小説を書くときに使える難読漢字・表現 ーセリフー
今回はセリフで使える難読漢字・表現を記載しました。知的なキャラの言い回しに使えると思うので、ぜひ役立ててください。
垂とす……その状態になろうとしていることです。「なろうとする」と「なんなんとす」語感が似てるので覚えやすいですね。
例文:資金は十億に垂とす。
頻出度★☆☆
杳として……事情がはっきりしないことです。「杳」が暗くてはっきりしないという意味を持つ単語です。
例文:彼女の素性は杳として知られていません。追跡は困難です。
頻出度★★☆
むべなるかな……もっともなことだなぁ、いかにもその通りだなぁという意味です。そのまんま会話に使うことができます。
例文:むべなるかな、彼がそれをする理由はほとんどない。なにか裏があるのではないか。
頻出度★★☆
諾う……願いや要求を引き受けることです。「承る」と似たような意味ですね。
例文:その命令を諾うわけには参りません。
頻出度★★☆
而して……そして、それからという意味です。漢文に使われる言葉なのですが、意外とよく見ますね。
例文:而して、彼はこちらに向かわれるでしょう。
頻出度★★★
あえない……はかなくあっけないことです。「会えない」ではなく、「敢え無い」という漢字が使われます。
例文:剣に斬られてあえなくやられてしまわれました。
頻出度★★★
頑として……変更したり途中で曲げたりしないことです。これは日常会話でもときどき使われますね。
例文:彼女は頑として言うことを聞かなかったんだ。
頻出度★★★
果せる……完全に成し遂げる、すっかり終わらせることです。
例文:無事に逃げ果せたとしても、反撃まではできますまい。
頻出度★★★
頓に……急にという意味です。たまに見かけます。
例文:敵兵の数が頓に増しております。
頻出度★★☆
最後まで読んでいただきありがとうございました。次回の投稿ですが、次の企画「3分で分かる小説の書き方、コツ」を執筆しようと思うので、申し訳ございませんが次の投稿は1週間後となります。予めご了承ください。