120.勇者グスカス
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ダンジョンの最下層へと到着したグスカス。
ボス部屋の前で救助を待つつもりだったが……。
突如として怪我人が、ボス部屋のなかへと入っていた。
グスカスはそれを止めようとして失敗。
結果、彼はボス部屋の中へと入ってしまったのだった。
「くそ……なんてこった……!」
グスカスは背後を振り返る。
ボスの部屋は一度入ったら、出ることは基本できない。
外部から新しい挑戦者が現れるか、ボスを倒すか。
そのどちらかでしかここを出る手段はない。
転移結晶を使えば、抜け道的に出ることは可能。
しかし当然グスカスはそんなレアアイテムを持っていない。
……万事休すだった。
「くそくそくそくそ……! てめえ! どうして部屋の中になんて入りやがった……!」
怪我人に詰め寄るグスカス。
だが相手の様子がおかしかった。
急に力を抜いて、がくんとその場に崩れ落ちる。
グスカスは慌てて怪我人を抱き起こす。
「……! し、死んでる……?」
……さっきまで動いていた怪我人。
だが今は、完全に事切れて、その体は冷たくなっていた。
石のように固くなり、さらに冷たくなってる死体を見て、グスカスは考える。
「ついさっき死んだって感じじゃあねえぞこれは……」
まさか、とグスカスは一つの仮説にたどり着く。
「死体が……誰かに操られてた……?」
そうであれば、怪我人の不可解な行動も理解できる。
では誰が操っていたのか……?
そのときだった。
ボッ……! と暗い部屋の中で突如、青い炎が発生する。
かがり火のようなそれは、部屋の中に無数に現れる。
炎が部屋の中を明るくすると、そこには祭壇があった。
祭壇の上には棺が置いてあり……。
蓋が、ず……ず……とゆっくりと動き、中から……【そいつ】が出てくる。
【★お知らせ!★】
新作の短編です!
タイトルは――
『追放教会の神父が実は最強魔王だった~無実の罪で断罪・追放された悪役令嬢たちの悩み相談所として有名な辺境の教会では、元魔王の俺が神に代わって復讐&ざまぁしてる~』
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