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『えっ!?』

作者: 謎猫

フィクションですっ!

と、言っておきます♪

冬の割には、穏やかな温かい日曜日。

今日は隣町のモールへお買い物に出掛け

他の場所にも行きたかったので

入店したゲートとは別の所から外へ出たのですが。


「あれ? あの車は・・・」


正面ゲート前の少し広いスペースには見覚えのある

車が1台停まっております。


「間違いない♪」


その車は、キャラメル色のトラックのような

四角い可愛い車なのですが、荷台部分には調理器具が

揃っていて注文を受けてからクレープやワッフルを

焼いてくれる移動販売車なのです。


「居るかな~♪」


居るかな~って、当然お店の人は荷台部分に居るのですが

実はこの移動販売の人とは、私のアルバイト先が参加するイベントで

一緒になる事が多く、結構前から知っている方なのです♪


「今はお客さんが並んでないタイミングだからチャンス!」


特に、話題が有る訳ではないのですが

キャラメル色の車に掛けより挨拶を♪


「こんにちは~♪」

「はい、いらっしゃいませー」

「あれ?」

「はい??? ご注文?」


間違いなくこの車ですっ!!!

と言うか、確か特注の車って言っていたから

世界に1台だけのハズ!?

見間違えるわけがありません・・・

多分っ!


「あの~(汗)」

「はい?」

「えっ?」

「えっ???」


もしかして、いつものお兄さんじゃない???

確かに、飲食関係だからなのかいつも見る時は

帽子被ってマスクをしているし・・・

それにしても、この距離なら見間違わないっ!!!

多分っ!!!(泣)


「えっと・・・ 私ですけど・・・(焦)」

「う~ん? す、すみません・・・(誰?)」

「も、もしかして・・・」

「はい?」


これって、完全に私の事・・・


「やっぱり猫耳としっぽにエプロン姿じゃないとダメ?」

「あっ~!!! ネコちゃん!!(驚)」

「・・・本当に分からないんですね(泣)」

「ごめんごめんっ!」


もう、お兄さんが全く気付いてくれないようなので

手を頭の上に付けてセルフ猫耳を再現した所で

ようやく気が付いて貰えました(泣)


「酷いです(泣) 全然気付いてくれない・・・」

「いやー プライベートの姿で会うのは初めてだよね?」

「そう言えば、そうですね~♪」

「全然気が付かなかったよ」

「むぅ~ むぅ~ 酷い~!」

「ごめん(笑)」


確かに、私がアルバイトの時は猫耳しっぽにくきゅうの前足で

黒のエプロン姿なのですけども・・・

だからって、別にメイクは普段と何も変わらないし

髪型も簡単に結ぶくらいで本当に普通のハズなのに(泣)


「お兄さんって、もしかしてですけど・・・」

「えっ? なになに?」

「猫耳としっぽが私本体だと想ってませんか?」

「そっ! そんな事は全然っ!!!」

「えぇ~ ホント~ですか?」

「はははっ! 猫耳としっぽの付属品扱いなんてしてないよ」

「うわっ! そんな酷い例えはしてませんけど(泣)」

「ごめん(笑) えっと、いつものイチゴクレープで良い?」

「あっ! 話題変えましたねっ!?」

「バレた?」


ホントに・・・

私って、そんなに影が薄いの???

と言うか、標準で猫の格好しているのが私だと

みんな認識しているの!?


「えっと、イチゴクレープっていくらでしたっけ?」

「良いよ、今日は失言したからサービスで」

「あぁー それで許して貰おうとしてますねっ!?」

「バレた?」

「バレバレです♪」

「だめ?」

「駄目じゃないですけど♪」


今、想い出したのですが・・・

前にも私だと気付いて貰えなかった事が

別の人でもあったな~って(泣)


カフェの常連さんで、毎回お店でお話もしているのに

偶然、街で会った時に挨拶したら

やっぱり気付いて貰えなかった事がありました(泣)


『やっぱり、猫耳としっぽが本体なの!?』


みんな、私を何だと想って居るのでしょうか?

むぅ~




-でも、なんかクレープ貰った♪-

ここで・・・


追い打ちを掛けるようにお兄さんへ

「私の名前知ってます?」

って聞いても・・・


きっと分からないのだろうな~

って想っております。


にゃはは~♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] 彼の気持ちが分かる気がします。 普段と違う服装は少し違って見えますよね。 マスクをしてるしてないってだけで全く違った人に見えるとかよくあります。 とっても可愛い彼女ですね。 楽しく読ませて…
[一言] タイトルにつられて読んだが特段すごい事も起きなかった。平凡な日常ですね。 さて、あなたの名前は?
[一言] このキャラクターで男性だというギャップが素晴らしいですね。
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