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エピローグ

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



《ジュードSide》


 あれから、数年が経過した。ある朝のこと。


「ふぁー……」


 俺はいつも通り、喫茶ストレイキャットの店先で、ホウキを履いていた。

 しゃしゃしゃ、と履いてると……。


「おっとーちゃーん!」


 誰かが俺の足にしがみついてくる。  振り返ると、桜色の髪をした、かわいらしい幼女がいた。


「ハルミ、おはよ~」

「おとーちゃんおはよー!」


 この子はハルミ、俺と、ハルコの間に生まれた子供だ。

 そして……。


「……おとうさま」

「キャシー。おはよ」


 白髪の、これまたかわいい、そして理知的な顔立ちの女の子がいた。この子はキャシー、キャスコと俺の間に生まれた子供だ。


「二人とも早起きだな。どうした?」

「タイガねーちゃんと、虫取りしてくる!」


 そこへ、成長したタイガが、こっちにやってきた。

 幼女だったタイガも、今ではすっかりお姉さんだ。


「悪いな、タイガ。娘達の面倒みてもらって」

「ぜーんぜん! だってあたし、ハルミちゃんとキャシーちゃんの、お姉ちゃんだしー!」


 タイガは妹ができた! と喜んで二人の面倒を見てくれる。ずっと一人だったから、妹分ができて、うれしいんだろうなぁ。


「よっしゃー! じゃあ二人とも、いくぞ!」

「あー、ちょいとおまちな三人とも」



 季節は、夏。今朝も熱くて、こりゃ昼前にはすごい気温が上がりそう。


「帽子と水を……」

「「「もったー!」」」

「準備万端ですなぁ。うん、じゃあいってらっしゃい」

「「「いってきまーす!」」」


 三人ともうれしそうに、街の外へと歩いて行く。

 彼女らを見送ったあと、俺はポストに入っていた朝刊をてに、店に戻る。


 俺は朝刊を眺めて……。

 そして、その名前をみて、ほほえむ。


【流浪の剣士ジューダス、また人を助ける】


「ふふふ」


 がんばってるなぁ、グスカス。

 ……キールから、数年前、グスカスを国外追放したことを聞いた。


 それからグスカスは、ジューダスを名乗り、世界を回っている。

 グスカスは死んで、新しい名前を背負い、罪を償おうと頑張ってる。


 最近は彼の頑張りが認められ、こうして新聞に、ジューダスの名前が載るようになった。

 俺は、そんな彼の活躍を、こうして新聞で確認するのが、趣味になってきてる。


 グスカス以外の勇者パーティも、それぞれの居場所で頑張っている。

 オキシーは王国騎士団騎士団長として、キャリバーはキールの近衛となり、そしてキャスコは……俺の妻として、ハルコと、娘たちを守ってくれてる。


「俺も、小さな幸せを守るために、がんばってるぜ……なんてな」


 かつてのように、大きな災いに立ち向かうことはしなくなった。

 けど今は、この街と、家族と、この店を、守ってる。


 みんなそれぞれの人生を生き、それぞれ大切なものを、守ってる。

 そうやって世界は回ってるのだ。


「おっとーちゃーん!」

「んお? どうしたハルミ……? って、おまえ……」


 ハルミたちが、【そいつ】を連れて店に帰ってきた。


「あのね、おらたちが外で虫とりしてたら、魔物があらわれてねー! そんでね、このおっさんが助けてくれたの!」

「おっさん言うな。まだおれは、お兄さんだよ」

「えー、おっさんじゃん! ひげもはえてるし!」


 彼は頭をがしがしとかきながら、「ま、いいか」という。

 前のような、とげとげしさはなくなり、すっかりお兄さんになっていた……。


「よぉ、ジューダス。その……ひさしぶり」


 ……本当に、久しぶりに、弟子が帰ってきた。

 いや、もう弟子じゃあないのか。


俺は喫茶店のマスターとして、久しぶりに再会した、友人に……。

 あいさつをする。


「おかえり、グスカス」



《おわり》


これにて完結です!

ありがとうございました!



【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】


新作の短編投稿しました!

タイトルは、


『美人な悪魔のお姉さんたちが、僕を世界最強の陰陽師に育てようとする~魔法の才能がなくて追放されたけど、陰陽術の才能は凄かったと、今更気づいてももう遅い〜』


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リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n9720ij/

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― 新着の感想 ―
[良い点] エンドの着地が凄く好みでした。 [一言] うん。この作品は良い作品。 グスカスはメッチャクチャ人間味が出ている。 多分英雄願望を持つ全ての人にグスカスは当て嵌まるんじゃないかなぁ。 確か…
[一言] 「ありがとうございました」 この一言につきます。
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