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天騎士ルーファス対五将星のオーガ・ヴィラル

 ヴィラルとルーファスがお互いに向けて走り出す。当然リーチの長いヴィラルの方が先に相手を間合いに捉え、両手で大上段に構えた大剣を振り下ろす。


 ヴィラルの攻撃が地面を叩き、地を振るわせ大量の砂埃が舞い上がる。ルーファスは振り下ろされるヴィラルの大剣が地面に当る前に速度を上げ、ヴィラルの左を抜けつつ左脇腹を斬り付けヴィラルの左斜め後ろにいた。ヴィラルは身体ごと回転しつつルーファスの腹に向けて大剣を振る、それをバックステップで回避するとヴィラルは回転の勢いそのままに大剣を上段まで持って行き袈裟斬りに振り下ろす、ルーファスはその攻撃を紙一重で左に避けながら前に進みヴィラルの右前腕を斬り付けヴィラルの右側を抜けながら身体を回転させつつヴィラルを見ると顔のすぐ右に大剣から右手を放しているヴィラルが裏拳を繰り出しているのを見、即座に頭を下げそれを回避しつつ裏拳の勢いのまま身体をこちらに向けながらヴィラルは左腕だけで大剣を振る、裏拳を出した為腕を伸し身体が流れているヴィラルの右腕の下へ向かう、だがそう動くと読んでいたヴィラルは勢いで流れる身体をすぐに止めて右腕を曲げルーファスの頭へ向かって拳を振り下ろす。ルーファスはその右拳を自分の左足を軸に時計回りに回転して避けつつヴィラルの右側へ移動する。ヴィラルは振り下ろした拳が避けられると振り下ろした勢いそのままに右手を大剣まで持っていき掴み、両手持ちの大剣を斜め下からルーファスの腹へ振るう。その斬撃による衝撃波でまた大量の砂埃が舞う。ルーファスはその攻撃をあえて接近し下を潜る事で避けながらヴィラルの鳩尾へ剣を突き5cm程刺さった所ですぐに抜き軽くバックステップ、今までルーファスが立っていた場所にヴィラルが羽虫を叩くように両手を叩き合わせた。見た目にはただ手を叩き合わせただけだがそれだけの行動でも衝撃がビリビリとルーファスの身体を叩く、人間ならあっさり潰される威力があるのは明白だがそれには怯まずヴィラルの手首を狙い剣を振るう・・・が、ヴィラルはすぐに両手を引いた為右手の小指を少し傷つけただけになる、大剣を手放したヴィラルは拳による近接戦に切り替え、右足で踏み込みつつルーファスの胴体を狙い左の拳を振るう、ルーファスはヴィラルの左前腕を剣で斬る事でヴィラルの拳を自分から逸らしつつ敵に傷を付けた。ヴィラルはさらに左足で踏み込みながら右拳を振り下ろす、そのままの位置取りでは踏み込みで脚が潰されるため身体を少しずらす事で潰されるのを回避しつつ、右拳もさらに内側に入り込む事で避け、右手の剣を接近戦をする為に踏み込んだ事で下がったヴィラルの首、動脈目掛けて突く、ヴィラルはその突きを上体を反らす事で回避するが体勢が悪い為避けきれず、剣は下顎を突き刺さり口の中・舌も貫く。ヴィラルは血の味が口の中に広がるのを感じつつ、右膝を勢いよく上げてルーファスに叩き込もうとする。ルーファスは左手で素速く右腰に付けているナイフを抜くと、そのナイフをヴィラルの右膝少し上を横から突き刺しながら後ろに下がる事で膝蹴りを避ける。ヴィラルは上げた右膝をすぐに下ろして軽くバックステップ、崩れた体勢を整えつつ刺さったままのナイフを抜いて後ろに放り投げると、また接近戦をする為に踏み込む。

 その後もヴィラルは拳と蹴りでルーファスに接近戦を挑みフェイントも織り交ぜながら攻撃するが、攻撃は全ていなされ、フェイントも見透かされて隙を作り、少しずつ身体に傷を作っていく。


 ヴィラルは大きく後ろに下がり距離を取ると腰に付けていた2振りの手斧を持った。オーガという種族のサイズで見れば手斧だがその斧の刃渡りは人間であるルーファスの上半身近くあり、先端部分には相手を突き刺す為の20cm程の刃も付いている。


 少しの間・・・睨み合い・・・左右に手斧を持ちいつでも突撃できる前傾姿勢のヴィラルと両手で持った剣を下段に構えたルーファス・・・ヴィラルが手を叩き合わせルーファスを潰す為に手放した大剣が上から振ってくる、3mを越えるヴィラルの巨体よりも刀身の長い大剣が地面に突き立ち大きな音を立て、大量の土煙の中両者が走る。


 両者が走り間合いに入った瞬間ヴィラルが左手の手斧をルーファスの右肩へ振り下ろす、それをヴィラルの左へ走り抜けるように躱してヴィラルの左腿を斬り付けたルーファスの目前にヴィラルの右手の斧が横薙ぎに振るわれる、ヴィラルはルーファスがそう避けるとふんで左手の斧を振りながら身体を回転させルーファスの頭が来るであろう場所に右の斧を振っていた。それを潜って躱したルーファスはすでにこちらへ身体の正面を向け左手の斧を上段から振り下ろすヴィラルの斧を左手のガントレットで斧の横に裏拳を当てて左に流しつつ右手の剣をヴィラルの左脇腹に10cm程突き刺してすぐに抜きバックステップ、今までルーファスが立っていた場所に左手を返したヴィラルの斧が走る、ヴィラルはすぐさま右足で踏み込みバックステップしたルーファスの左肩に向かって右手の斧を振り下ろす、ルーファスは踏み込みヴィラルの懐に入り込むとヴィラルの右手首を狙って剣を振るう、それを見たヴィラルは右腕を引きつつ左足でルーファスに膝蹴りを叩き込もうとするが、ルーファスは素速く剣を回転させ右手で逆手持ちにしてヴィラルの左腿を突き刺しそれを止めるとすぐに剣を抜いて後ろへ下がり距離を取る。ヴィラルもバックステップをしてルーファスから距離をとるとヴィラルの左腿から勢いよく血が飛び出し、着地で少し身体をぐらつかせる。


 距離が空き、ヴィラルは両手の斧を地面に突き立てるとその斧を勢いよく振り上げる、するとルーファスへ向かって斬撃が走り地面を削る。ルーファスはサイドステップで躱しつつ距離を詰めるが、ヴィラルは振り下ろし・横薙ぎ・袈裟斬りと左右交互に斬撃を飛ばし、ルーファスを近付かせないように距離をとる。ヴィラルの攻撃で地面に幾筋も亀裂が入る中、ヴィラルは大剣が落ちた地点まで後退、両手の斧から手を放し大剣を両手で持つと大上段に構え地面を思いっ切りぶっ叩いた。すると先ほどまでの攻撃で亀裂の入っていた大地が大きく沈み崩れる、自分の足場が不安定になる前にルーファスは大きくバックジャンプをして逃れる。そこへ大剣を持ったヴィラルが飛び込む、空中でルーファスを間合いに捕らえたヴィラルは大剣で横薙ぎを仕掛ける、ルーファスは体のバネを使い勢いよく体を回転させると、その大剣の腹を蹴ってヴィラルに接近する、そしてすれ違いざまにヴィラルの首を斬り刎ねた。




 剣を地面に突き立て膝をつく・・・


 呼吸が荒い・・・身体が震えている・・・一瞬でも気を抜いたらやられていた・・・疲れなど無いはずのこの身に疲労がたまっているのがわかる・・・呼吸を整える・・・味方はまだ闘っている・・・戦場へ・・・


 重い体の悲鳴を無視して走る。


(天騎士殿、主よりの言葉を伝えます)


 走りながら伝達殿の言葉を聞く。


(素晴らしい、良くやった、そこの軍は君に任せる とのことです)


 ・・・少し・・・軽くなった・・・

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