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ありきたり異世界冒険日記  作者: 現実は不遇
序章
1/4

 ~はじまりはいつも雨~


 ここはセニンランド歴256年。最果ての村。

 人々は農業を営み自給自足の生活を行っていた。

 村は今、豊作を迎えた作物の収穫の真っ最中だった。


「やぁ村長、調子はどうだい。」

「ぼちぼちだよ。 そっちは?」

「順調だよ。 今年はよく育ったねぇ……」

「あぁ、怖いくらいにな。」


 村は活気にあふれていた。


 そんなある日の午後、村長は空を見上げ叫んだ。


「なんだあれは!!」


 突如空を覆った黒い雲の隙間からどす黒い城が姿を現した。

 と同時に、真っ黒の雨が降りはじめた。


 村がざわめき始める。


「村長! どうなっているんだ!」

「わしにもわからん! とりあえず全員避難するんだ!」


 村人たちがざわめくのを止めるように、城の反対側で大きな雷鳴とともに雷が落ちた。


「いったい何が起きているんだ……」


 村長は村の者数名を連れて落雷のあった場所へ出かけた。

 するとそこには一人の青年が倒れていた。


「おい青年! しっかりしろ! 大丈夫か!」


 声をかけても起きる気配がない。

 村長たちは一度村へ連れ帰ることにした。


 ここはセニンランド歴256年。最果ての村。

 人々はまだ、この世界に大きな災いが訪れることなど

 知る由もなかった。 

閲覧ありがとうございます。

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