とりあえず環境破壊を頑張ろうと決めた
頭の中でポ~ンといった感じの音が鳴る。
どうやらターンエンドを宣言してから1時間経ったらしい。
カードの未起動は全自動でやってくれるらしいのでカードを引く、引いたカードは土地カードの「果樹園」普通に行くなら次のターンでだせるがそのルートは取らず実験をする。
まず「畑」を起動して土マナを1点だし、自分の手札から土地カードの「荒野」を捨て土地カード「溶岩地帯」を出す。
「溶岩地帯」
土地カード R
「溶岩地帯」を手札から場に出す為には自分の手札から土地カードを1枚捨てなければならない。
「溶岩地帯」をあなたの場に出した時、あなたがコントロールする土地を1枚破壊する、それをしなかった場合あなたがコントロールする全ての「溶岩地帯」を破壊する。
「溶岩地帯」は起動後状態で場に出る。
起動時に火属性マナを2点と無属性マナを1点生み出す
目の前に半透明のカード「畑」が浮かび上がり右下には 選択しない と書かれた四角いボタン、どうやら選択できるカードはこう表示されるらしい。
「溶岩地帯」の処理を終わらせる為に目の前の「畑」を選択し「畑」を破壊して処理終了。
少々気が早かったかな?まぁ次のターンから使えるカードだしいいか、などと考えながら畑だった場所を見てみるとさっきまで畑だった一帯が溶岩によって燃やされている・・・
とりあえず想像よりも範囲が狭くて良かった、円形で直径50メートルくらいかな?さすがに手を突っ込んで深さを測る気にはならない。
何にせよ土地カードを増やさないと話にならないんだからこれからも環境破壊を続けないとな。
次に「畑」から出した土マナと「マナ産みの土人形」から出ている無マナを使って「森林狼の群れ」を出しターンエンドを宣言。
「森林狼の群れ」 無1土1
ユニットカード・獣 土 C
2/2
狼が10匹、群れと名がつくだけあって多いな。
だが多分全部が束になっての2/2だろうから1匹ずつなら「マナ産みの土人形」の方が強いんだろう、他よりも少し大きい子がリーダーらしく頭を撫でるとなかなかにモフい。
「念のために周囲を探索して何かやばそうな生き物がいるか確認してきてくれ、「マナ産みの土人形」は俺の護衛な」
ウォン!と一声吠え全員で走り去った。ターンエンド宣言後も簡単な指示を出せる事を確認。
手札を見る・・・さっき引いた「果樹園」以外は「畑」「麦畑」と手札全部土地カードという状況であまり良くない・・・初手が土地カード多めだったから今後は引きにくいだろうと思っていたら「果樹園」引いちゃったからなぁ・・・それに「畑」のイラスト的にキャベツがすぐに採れて食べられるかなと思っていたらまだ苗っぽかったしなぁ・・・これで「麦畑」と「果樹園」も収穫はまだです状態だったら食べ物に困る事になる・・・はてさて・・・とりあえず3ターン後だな・・・神様の設定したルールだとデッキを引き切ったら場に出したカードは据え置きでまず墓地のカードをデッキに入れてそこに所持カードをデッキが60枚になるまで追加って事だからそのうち軍団造りができる・・・とりあえず死にたくないからライフポイントを増やすアレを出したいんだけど状況が良くないしなぁ・・・
などと今後の展開を悩んでいる間にポ~ンという音が鳴る。いつの間にか狼達も帰ってきていた。
カードをドロー・・・引いたカードは「畑」・・・どうやら俺は今「妖怪:土地しか来ない」に襲撃されているらしい・・・実験のために溶岩地帯の反対を向き「畑」を場に出すと目の前に畑が出てきた。ターンエンドを宣言。どうやら召喚場所は目の前らしいから作物が採れる様な土地は危険な土地から離した方が良さそうだ。
する事が無いのでまたもや考えにふける・・・神様が言うにはこの星の人は9割以上が健康な身体・丈夫な身体等の身体能力が上がる加護を来世に望むらしい、自分がもらった物を考えると相当身体能力に差があるはずだ、それなのに魔物の方が強く人種全体が揃っても押され気味らしい・・・一度どこかで人間の戦闘を観察した方がいいな・・・そもそも何故押され気味なのかというとこの星の神は3柱で守護神・調和神・破壊神らしい・・・守護神と破壊神は全ての生き物に等しく加護を与えているが調和神が魔物に加護を与えつつ人種に与えられる他2柱の加護を阻害しているらしい・・・何でや!?と思わず突っ込んでしまったら2柱で説得しているが人種の信仰の無さが気に入らないとかで聞く耳持たないんだとか・・・調和とは?・・・つまり魔物は3柱の加護をそのまま受けているから3だが人種は1.8ぐらいの加護だとか・・・単純な力なら3柱の中で自分が最も強いからこの数字で済んでるらしい・・・因みにあの老紳士は破壊神だそうだ・・・ああそうか!だから土地カードは環境破壊カードなのか!それに異世界人をスカウトする理由もわかるな、この星の文化を尊重せず地球の文化・考え方や食生活を取り込もうと動けば文化侵略が捗るもんな・・・まぁそれはいい・・・今は関係ない・・・それより食料調達がまずいな・・・と阿呆な方向に向いていた考えを修正していたらポ~ンと聞こえたのでカードをドロー「林」・・・妖怪の襲撃は止まらない・・・場に出してターンエンドを宣言。