説明&質問1
真っ白な空間に老婆、それ以外何も見当たらない。
「落ち着いたでしょうか?」
目の前の老婆が話しかけてきた。
「いや全然怒ってますけどとりあえず座っていいですか?」
「勿論です、どうか楽な姿勢で話を聞いて下さい」
許可をもらったのでその場で胡座をかき肩のリュックを置く。
「あなたは小説なども読む様なので多少省きますが、私の管理する星に行き魔王を倒して頂きたいのです」
小説でよくあるあれねはいはい自分で体験するとこんなにイライラするものなんだなと思いながら疑問をぶつける。
「1つ目 何故自分の星を救うのに他の星の人間を使うんですか? 2つ目 何故自分なんですか? 3つ目 俺は帰れるんですか? 4つ目 人間をスカウトするくらいなら貴方自身がやるべきではないんですか?」
普段でさえ早口と言われるのにイライラしていて少々早口になっている。
「1つ目の答えですが、私は私の星に存在する全ての生物を愛しています。なので全ての生物に等しく加護を与えているのです」
「与える加護の量は等しくないといけないから魔王を倒す為とはいえ贔屓はできないということで?」
「話が早くて助かります」
今度は燕尾服の老紳士みたいになっていた、姿がころころ変わって少し面白くなってきた。
「他の星から人攫いをする理由にはならないんでは?」
「他の星の人間なら攫った本人以外は加護を与える事が出来ないのです」
つまり他にも加護を与える存在がいるって事でその他の奴に何かされない様にって事か?とりあえず大分落ち着いてきた。
「2つ目の理由はこれです」
といい1歩左に歩きこちらからは身体で死角になっていたものを見せる。
100円を入れてレバーを回すとカプセルが出てくるあれがあった。