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別視点:造物魔法使いの見た物

 戦場の後方に魔法使いの老婆がいた、その魔法使いは上半身は人間のようだが舌は異常に長く、背中には小さい翼が生えていて、下半身は蛇であった。


 魔法使いの老婆は目を閉じて考えていた。


 どうもおかしい・・・捨て駒共からの反応が少ない・・・


 老婆は自分の魔法陣で造った存在はある程度感知出来るのだがそれの反応が少なくなっている事に気付く。


 もうさんざん造ってきてるから少し減ったくらいじゃ気付けないんじゃが・・・これは確実におかしいねぇ・・・


 右を見ると直径7m程の魔法陣があり、それを自分の造った7体のワーム型ゴーレム達が囲んで魔力を注いでいるのが見える。1分間に50匹のゴブリン擬きを造れる魔法陣だ、それがこの戦場に33ヶ所。他の大陸にも77ヶ所ずつあり、同じようにゴーレムも配置している。ワーム型のゴーレムは2m程の長さで大気中の魔力を体内に取り込み変換し、魔法陣に魔力を注ぎ込む能力しか持たない為戦闘能力は無く自衛機能も無いが、魔力を変換中に破壊されると爆発する。

 老婆には自負があった、自分がこの魔法陣を開発したからこそ領土を増やせた、自分がこの魔法陣を開発したからこそ魔力を注ぎ込むだけでいくらでも戦力を増やせるようになった、自分がこの魔法陣を開発したからこそ我が王の世界統一を加速させる事が出来た。自分がこのゴーレムを開発したからこそ半永久機関が作れた、自分がこの魔法陣とゴーレムを開発したからこそ我が王の目にとまり直接名を頂けた。

 ゴーレムはけっして疲れない、半永久的に魔法陣に魔力を注ぎ続け捨て駒を製造する。捨て駒共は1匹1匹は脆弱だが1度やられても復活するし、更にやられた場合毒と酸をまき散らし周りを攻撃する。あまり増えすぎても把握しきれないし場所も取るから2日で自壊するようにもしてある。


 捨て駒共は突撃しか脳が無いとはいっても数でいくらでも押せるはずだしあいつらに酸を防ぐような智恵は無いはずなんだが・・・


 大軍にくくたる用兵は必要ないが念の為3000匹ごとに1匹だけ本物をいれ指揮をとらせている。


 前線で何が起きてるのかねぇ・・・


 老婆は造った物の感知はできるが見る事ができるわけではないので状況を把握できないでいた。


 視界を共有出来るように改良してみようかねぇ・・・


 改良案を考えていると右側から強大な魔力を感じて振り向く、そして異様な物を目にした。

 ぱっと見は紫色の巨人に見えるが明らかに普通の巨人ではない、そもそも体表にいくつも顔が付いてる生き物などいてたまるか、見ただけで明らかに魔法生物の類いだとわかる。


 その巨人が腕を大きく振り上げ地面を殴りつける。


 それが老婆の見た最後の光景だった。

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