神様と竜人について説明を受ける
竜人さんが帰ったのでターンを開始したい所だが券が光っているので開く。
神:いや~驚きました。久々に小言を言われちゃいましたよ。という訳で竜人について説明する為に少し神様とこの銀河について説明しますね。星の内部に関わらない事なので歴史では調べられませんから。
え~まず神という存在にも格とか力の差とかがありまして、上から世界神・宇宙神・銀河神・星系神・惑星神・自然神となっておりまして私は惑星神ですね。
自然神というのは星の中にある陸地とか海とか草花っていう細々としている神です。あなたが今いる土地の自然神は守護神と調和神の喧嘩に巻き込まれたせいでみんな死んでしまっているのでとても困っています。守護神君は結構反省してますね。
惑星神はその星に生命が生まれる条件を満たした時に産まれます。惑星神の力は惑星の力そのもので、力の強さは惑星の大きさに比例していて、さらにその惑星を何柱の惑星神で見守っているかで惑星の力が分割されます。この星・・・ああ『ファルタ』と言うんですがファルタの力の内10分の6を私、守護神と調和神が10分の2ずつですね。惑星神が星に1柱で力を一極集中という惑星ももちろんあります、大きい惑星になるほどその傾向は強いですね。何故かはよくわからないんですけど小さい星の方が生命の種類が多くなりやすいので管理する神が多くなるんですよ。
星系神は別名太陽神ですね。太陽の大きさと熱量で力の強さが変わります。正直引きこもり気質な神が多くて・・・というか私が知っている星系神は全て引きこもり気質であまり話した事がありません。
で次の銀河神はその銀河内の星の数と太陽の数と広さで力の強さが変わる存在でして、竜人はこの銀河神様が造った存在です。
私が産まれるよりも前なので詳しくは知りませんが、この銀河には機械文明が非常に発達した星があって、その星の人類が惑星間航行をするようになって他の惑星に行き知的生命体と接触した後問題が起こったそうです。まぁ武力的侵略ですね。そのせいでいくつもの星から生命体が消えてその星本来の生命が育まれなくなってしまったのでその人類は銀河神により誅滅されました。誅滅された存在は魂が完全に消えるので彼等はもう永遠に転生する事はありません。迷惑な存在が消えて有り難い事です。
でもその人類が滅んだからといってそいつらのせいで消えた生命体は戻ってきませんよね、それに武力侵略によってその星の自然は汚染・破壊されてしまったのでただ何十億年か待てば同じ生命がまた産まれる、なんて事もないので星自体を造り直さなければならなくてほんと大変だったらしいですよ。
で造り直してまた惑星間航行をする人類が出来上がって他の星の生命体と接触したんですね。で今度は武力侵略はしなかったんですけど母星の宗教を広め出したんですよ。さっき惑星神について説明しましたよね、自分の星に別の星から持ち込まれた居もしない神の宗教が出来る訳ですよ。当たり前ですが良い気分はしない訳ですから宗教的侵略を受けた惑星神からの抗議が殺到したんですね。でその宗教自体も差別的で結局自分たちの母星の事しか考えない他惑星人類に対しての奴隷制度みたいなものだったのもあってまた造り直し。
でさらに造り直してまた惑星間航行をする人類が出たんですけどこの3回目が一番酷かったんですよ。この時には私も産まれてたので知っているんですが、今度は商業的侵略ですね。商売によって惑星の資源を手に入れる訳なんですけど、まだあまり発展してない星にも商売を持ちかけて安値で手に入れたり、この資源はとある毒性物質を発生させる研究結果出ているので早急に宇宙で処分した方が良い等という嘘情報を使ったりして資源を安値どころか向こうに処分費用を払わせて手に入れるんですね。なんといっても惑星間航行するような技術を持つ相手にそういう情報を言われたら、宇宙にまともに出る事が出来ない人類は信じちゃう訳ですよ。科学技術に圧倒的差がある人類の言葉というのはそれだけで盲信する材料になりますから。地球くらいの小さい星が5年程度で資源が枯渇して死の星になったっていうのは何カ所もありましたね。1回目の武力侵略だって5年で1つの星を死の星に変えたなんて暴挙はしなかったそうでして・・・もう~ね・・・銀河神様のブチギレ具合がほんっと・・・その人類も誅滅するんですけど範囲が広すぎて銀河まるごと塵だけになるかと・・・巻き添えでかなりの星系神様や惑星神が消えちゃいましてね・・・この星がこの銀河の端っこ側でなければ私も消えてましたよ・・・ほんと怖かった・・・
そんな事もあって銀河神様は「もうこの銀河に新しい命は産まれないようにする」って言い出しましてね、100万年程は新たな生命が産まれない状態が続きました。でもただ生きてボ~っとしてるだけじゃ神も暇でしてね、寿命が無くて仕事も趣味も無いってほんと退屈なんですよ。なので自然神から星系神までみんなで銀河神様に「どうか私の星に生命を創らせて下さい」って土下座外交してお許しをもらったんですよ、私もしましたwせっかく知的生命を創るフローチャートを作成したのにGOサインを出せないというのは精神的に結構きつかったですよ。それで銀河神様は「生命を創るなら一つだけ条件をだす」って言いましてね、その条件が自分の創った種族を惑星の護衛に付ける事だったんですよ。
で銀河神様はこの銀河内で他惑星の侵略行為を禁止する防衛・監視装置として竜人を創ったんですよ。竜人の寿命は大体10万年で極普通に生殖行為によって繁殖します。竜人の肉体は絶対零度から太陽の中やブラックホールの中でも活動出来る程強靱に創られていて、竜人はその星に生命の有る無し関係無く配備されています。竜人は星とそこにある資源に害を振りまく存在を消す権利を与えられた存在なので、彼等の力は魂そのものに影響を与える事ができます。魂に触れればその相手の記憶も数秒で全て抜き出せるので下手な嘘なんかついても無駄ですし、神と同じく魂を消滅させる事もできるので竜人を敵に回したらもう転生はできませんね。銀河神様が直接創った存在なので星系神様でも勝てない戦闘能力を持っていて、星を守る為の存在ですから生身でも宇宙空間で戦闘が可能です。まぁ欠点としては強すぎるので下手に惑星上で全力戦闘すると簡単に星が壊れる事ですね。まぁそんな感じの存在なので竜人に私の力や加護は一切効きません、君には岩人という単語は本来認識できないようにしていたのに彼の発言では認識できたでしょう?たかだが惑星心の力や加護・制作した武具では眼球にさえかすり傷一つ付けられません、まぁそもそも自分家のボディーガードに攻撃を仕掛ける愚か者はいませんが。まぁ他の惑星には神に加護を与えられたからと調子にのって竜人に喧嘩を仕掛けた愚か者はいましたけど、結局手加減されまくったあげく髪の毛1本傷一つ付ける事も出来ずに敗走して加護を剥奪されてましたね。竜人が基本惑星内部なら殺しをしない存在だから生き残りましたけど加護を使って好き勝手していた人間がそれを失った末路なんて想像もたやすいですよね。君の場合は惑星外から来ているのでほんと気を付けて下さいね。あと竜人はあくまでも星と資源を守る為の存在ですので、その星の生命体にはそれほど執着がありません。繁栄も淘汰もその星の自然に任せて静観していますね。自分たちの住まいがその星の生命体にとって邪魔になるようなら宇宙に引っ越して星の周りを警戒してます。
まぁそんな感じでこんだけ戦闘力盛れば惑星侵略とかいう馬鹿な事する奴等を皆殺しにできるだろうっていう銀河神様の殺意がわかる種族が出来上がったんですよ。
まぁ長々と書いてしまいましたが詰まる所日本人が言う『触らぬ神に祟り無し』を体現している存在なので関わらないようにするのが一番いいですよ。
世界神様と宇宙神様は全然接点が無いのでよくわかりません。校長先生と教頭先生みたいな認識です。
追伸 認識改変の件はごめんね、地球的な作物や生き物を持ち込まれたら1発アウトかなぁと思って両方に損が無いようにしたかったんだ。今の所カードから出した存在で姿が違うのはドワーフとエルフだけだよ。あと果物食べてたりしてたけど味も改変してないよ。
俺:個人的には銀河が何回も造り直しされてるっていうのが驚きましたよ。認識改変はまぁ自分の視界が楽しければ別にいいので気にしてませんw食べ物関係は毒が無ければ問題ないです。
「伝達さん、これ狼の予言者さんに渡して来て下さい」
伝達さんに券を渡して始めるのが遅れてしまったターンを開始する。