲間の援護もこなしている。


「まぁ何にせよ敵はちゃんと全滅させてね、禍根なんて可能性は一切残さない。」

(了解しました、今逃げているオークの場所に兵を転移させたようです。)

「ええね」

(主様!非常にまずいです!)

「え?いきなりどうした?」

(目を閉じてこれを見て下さい!)


 非常に慌てているらしい智将さんの声を聞き目を閉じる、千里眼さんの能力で視界に1匹のオークが見える、オークは腰を抜かしているらしく尻餅をついてる状態だがとても驚いてるのが雰囲気でわかる。そこへ1人の兵士が斬りかかる、兵士の剣がオークの体に届く直前・・・兵士が消えた。いつもなら頭に響く撃破音すら無い・・・槍を持った兵士がオークの顔面を突き刺そうと突撃する・・・槍は届く事無く兵士が消える・・・大体想像がついた。


「距離は?」

(10cm程かと)

「適当に石を拾って投げてみて、あと念の為ガーゴイルも1匹来てもらって!」


 別の兵士が足下の石を拾って投げる、石はオークの顔に当る前に止まる、そして投げた兵士の手元まで戻ったと思ったら落ちてあった場所に寸分違わず戻った。


「ガーゴイルに岩でも上から叩き付けさせて!出来るだけ真上から!絶対に10cm以内に触れさせるなよ!」


 ガーゴイルが地面に手を突っ込んで無理矢理地盤を引っ剥がすとそれを持ってオークの上に飛ぶ、オークは立ち上がりこちらに背を向けて走り出し始めた、そのオークの後頭部へガーゴイルが持ってる岩を叩き付けた、何の音も無い・・・ガーゴイルが必死に押しつけているのが翼の動きでわかるがビクともしない・・・だが急にガーゴイルの手から外れて岩は元の場所に戻っていく・・・無理矢理引っ剥がしたから盛り上がっていた土なんかも元の形に戻った・・・何事も無かったかのように・・・


「今度は上から投げつけてみて」


 ガーゴイルがさっきと同じように地面から岩を取り出しオークの上に飛び、岩をオークの頭目掛けて投げつける、正直全く見えない速度で投げられたからよくわからなかったが、岩がオークの真上で一瞬停止したのが見えたと思ったら、岩がガーゴイルの所まで戻ってから地面に戻った。


 冗談じゃないぞ・・・投げた石はこっちが出した物じゃ無い・・・それが意味無かった・・・つまり射出理由が兵士が投げたのが原因と思われる・・・兵士は魔力由来だからおそらく体の周囲の魔力を無効化とここまでなら考えられる・・・だが元の場所に戻ったという事は少し違うはず・・・周囲の魔力が原因の事象を無かった事にするあたりと考える・・・さらに岩を上から叩き付けたのまで戻されたという事は常に押しつけても意味が無いと言う事・・・それは存在している武器を調達して攻撃しても意味が無いと言う事・・・ここまではまだいいのだが岩を上から投げたのまで意味が無いのは勘弁して欲しい・・・上からの攻撃・・・上段からの振り下ろしとかもそうだが・・・上から下にという事は重力加速という自然現象の効果も上乗せされるという事である・・・だが元の場所に戻った・・・しかも使用した岩の周りにあった土まで戻った・・・詰んでね?・・・重力を武器に出来ない事が証明されたよ?・・・落とし穴とか掘る時間なんか無いっていうかそれも意味無いんじゃないか?・・・穴の周りの土地にあいつの足が触れたら多分穴埋まるだろ・・・手段が無い・・・本当に無い・・・


「あいつ1匹でこっちが全滅する」


 思わず口から出た事実

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