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夢と現実の間で少年は想う
夢のような時間、幸せな時間。そんな時間は、無情にもすぐに過ぎ去っていく。
忘れたい時間。思い出したくない時間。そんな時間は、無情にも簡単には忘れられない。
苦しいことは嫌いで、楽しいことは好きで。
好きなことはやりたくて、嫌いなことはやりたくなくて。
誰しもが、自分の都合の良いことばかりを本当だと思い込む。
そして。
世の中は、残念ながら、そんな思い込みで出来ている。
いつか、真実が分からなくなってしまいそうだ。
分からないのは、怖いことだ。
そう、為らないためにも。
自分の努力で本当の『良い人生』を作ることにした。