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持ってきた物を確認する

 子供達はガーゴイルに置かれた状態から微動だにしない、ガーゴイルが置いた物を見つつ考える。


(伝達さん?異常があったら報告するよう言わなかったっけ?)

(はい聞いております、しかしそれをガーゴイルが拾った時主様は眠っていましたので)

(起こしてくれてもよかったんだけどね、まぁいいや・・・それよりそれは何なんだ?何故持ってきたんだ?経緯は?この星のゴーレムは人型が主流なのか?それともただの人形か?)


 ガーゴイルが持ってきたそれは遠目から見れば人に見えるかもしれないが近くで見れば関節部分が人形のそれだとわかる。どちらも色白で金髪の美少年だ、目は閉じているのでわからないが予想としては碧眼な気がする。服装は半袖のシャツで前のボタンは閉じられておらず半ズボンを履いている。2体で違うのは髪の長さくらいで片方は少し長めで前髪以外は肩の近くまで伸びている。これの所有者は典型的なショタコンだと予想する。


(ただの人形でない事は確かです、ガーゴイルがそれを発見した時は本当に少しですが動いていましたので。ガーゴイルがそれを持ってきた経緯は帰還途中に行商人らしき者達が襲われているのを発見し、それを救援するために戦闘したのですがガーゴイルが戦い始めた時にちょうど商人達は全滅してしまいましたので仕方なく賊だけ殲滅し念のため馬車内を確認した所そのゴーレム達を見つけたのです。彼もゴーレムですから主を亡くしたゴーレムに思う所があったようで。)

(主亡くしたゴーレムねぇ・・・主無しとて~ってなるのが不憫だったかねぇ、まぁとにかく捨て猫拾ってきたようなもんって事ね)


 しかし動かし方もわからないのに持ってこられても困る、とりあえず困った時の神頼みという事で人形をガーゴイルに運んでもらいつつ狼頭の予言者さんの所までノートを回収に行きさっそく書き込む。


俺:この星のゴーレムは人型が主流なんですか?それとこれはどうやって動かすのですか?


神:ゴーレムの形はちゃんと用途によって違いますよ、そこにあるのは家事手伝いや老人介護に使われる類いのゴーレムですね。普通は執事やメイド等を雇うのでそういうゴーレムを使うのは人嫌いか趣味・道楽を優先してる人、もしくは病を患っている者用となります。性能はそれなりです。使い方としては額に蓋があるのでそれを開けて中にある動力石に魔力を込めれば使えます。動力切れ状態で魔力を込めるとその相手を主人と認識します、ですが魔力を持たない異星人の君には使えません。それと今回のそれはただの道楽で買われた物なので多分大丈夫ですが、それは結構な高級品なので勝手に持って行くと本来それを渡されるはずだった人が困る可能性も一応ありますね。


 うん、商隊が予定日に来ないから捜索~からの馬車発見~で馬車からこれが消えててちょっとした騒ぎ~みたいな事になる確率は低いか、それが一番気がかりだった。ってか俺には使えないのね。


「予言者さんそれの額に蓋があって中にある石に魔力を注ぐと動くらしいんだけどできる?」

「やってみます」


 少し待つと1体また1体と少年人形が起き上がる。瞳の色は片方予想を外した、髪の短い方は綺麗な翡翠色の瞳だった。2体とも狼頭の予言者さんの方を向き同時に口を開く。


『おはよう御座いますマイマスター、なんなりとご用をお申し付け下さい』


 流暢に喋るし声も少年のそれだ、機械っぽさとかがまるで無い事に驚く。それに肘と膝の関節と違って顔には可動部がわかるような部分は無い。


「何か命じてみましょうか?」

「残り稼働時間と最長稼働時間、それから製造者名を言わせてみて」

「残りの稼働時間と最長稼働時間、それと君達の製造者は?」

『残り約12分です、最長360時間1分2秒です。創造主名はカトライア・マウ様です。』


 複数の質問にもちゃんと答えられると確認。


(伝達さん、鹿頭の予言者さんにここに来るよう伝えて下さい)

(わかりました)


 次の質問に移る。


「自分たちの商品名を言わせてみて」

「君達はなんという商品だ?」

『家事手伝い兼愛玩用自動人形アイン&アストリアです。』


 やっぱりセット商品か・・・予言者さんは1体ずつ魔力を込めて起動したのにしゃべり出したのは同時だった時点でそうじゃないかなとは思ってたのよね・・・

 アインの方がどちらか確認すると髪の長い方がアインだった。カタログを開き箒とちり取りとバケツと雑巾を2つずつ購入して目の前に出しておきすぐ横に来ていた鹿頭の予言者さんに話しかける。


「とりあえずこの子らが一旦動力切れで止まったら今度は鹿の予言者さんが魔力を込めて下さい、そんで魔力を込めたらこの子らに城壁内の家の掃除をさせて下さい。そんでその後はこの子らが止まらないよう定期的に魔力を込められる様この子らに付いててください。あ掃除はこれ使わせてね」

「わかりました」


 とりあえずこの自動人形2体はこれくらいでいいとして、質問できる券を狼頭の予言者さんに預け城門前に移動しながらようやく94のガーゴイルが戻ってきたので今後どうするか考える、ふと気付いたので


(伝達さん、ガーゴイルは帰ってきたのでこの子の視界を映していた千里眼さんはフラムルの視界を映してもらうよう伝えて下さい。)

(わかりました)


 城門前に着いたので時間潰しに歴史を使ってさっき名前が出たカトライア・マウについて調べる。


 カトライア・マウ 女性 39歳 配偶者.無し 出身国.フィナル

 職業.自動人形技師

 幼少期から10歳未満の色白美少年にしか性的魅力を感じない女性でその趣味を満たす為自動人形技師になる。一目見ただけでその少年が10歳以上か未満かがわかるというよくわからない観察眼を持っていて的中率は100%である(そういう加護では無い!断じて無い!そんな変な加護を与えた事はこの星に生命を創ってから1度も無い!)。彼女の加護は肉体強化の手先の器用さ重視である。人間に当て嵌めると10歳未満の身長の男性型自動人形しか造らないので変人として有名であり、同好の士からは非常に有り難がられている。出来上がった自動人形は必ず自分で具合を確かめてから出荷するようにしている。自動人形技師としての腕はフィナル内で1・2を争う。


 変態がいるというのを確認できた。ってか観察眼ってとこを呼んでてそういう加護か?と思った途端()内と加護内容が浮き上がってきやがったw

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