想定しておくべきだった事
目を覚まし、顔を洗ったりトイレに行ったりと色々済ませてから水を飲んで外に出ると裏手の広場まで行く。
ターンを開始してドロー『荒野』、手札から『麦畑』を出して今までの麦畑を南に広げる。ハイネさんと転移さんの能力を併せて使いデッキから『荒野』をクレーターの南に出し、またデッキから『聖山』を出してさっきの『荒野』を破壊する、『聖山』の場所は前出した『聖山』の南に出して少しずつ海岸を消していく。次にヤンゼルさんの能力で4枚目の『騎竜ワイバーン』を場に出す。次にグラキエルの能力を使いドラゴンを増やしてから兵士訓練所の能力を使い兵士を2万5千増やしてターンエンドを宣言する。
手札を見ながら今回のデッキで場に出したカードを思い出してデッキの残りを考える・・・『荒野』1枚『麦畑』2枚『畑』1枚『聖山』2枚『偵察梟』1枚『森林狼の群れ』1枚で計8枚・・・今のペースでやれば後2ターンで終わる。
ターンを終わらせたので身体を伸ばし軽くストレッチしてから左斜め後ろにいる伝達さんの方を向く。
「遅くなったけどおはよう、どれ位寝てましたかね?」
(5時間程になります)
「とりあえず今増やしたドラゴンはいつもの所に向かわせちゃって下さい。後は・・・ワイバーンは誰に乗ってもらうかな・・・送るユニットで現場指揮官用にしたいから保留するか・・・とりあえずワイバーンは兵士訓練所の方に行っといてください」
(向かわせました)
緑色のワイバーンが北に向かって飛ぶのを確認して空を見る、もうそろそろ夕方ってところか。今度は何して時間潰そうかな・・・と思っていた所に連絡が入る。
(主様、敵軍が遠征軍に接近しています)
声からして訓練所の方の伝達さんらしい。
(どれくらいで接敵しそうですか?)
(このままだと1時間と少しといった所でしょうか)
(それなら転移さんの能力で兵士を送れるだけ送っちゃってください、せっかく10万以上の兵士いるんですし。闇騎士さんもあと2人送っちゃいましょう)
(了解しました)
次のターン終わってすぐくらいか・・・まぁ敵の指揮官は破壊魔法カードで撃破として・・・タイミングはこっちとの戦闘開始直前くらいでやれば敵軍を混乱させる事も出来るかな・・・そこに突撃すれば少しは有利になるかもしれないし・・・まぁいいやとりあえず今は時間潰そう・・・
準備体操をしてから適当にジョギングでターン開始直前まで時間を潰す。
「主様、そろそろです」
「ん?おお!ありがと」
一緒にジョギングしていた兵士が教えてくれたので定位置に戻ってターン開始音を聞きドロー『聖山』を引いたので『変換術士』の能力を使って『聖山』をデッキに戻し、デッキをシャッフルしてカードを引き直す、引き直しは『偵察梟』だったのでマナを引き出して場に出し、手札から『畑』も場に出して畑を西側に拡張する。次にハイネさんと転移さんの能力でデッキから『荒野』をクレーターの南に出し、またデッキから『聖山』を出してさっきの『荒野』を破壊する。『聖山』は前2ターンの物に繋げ、『聖山』を海岸に沿って出す事で海岸からの侵入される可能性を潰していく。次はヤンゼルさんの能力を使って『森林狼の群れ』を場に出し、デッキ内のユニットカードを出し切る。その後にグラキエルでドラゴンを増やしてから兵士訓練所で兵士を2万5千増やしてターンエンドを宣言する。
ターンを終了させたので伝達さんに指示を出す。
「伝達さん、メイザスを呼んで下さい。それと狼予言者さんに『券』を持ってきてもらうように連絡して下さい、後自分用に千里眼さんが必要か?あの小屋から1人来てもらって」
(・・・伝えました)
5分もせずに狼予言者さんが『券』を持ってきたので「ありがとう」と言い渡してもらう、自分・伝達さん・千里眼さんの3人でメイザスの手に乗り訓練所の方に行く。
訓練所に着きメイザスの手から降りると兵士を転移させ忙しそうにしている転移さんと、そのすぐそばで転移の為の視界共有をしてるであろう千里眼さんが視界に入る。見るからに忙しい人に話しかける訳にもいかないのでワイバーンから降りて近くに来て膝をついたワルターさんに少し早口になりつつ話しかける。
「状況は?どれくらいの数を送れた?」
「現在約7万の兵士を送れました。恐れながら主様にお願いがあります」
「なんでしょう?」
「私が騎乗しているワイバーンを闇騎士殿所有にしていただけないでしょうか、数も4と4で丁度良いですしやはり前線にいる者にこそ相応しいはずです」
「既にターンエンドを宣言しているから出来るかわからないけど・・・試してみよう、転移さんにワイバーンを転移させてもらって下さい」
転移さんがワイバーンを転移させる、騎乗指定のワルターさんは飛んでいないのを確認する。
「伝達さん、闇」
(既に伝えています)
「ならいいありがとう、千里眼さんと敵軍前にいる偵察梟の視界を俺の方にお願いします。伝達さんは偵察梟に敵大将を視界にとらえるよう伝えて下さい」
20秒程で視界が二重になったので目を閉じて共有しているものだけを認識できるようにする。他のオーガよりも身体が1回りくらい大きく身体から黒い靄が出ている明らかに異質な赤いオーガが視界に入ったのですぐに『死の大地』を起動して邪2無1マナを引き出す。
『呑み込む闇』 無1邪2
攻撃魔法カード 邪 C
対象のユニットを1体破壊する。
魔法カードを使うと3秒程でオーガのいた場所に黒い球体が現れる・・・が、オーガはその直前にバックステップをし、球体を回避していた。球体が消える。
・・・は?
勢いよく首を振る・・・気を取り直してもう1度『死の大地』を起動、邪2無1マナを出してもう1枚。
『呑み込む闇』 無1邪2
攻撃魔法カード 邪 C
対象のユニットを1体破壊する。
使う・・・だが結果は同じ・・・オーガを破壊できなかった。そしてオーガは左手を自分の右肩に動かして背中の武器を取り出す、槍だ。オーガの巨体からすると短いが人間の身長くらいはありそうな槍、それを左手で軽く上に投げて右手で掴み直すと、振りかぶって・・・頭の中にパリンッと音が響いて梟の視界が見えなくなる。
自分の手札を確認する・・・2枚減っていて『荒野』しかない・・・墓地を確認する・・・3枚増えている・・・は?




