125.勇者グスカス
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
グスカスはジューダスたちとともに、魔王の城を攻略していった。
指導者の職業を持つジューダスにとって、ダンジョン攻略ほど楽な物はない。
彼には見抜く目という、万物を見抜く目を持ってる。
ダンジョンに存在する正解ルート、また隠し通路などは、彼の目があれば一発だ。
かつて、グスカスはジューダスの指示に従うのがいやで、あちこち無駄な遠回りを強いられていた。
そのせいで魔王城攻略が遅れた。
でも今回はジューダスの言うことに素直に従った。
結果……。
『すげえ……もう魔王の間まで到着しちまった……』
前回の苦労はなんだったのだろうか……とグスカスはため息をつく。
自分が足を引っ張っていたせいなのだと、今回の攻略で明らかになり、さらに落ち込む。
『驚いたっす。グスカスさんも人の言うこと聞くんすね。頭でも打ったんすか?』
オキシーがズバッと物を言ってくる。
『まあ、似たようなことがあったんだよ』
『ふーん……ま、こっちはあんたの邪魔がないから、楽に攻略できてよかったすけど』
『ああ、悪かったな』
自然と、グスカスの口から謝罪の言葉が出た。
ぽかーん……とオキシーが口を大きく開いてる。
『なんだよ?』
『あ、え、え? まじであんた……だれ?』
『グスカスだが……』
『いやいや! ありえねーっすよ! ねえみんな!』
オキシーが他のパーティメンバーたちに同意を求める。
キャスコ、キャリバーも何度もうなずいていた。
ジューダスだけが、ニコニコ笑いながら言う。
『グスカスは昔は素直に人のこと言うやつだったぜ? だから驚きはしないな』
『いやでも……えええ!? ジューダスさんこれなんともおもわないんすか!?』
『うん』
『ええー……』
まあ驚かれるのも無理はない。
中身が違うのだ。
最低最悪な自分。
そのあとの最悪の人生。
それらの苦い経験が、今のグスカスを作ってる。
色々ありすぎたのだ。変わって当然だ。
『悪かったな。今まで足引っ張ってきてよ。もう、足は引っ張らねえ。おれは……変わったんだ』
……違和感。
グスカスは、自分のセリフに違和感を覚えた。
何が引っかかるんだ……?
『グスカス……うう……俺は感動したぜ!』
みなが困惑するなか、ジューダスだけが泣きながら、グスカスの肩を叩く。
『ぜったいに魔王を倒そうぜ!』
『あ、ああ……もちろん。ぜったい倒してやるよ。必ずな』
こっちは、万全のはずだ。
なにせ前回魔王を倒した英雄がいる。
加えて、勇者の職業をもった自分が、ジューダスの指示通り動くのだ。
前回より戦力はアップしてる。
前回より、条件は良い……だが。
なぜだろう、胸のモヤモヤが晴れないのだ……。
『よし……いくぜ、魔王との最終バトルだ』
ジューダスがそいうと、全員がうなずく。
もやもやの原因は不明だが、とにかくもうあとはやるっきゃないのだ。
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
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