表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/73

15.また土曜になりました。


平日は何事も無く時間が過ぎる。学校に行って授業受けて帰って本読んだり宿題したり。その辺は今までと何も変わらない。

そうして土曜、今日はちゃんと十分前に行ってみた。

「おや、今日は早いんですね」

「早く来いみたいな事言ってたじゃないですか……」

「はい。ちゃんと守れるのはいい子ですよ」

にこ、と微笑まれて頭を撫でられた。子供扱いがひどい。けれどそんなに嫌じゃないと思

う自分もいる。この歳になると頭撫でられる事なんて早々無いからさぁ……。

「サクちゃん、行きましょうか」

「はい」

「行ってらっしゃい」

「はい、行ってきます」

マリーさんとサタンの部屋を後にする。行ってきますって言ったけどどうせまたちょこちょこ来るんでしょ?知ってる。

「今日も掃除してもらおうと思うんだけど、先週までの内容は覚えてるかしら」

「……多分……?」

「じゃあ、おさらいがてら客間の掃除しましょうか」

「はい」

マリーさんと客間に行く。この間とは違う部屋だった。

「今日は床までやれたらいいわね」

「頑張ります」

って言ったけどサタンが来なければ多分いけるんじゃないか?あの人がちょくちょく来るせいで手も止まるし集中力もどっかいっちゃうんだよ……、

「仕事してますか?」

「うわ!?」

背後から声を掛けてきたのはサタンだった。来るの早くない?そして何しに来たの?

「今始めたばかりですよサタン様」

「そうですか。少し見ていても?」

「お仕事はいいんですか?」

「……ええ」

一瞬の間が気になった。多分よくないんじゃないかな?リュカさんに怒られない?怒られていっそ。そして部屋から出てこないで。

「……じゃあ、やりましょうか、サクちゃん」

「はい」

結局サタン監視の元掃除をするらしい。サタンはベッドの端を陣取ってしまった。マリーさんが言うならしょうがないか、とはたきを持って、前回教わった通り上から埃を叩いていく。

しかし掃除してるとこなんて見て面白いかね。埃被ったりしないんかな。ちら、と見てみたけどサタンはにこにこと見ていた。楽しいのか?

文句を言ってもきっと無駄だろうな、と掃除に集中するのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ