説明&質問3 そして加護
真っ白な空間で老紳士が話し出す
「4つ目の質問は答えなくても解って頂けるかと思うのですが」
「加護は等しくだから過干渉はできないってとこかな?愚問やったね」
老紳士は軽く会釈した後、手から長いレシートのような紙をだしそれに書かれた事を読み上げ始めた
「鎌田源二郎17歳、3月29日産まれのO型、三兄弟の次男、身長178cm体重63㎏、子供の頃から常に坊主頭、幼少時代から表情はあまり動かないが声のトーンと速さでその時の機嫌が解ると言われる。小学校2年生の時担任の教師(47歳)に逆レイプされた事が原因で女性恐怖症になった事以外はごく一般的に生活してきていますね」
「サラッと人のトラウマほじくり返すのやめてもらえます?おそらく人間とは感性が違うんでしょうがあの屑教師とそれを守りやがった屑仲間共は今でも殺してやりたいくらいなんだ」
目の前の存在に怒ってもしょうがないだろうが思わず声が低くなる。
「失礼しました、あくまでも確認作業ですのでどうかご容赦を」
今度はさっきより深めに頭を下げ次の話に移った
「さて貴方に与える加護ですが何かご希望はありますか?」
「質問が増えました、加護は等しくなのに希望を言えるんですか?」
「全ての人に死んだ直後次の生ではどのような加護が良いかと聞いていますよ」
すぐに答えが返ってきた。多分真面目な神なのだろうがそういう神がいても人類が不利という事か・・・まぁなんにせよそのうち聞いてくるだろうと思っていたのであらかじめ考えていた事を答える。
「このカードゲームのカードを実際に使える加護を下さい」
そう言いながら自分のリュックからSMWのカードが入ったケースを取り出した。