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Tales 29【スタンド・バイ・レディ】

 相手の本音と向き合うのに、それなりの雰囲気がある場所を求めるほど面倒な男であるつもりはなかった。


 黙々と重たい足取りで目の前を進む騎士の背中に付いていった先が、街外れの『土妖精の石橋』と呼ばれるちょっとした有名スポットだったってだけの話。

 男と女の色付いた空気は当然そこに介在しないのは、真下に流れる川を憂鬱に見下ろすセリアの表情を見れば、一目瞭然だった。


 もう一人、終始不安げな表情をしていたお嬢様の慰め役は、適任としか言い様がない執事にお任せするとして。

 俺は俺で、この"矛盾ばっかり"の頑固者の曇り顔を晴らしてやるしかない。



「いつかもあったな、似たような事」


「……?」


「ガートリアムに居たときの事。あん時は俺が時間を欲しがった訳だけど」


「……そう、ね」



 心当たりは直ぐに見つかったらしく、『さよなら』と俺に告げた記憶をなぞるように、セリアがここからでは見える筈のない遠くの城門を見つめた。

 似ているけれど、重ならない程度。

 でもあの時と同じ、微かな怯えが浮かぶ瞳の蒼さは相変わらず頼りなく、今にも落陽の茜に負けてしまいそうだった。



────


『答えを……一日だけ、時間を貰えないかしら……お願い、します』


『…………ま、かまへんよ。慎重なんは悪い事やあらへんし。ボクの出した条件を呑むか他を当たるかが決まったら、またおいでや』


────



「闘魔祭は単なる競技じゃない。場合によっては参加者が死んでしまう事だって、ある」


「……ま、あの闘技場を見ればなんとなくそうなんじゃないかって思ってたけど」


「貴方に"その気"はなくても、対戦する相手はそうじゃないかも知れないのよ」


「分かってる」


「簡単に言わないで」


「簡単に言ってるつもりはないよ」



 なんとなくだけど、分かって来ているつもりだ。

 魔物相手には無鉄砲に立ち向かう女の奥歯が鈍い音を立てる理由も、自分の代わりに誰かが命を張るのを怖がる理由も。

 死にたがりの癖に、死なせたがりとは真逆であるらしい。

……ま、だからってセリアの意図を介してやるつもりなんて、これっぽっちもないけどね。



「言っとくけど……自分の命を安く見て、他人の命を高く見積もるようなヤツの言葉なんて俺には通らない」


「……え?」


「姫様にも啖呵(たんか)切ってんだよこっちは……俺が此処で退いたら、何の為にセリアに付いてったのかも分かんなくなるし」


「…………そんな下らない意地で、貴方は戦うって言うの?」


「くははッ……セリア。アンタは『もう少し賢いと思ってた』んだけどね」



 いつぞやの意趣返しをするには、絶好のシチュエーションが巡ってきた訳だ。

 夕陽が強く世界を焼いてるもんだから、つい焼き直しが多くなる。

 そしてまぁ、水と油にもなりきれない些細な衝突を打ち止めにするべく『あの時』と同じように苛立ってるセリアに教えてやろう。



「下らない意地でも突っ張るのが男でしょーが」



 ケタケタと半笑いで告げた内容がさぞ不満だったらしく、返って来たのは冷めたような溜め息と。



「………バカよ、本当。けど……それも"今更"だったわね」



 不理解を装った、どこか泣きそうな微笑みだった。



────

──


【スタンド・バイ・レディ】


──

────




「んじゃ、そろそろ戻ろうか。この時期に水回りに居ると風邪引きそうだし。小腹も減ってきたし……」



 お嬢の事も気になるし、と続きかけた口を遮られた原因は、えぇそうねとお決まりの返事で頷くセリアの肩から向こうに見えた──



「美しい……」



 珍妙な人物が原因だった。



「たまらないなぁ……立ち姿だけでも心を奪われてしまう美とは、たまらない。実にッ……たまらないッ! 僕の心を虜にする女性との出逢いを繋ぐ運命の糸は、紅い色だと思っていたが……サファイアの様な『青』き君よ。実に良い、と、僕は思うんだがねぇ……」



 珍妙っていうのは初対面の相手に使うべき表現にしては失礼極まりないのは分かってるけど……これはしょうがなくないか?


 所々に金の装飾を振り撒いたような、見るからに高級な宝石やら服装で身を固めた、尖った鼻と垂れ目も目立つ、すんごいニヤケ面。

 昔の貴族が被るような派手で大きめの黒い帽子と、そこから覗くツヤツヤの金髪が、逆に三枚目なオーラを演出している気さえした。


 というか、靴の先っぽがなんか渦でも作りそうなほどクルクルっと巻いてあるのが……もう、ぶっ飛んだセンスをお持ちとしか思えない。

 前衛的な口説き文句と共に、振り返ったセリアの元へとその男が歩み寄って来るからか、勇ましい蒼の騎士様から小さな悲鳴が零れた。



「お、おぉ……なんということだ。美しい……いや、美しいという言葉すら、サファイアレディを飾るには相応しくない。素晴らしい、アモーレ!トレビアーーン!!!」


「──ひっ」


「うわぁ……って、ちょ、セリアさん!?」



 勇ましい騎士様の盾にされましたけど。


 今日は何て日だよ。

 お嬢の次はセリアに盾にされるとか。

 イタリア人に謝れ、と助走つけて殴り飛ばしたくなる男の讃美歌に、防衛本能とでも言うべき早さでセリアは俺の背後へと回り込んでしまった。

 いやね、気持ちは分かるけど……流石に初対面っぽい相手にそれは不味くないか。



「おや、どうやら『僕の』レイディは恥ずかしがり屋な…………んんん?」


「や、その……なんすか?」


「んむむぅ……」


「……(うわ、近い近い顔寄せんなよ、おい! てか睫毛長いな……でもそれが余計に気持ち悪いって思うのはどういうことだよ!)」



 セリアと同じく、大体二十代に差し掛かった頃合いだろうか。

 薄いながら肌化粧を施してるのが分かるくらいの至近距離まで詰められ、やたら怪訝そうに男の紫がかった目が忙しなく動く。



「チッ……男か」


「…………はぁっ?」


「紛らわしい顔立ちするんじゃあない。どきたまえ、小僧」


「……おい、アンタ。名乗りもしないでいきなり」


「──」



 後ろで俺の肩を掴むセリアが、あんまりな対応に絶句している気配がした。


……てかイラッと来るなホント。

 大層上からな物言いもそうだけど、紛らわしいだと?

 そりゃ線が細いとか、母親似な顔立ちってのは言われた事あるけどさ。

 ここまでガン見しないと気付かないってのは無いだろオイ。

 どんな節穴してやがるこの野郎……!



「……名乗りだと? この僕に、貴様のような小僧へ名乗れと? 舐めた口を叩くな!!」


「……」


「なんだ、その目は……生意気な面をするんじゃあない!! いいか、このロートン・アルバリーズの貴き名は、君の様な下級平民が直に耳にして良い名では……!」


「名乗ってんじゃん」


「名乗ってるわね」


「ない……と……」



 いや、そこでハッとするなよ。

 チラッと肩口に振り向けば、セリアもセリアで冷たく白い目でそのお間抜けなロートン某を見据えていた。

 だがふと、その名に聞き覚えがあるかの様に、長い睫毛をシパシパと瞬かせた。

 けれども次第にそのサファイアの瞳が、まるで気付きたくもなかった現実を突き付けられたかの様に、鬱屈とした感情に落ち込んでいく。



「……アルバリーズ? え、それって……」


「知ってんの、セリア」


「……間違いであって欲しいのだけれど。確か……セントハイムが国家として樹立した頃、初代国王に最も信を置かれて、貴族諸侯の中でも特に有力だった一門の名前が……そう、だった気が……」


 え。


……いやいやいやいや、待って待って。

 じゃあ、この、女を見る目以外はぶっ飛んだ美意識と高圧的な態度を隠そうともしないロートン某って、つまり。

 とんでもない、大貴族?



「嘘でしょ……」



 セントハイムどーなってんのと、声を大にして叫びたかった。





◆◇◆◇





「おぉ……おぉ、セリア! そうだとも、セリア!! セントハイムにおいては我が名門こそ誉れありと謳われた【アルバリーズ】家の嫡男、ロートン・アルバリーズとは僕の事だよ!」


「気安く名前を呼ばないで」


「これはこれは、失礼した。しかし、セリアか……んっはぁ……美しい名だ。良ければフルネームでお聞かせいただきたいなぁ」


「お断りよ」



 目も耳も、ついでに記憶ごと疑いたくなるようなロートンの身分が判明した訳だけれども、相手が大貴族の嫡男であっても頑なに拒絶の意識を示すセリアの豪胆さも中々だと思う。

 俺もこの人相手には敬意なんて一欠片も持ち合わせちゃいないけど、仮にも同盟国の使者ってこと忘れてませんか、セリアさん。


 いや、むしろ同盟国の使者相手に知らずとはいえ失礼な真似を現在進行形でかましてるロートンのが問題だろうが。

 しかし、セリアはいつの間にか盾代わりにしていた俺をむしろ庇うようにして、一歩前に立っている。

 チラッと覗いた横顔からは、拝んだだけで気温を低くさせるほどの冷たさを感じた。



「……ロートン卿に置かれましては、お噂はかねがね聞き及んでおりました。嫡男の身でありながら庶民の生活を見回り、宝石商や繁華エリアにおいては常連であらせられるとか。そして……英雄よりも色を好む、とも」


「(……それってつまり、豪遊とナンパばっかしてるって事かい)」


「つまらぬ風説に耳を貸さないでくれたまえよ、セリア。単なる色食いとは違い、僕は列記としたフェミニストでね。確かに僕は色を好むが、何も手当たり次第という訳じゃあない。美しいと思う色にこそ声を掛け、彼女達が"応えて"くれたまでさ。望むならば更なる美しさへ昇華するべく『贈り物』をさせて貰うだけだよ?」


「……そうですか。生憎、私は騎士の身ですので」



 応えて、の部分をやけに強調するのは、暗にアルバリーズの名をちらつかせれば『応えざるを得ない』とでも言いたいんだろうか。

 随分、好き勝手にやってるらしい。

 ヒクつかせた鼻の動きの下品さに、セリアのみならず男の俺でも生理的嫌悪感すら覚えた。



「つれないな……しかし、騎士であるならば尚更、僕との出逢いは特別なものになるかも知れないよ? 良ければ『所属の師団名』を教えていただければ、君の上司に……」


「…………ハァ……結構です。ヴィジスタ宰相に睨まれたくはないので」


「(……セリアがラスタリアの騎士って気付いてすらいないのかよ)」


「……ヴィジスタ宰相か。フン、尊ばれるべき貴族を蔑ろにしがちな老いぼれ風情、鼻を高くしていられるのも所詮今の内だよ……近々興る闘魔祭で、苦渋を舐めさせてやるさ!」


「……通りであんな顔の皺が多い訳だ。苦労してんだろうなぁ、ヴィジスタ宰相……」


「おい、さっきから随分と舐めた口を叩くな、平民。折角のセリアとの麗しい一時に水を差す……身の程知らずも極まりない。良いだろう、ここは一つ僕が直々に教育やるとしようか────セナト!!!」


「……セナト?」



 どうやら俺の一挙一動が癪に障って仕方ないらしく、鼻息荒くロートンが喉を張り上げる。

 言葉の前後からして、多分……誰かしらの名前かと小首を傾げた瞬間、俺の『真後ろ』からやけにくぐもったアルトボイスが響いた。



「何用か」


「「──!?」」



 冗談抜きで心臓が跳ねた。

 いつの間に、とか月並みな台詞すら喉元を通らない。

 咄嗟に振り向けば、真夜中のトンネルにも勝るぐらいに黒々とした感情の灯らない瞳が俺を見下ろしていた。


 輪郭や骨格を隠すような厚めの生地の黒い和服、鼻と口元を覆い隠す黒い布。

 辛うじて見える褐色の肌と、フード状の頭巾から流れる銀色の髪にすら熱を感じさせないその人物を見れば、自ずと『忍者』とか『アサシン』の単語を連想出来る、けど。



「その小僧に、物の通りを分からせてやれ」


「……追加依頼か?」


「ロートン卿! ふざけるのも大概に……!」


「なに、これも貴族の務めというヤツだよ、セリア……やれ、セナト!」


「…………」



 無茶苦茶にも程があるだろ。

 街外れとはいえ手下を使った私刑とか、印象のマイナスに拍車が掛かって止まらない。

 けれど、その滑稽さに拍車が掛かって止まらないのもまた此処からだったのは、一種の笑い所ってヤツだろうか。



「……?」


「……んん??……おい、聞こえなかったのか! セナト! その小僧を痛めつけろ!」



 何故だか雇い主から「やれ」と命じられたにも関わらず、まるで動きを見せないセナト。

 ただジッとその場に佇むだけかと思えば、その瞳に写る対象を俺からロートンへと移して、再びアルトを響かせる。



「……この者達は、恐らく例のガートリアムからの使者だぞ。騎士の女は勿論、そこの男もだ。貴様の下らぬ采配で危害を加えれば、同盟条約とやらに関わって来るが、良いのか?」


「──…………あ、かっ、なん、だと? ど、同盟国の使者だと!? 本当か!?」


「……昼頃、普段は見掛けぬ一団の中にこの二人の姿が在った。加えて、先程この男はヴィジスタ宰相の特徴を述べていただろう……状況的にこの者らと見て間違いないと思うが」


「……セ、セリア……殿。今のは……事実で……?」


「えぇ。何なら、宰相殿に直接確認を取ってみては如何かしら」


「ぐ、ぐぐ……っ、セナト!! 貴様、何故もっと早くそれを言わなかった!! この間抜けが!!」


「辛気臭いお前が居ては話の華も枯れるから、自分が呼ぶまで姿を見せるなと言ったのはお前の方だろう」


「こ、このっ……このっ! よくもっ……!」



 なんだろうな、この喜劇染みた展開。

 真っ赤を通り越して青ざめてすら居るロートンの顔色には、正直滑稽過ぎてたまらない。

 ていうかセナト、絶対確信犯だろ。


 二人の事情は今一つ呑み込めないが、取り敢えず今は置いておくとして。

 この風向きの変化は是非とも利用したいけど、さてどうするか。



「……うぉっほん!! い、いや、いやいや全く……人が悪いなぁ、それならそうと早く名乗ってくれれば良いものを……いやどうにも最近虫の居所が悪くてねぇ! 軽い冗談にもつい熱が入ってしまってねぇ! 全く全く、困ったものでねぇ!」


「……へぇ」


「軽い、冗談……で、済むとでも?」


「もっ、勿論、軽い冗談のつもりだったとはいえ諸君らの気分を害したのも事実だ。と、という訳でだね、そう! 後日、我が屋敷で諸君らの訪問に対する歓迎パーティーを開催するというのはどうだろう!! と、当然その時に無礼を働いた分の謝罪といってはなんだが、それなりの『贈り物』をだね……!」


「ふ、ふざけ──」



 ちょっと出方を見てみようと伺えば、もうこれは一周回って見事な政治的手腕を発揮して下さった。

 舐めてるにも程がある、つまりは賄賂と歓待でこの話は水に流してくれと、そういう事なんだろうけど。

 馬鹿にすんのも大概にして欲しいね、全く。



「いや、結構です。たまには冗談を言いたくなる時もありますよ、えぇ。けれど、我が国の方々はあまり冗談を好まない方が多いので、残念ながらこの冗談を"披露する機会"は訪れないでしょうね」


「……ふむ」


「ナガレ!? 何を……」


「おお、そうか、そうか!! 君が冗談の分かる男で良かったとも! つくづく、僕の目は曇ってしまっていたらしいな! さ、さて、それではそろそろ僕は席を外すとしよう。君とはまた愉快な冗談を語り合いたいものだな!! それでは、失礼するとしよう……セナト! ぼうっと突っ立ってないで貴様も着いて来い!!」


「……了解した」



 彼なりにも苦しい言い訳だという自覚もあったんだろう、やんわりと笑いかけながら垂らした餌に一もニもなく食い付いた。

 俺の意見が変わらぬ内にそそくさと退散するその逃げ足は実に見事で、如何にも疑わしそうに振り向いたセナトに小さく手を振ってみると。



「……フッ」



 今まで何の感慨すら宿らなかった瞳に、ほんの少しだけ、愉快そうな色が射し込んだ。




◆◇◆◇◆





「……どう"する"つもり?」


「そこはどういうつもり、じゃないの?」


「貴方が何か悪巧みをしている事くらい分かるわよ」



 逆を言えば、分かってないのはあの絵に描いた様な傲慢貴族様ぐらいだろう。

 あんだけ好き放題言われて、黙って許してやるような聖人じゃないし。



「それにしてもアレが嫡男ねぇ、全く──とんだドラ息子だなアイツ。つーか誰がヒョロヒョロもやしの女顔だってふざけんなあんの垂れ目路地裏に連れ込んでアキラ直伝の喧嘩キック尻に見舞ってやろうかホント」

 

「そこまでは言ってなかったと思うけれど…………気にしてたのね、ナガレ」


「言っとくけど、セリアにも『協力』して貰うから」


「……『協力』? って、もしかして貴方……」


「……そーゆーこと」



 冗談が好きな、フェミニスト。

 今まで散々女を泣かせてきたプレイボーイなら、逆に女に泣かされるのも悦んで受け入れて貰おうか。



「ねぇ、セリア──────マスクって売ってる?」


 まぁ、流石に殺されそうになったら止めるけど。





──プルルルル、プルル「ガチャッ」



『それでナガレ、どう殺すの? いきなり首チョッキンはダメなの。それじゃあ一瞬過ぎてつまらないもの。とりあえず鼻から、次は耳。そうすればあの気持ち悪い顔も少しはまともに見えるでしょう? そしたらね、そしたらね! 次は足とかをもうこれでもかーこれでもかーって虐めるのうふふ。泣いて謝られた優しく傷口をグリッと踏みにじってあげましょう……泣いて謝る程度じゃ絶対に許してあげないもん、あの腐れナルシスト絶対絶対絶対──』



「あ、あの……メリーさん、アイデンティティ忘れてますよ」



『え? あー今はそんなのいーのいーの、それよりナガレを散々コケにしてくれたあの歩く鳥肌製造機やろーに生まれて来た事を後悔させるのが大事なの。フフフ、こうなったらメリーさん立案の残虐フルコースを──』



「……教育に悪いから、メリーさんは不参加ね、決定」



『いけずなの』








_____



【人物紹介】



『ロートン・アルバリーズ』


大貴族アルバリーズ家の嫡男。


身長182cm 年齢26歳


金髪、垂れ目、尖った鼻。

黙っていればそれなりに整っているが、服装や言動の壊滅的なセンスが全てを台無しにしている。


家名による権威と金で、美しいと感じた女性を片っ端から手にしていく。

外聞を気にせず豪遊し、繁華街に入り浸ったり、気に入った平民を色町に連れ込んだりとやりたい放題しているらしい。


自分以外の男、さらに身分の低いものをとことん侮蔑するなど、ある意味分かりやすい人物である。



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