都市伝説ファイル PAGE2
No.005
『口裂け女』
・再現性『A』
・親和性『B→B+』
・浸透性『B』
保有技能【─未提示─】
保有技能【うわさパンデミック】
「ねぇ、知ってる?
余計なことばかり、ヒトは大きな口で囁くの。
廃れることのない流行病みたいに。
大きな口で。大きな口で。
あぁ、いっそ。
お前が裂ければ良かったのに」
・都市伝説についての情報を拡散する能力
それ以外についての情報も拡散出来るが、その場合は拡散範囲と速度が低下する。
───
1979年に流行した超有名な都市伝説。
発祥は岐阜県と言われており、そのルーツは多岐に渡る。
内容については、マスクをかけた姿で表れ、自分は綺麗かと問われる。
その問いに綺麗と答えればマスクを外して素顔を晒し、綺麗じゃないと答えた相手には鋏や鉈、包丁などで襲いかかってくる、というもの。
その特徴に加え地域によっては
・二メートルを越える身長で
・赤い傘をさして空を飛ぶ
・三軒茶屋など「三」の数字が好き
・百メートルを六秒で走る
・実は三姉妹いる
などがある。
だが、ナガレが再現した口裂け女ことくっちーには、本人いわく戦闘は苦手であるらしい。
その代わりに噂の拡散という脅威の能力を持つ。
都市伝説の内容とは裏腹に、くっちーの性格は案外普通の、ちょっとシャイな大人の女性。
誉められたら照れるし、綺麗なものには見惚れる。
ナガレの事をかなりの変わり者だと思いながらも、自分のためにべっこう飴を用意してくれた事に深く感謝している。
なお、泣き上戸であるらしく、酔っ払った時にはナガレにどうしようもない愚痴を吐いた。
ナガレいわく、都市伝説の皮を被っただけの、『くたびれOL』であるとか。
都市伝説の中でも苦労人ポジであるらしいので、愚痴りたくなるのも仕方ないのかもしれない。
No.006
『隙間女』
・再現性『C』
・親和性『B→A』
・浸透性『B』
保有技能【物陰のインベーダー】
「こっそりひっそり死の角に。
でも見つけて欲しい訳じゃない。
ただ傍に居たいだけ。
何時間でも。何日でも。ずっと永久に永遠に。
貴方が死ぬまで。貴方が死んでも」
全身を自在に伸縮させ、凡そ人間が通過出来ないほどの小さな隙間を通過したり、潜むことが出来る。
上下だけでなく、縦幅も横幅も調節可能。
───
メリーさんや口裂け女に負けず劣らず有名な都市伝説。エイダというニックネームが付けられた。
人間の入れるはずもない隙間に潜んで、部屋の持ち主を凝視するというエピソードが典型だが、類話や派生もまた数多く、なかには『隙間男』というものも存在する。
本作では再現性が低く見積られた為か、『日光』や『広所』、更には『対人恐怖症』というオプションが発生してしまっている。
メリーさんやブギーマンには遠く及ばないまでも、ある程度の近接戦闘能力を所持しているらしい。
極度のコミュ症にしか映らない彼女ではあるが、能力以外にも【隙間女】としての一面はしっかり持っていたりする。
その証拠に、ナガレに心を許した途端、ストーカーも青ざめるレベルの偏愛っぷりを見せる。
多分ナガレに対する好意を数値化したら、ぶっちぎりかねない。