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滅びた刻印の執行者《アポカリプス》  作者: 斑鳩
Ⅰ章 アーストリア士官学校編
5/5

薔薇の花言葉

 

 こうばしい香りがと騒がしい喧騒けんそうが辺りを支配しはいする。


「あれ?ラースはどこだ?」


 食堂しょくどうに来たのはいいが、親友しんゆうの姿が見えない。


「僕知らな~い」

「全く興味きょうみがありません」

「お前ら……とことんラースにはきびしいな」


 まあラースのことだしな、何か用事――学園地下迷宮がくえんちかめいきゅうに潜ってるとかそんなのだろう――があるんだろう。


「あ、ねぇ純一、花火ちゃんがいるよ」

「ん?あぁ本当だな」


 見ると、花火は友人だろうと思われる同学年どうがくねんらしい女子生徒じょしせいとと食事をしていた。


「どうする?声かける?」

「いや、あっちはあっちのつきあいがあるんだろうし、声かけたら悪いだろ」


 正直、友人がいるのだろうかという不安はあったが、あんな光景こうけいを見るとホッとして不意に笑顔になる。


「桜庭君、いくらシスコンでもTPOをわきまえて下さい。そんなにやついた顔で妹さんを見てると……正直引きます」

「いやっ、違っ、別に花火を見ていたわけじゃ……」

「じゃあ、周りの女の子を見ていたの?ロリコンだなぁ」

「それも違うっ!」


 マリアと美火メイフォに攻められ、咄嗟とっさ反論はんろんする。


「ていうか、羽美というものがありながら、妹さんにまで手を出してるわけ?」

「羽美は俺の大事な幼馴染おさななじみだし、花火は俺の大事ないもうとだっ!それ以上でもそれ以下でもないっ!」


 俺がそう言い切ると、二人は急にだまりこむ。


「…………」

「…………」

「どっ、どうかしたか?」


 正直言ってこの間が一番怖い。

 すると、二人は急に溜息ためいきを吐いた。


「……はぁ、まったく、ここまではっきりと言われてしまうと、逆にこちらがずかしくなってきますね」

「同感……桜庭君、そういうのは十四歳までにしときなよ」

「あらあら、羽美がこんなに顔を真っ赤にしてますよ」

「本当だ。桜庭君、どう責任せきにん取るつもりなの?」


 見ると、羽美は顔を真っ赤に染めて硬直こうちょくしていた。


「な、なあ、俺なんかやばいこと言ったか?」


 恐る恐る二人にたずねてみる。


「さあ、どうでしょうね?」

「自分で考えてみたら?それと……羽美をどうにかするまで桜庭君はお昼ご飯なしだよ」

「さて、美火メイフォ。私達はあちらで食べるとしますか」

賛成さんせい~」

「おいっ、ちょっ、待てって」


 そう言う俺を無視むしして、二人はそそくさとその場を離れる。

 仕方がなく、俺は言われたとおり自分で考えることにした。


 ――羽美は俺の大事な幼馴染だし、花火は俺の大事な妹だっ!それ以上でもそれ以下でもないっ!


「また俺は何を口走くちばってんだあー!?」


 俺の頬が急に熱くなりだす。今日の通学路つうがくろでもこんなことがあった気がしてきた。

 だが、俺はそれより羽美をどうにかすると決める。俺が男としての責任せきにんの取り方だと思う。

「な、なあ、羽美」

「やっ、やだ、大事とか言われた。こ、これって告白?毎朝俺にみそ汁作ってくれ的な?」


 ダメだ、全く耳に入ってない……


「おっ、おい、羽美」

「ひゃっ!?な、何、純一。け、結婚式けっこんしきはどこの教会きょうかいでするとか、そういう話?」

「いや、違うんだけど」


 そう言いながら、俺はマリアと美火メイフォを指さす。


「ふ、二人とももう飯を食ってるんだし、俺達も食べないか?」

「え、う、うん、そうだね」


 そう言い、羽美は頬を赤らめながら席に向かっていく。

 おれは、しっかりと責任を取れただろうか?

 百点満点中三点ですね……という声が聞こえたが、空耳であったことを願う。



 ホームルームが終わり、生徒達は帰る準備じゅんびを始める。だが、人によってその後の足取りはまちまちだ。りょうに帰る人もいれば、商業区しょうぎょうくの三区《女帝》や娯楽施設ごらくしせつのそろう一八区《月》に向かう人もいる。

 そんな中で、俺を呼びとめる声があった。


「おーい、純一。今日はこれからどうするんだ。」

「まだ決まってない。そうだな、たまには一八区で賭け事(ギャンブル)でもするか?」

「それもいいが、これから遺跡ネストに行かないか?」

学園地下迷宮がくえんちかめいきゅうか?あそこならもう最下層さいかそうまで行っただろ」

「それがな、0区に新しい遺跡ネストがあるって聞いてな、かなりでかいらしいんだ。でも二人なら潜り込めるはずだ」

「0区だと?あんな所に遺跡ネストがあるのか?」


 ――0区《愚者》。区内は主に荒れ地で、『古の民』の廃墟はいきょが多い区だが、その大半たいはんが立ち入り禁止になっている。なぞの多い区だが、一度ラースと立ち入り禁止内きんしないに入った時は特に何もなかったはずだ。


「もしかして、地下迷宮ちかめいきゅうか?」


 地下迷宮とは、主に地下にある遺跡のことを指し、そのほとんどが地上のそれより危険度きけんどが高い。ましてや立ち入り禁止内にある遺跡ネストなんて、どれほど危険なのか想像もできない。


「いや、やめておこう。いくらなんでも危険すぎる」

「まさかお前から危険なんて言葉を聞くことになるとはな……」


 すると、横から声が掛かってきた。


「あ……もしかして純一、リフリンド君と用事あった?」

「いや……それは無いが、どうかしたのか?」

「夕食の買い物に行きたいから、付き合ってもらえないかなって思って。ダメ……かな?」

「俺は全然ぜんぜん構わないよ。どこに寄って行くんだ」

「三区の市場いちばに寄って行こうかなって思ってるんだけど」

了解りょうかい。ってことだから、悪いなラ―ス」

「そうか……ふむ、まぁ仕方ないか。その代わり今度はじっくりと俺に付き合ってくれよ」

「はは、ほどほどにな」



「ねぇ、純一は何か食べたい物とかないの?」

「うーん特には無いなぁ」

「えー、そういうのが一番困るんだけど」

「うーん。あっ、そういえば、花火が前ブラウンシチューが食べたいとか言ってたぞ」

「じゃあ、ブラウンシチューにしましょうか」

「ああ、そうだな」


 そんなことを話しているうちに市場についていた。


「さてと、ブラウンシチューにするなら、おにくとお野菜やさいね。あたしはお野菜買ってくるから、純一はお肉をお願い」

「おうっ」


 威勢いせいの良い返事を返し、俺は肉屋へと足を伸ばした。


 十分後。


「じゅーんーいーちー」

「げっ、羽美」


 俺は羽美と合流……というか見つかった。口に、屋台で買った謎のフライをくわえながら。


「よ、よお、羽美……こ、これ食うか?」


 と、俺は手に持っていたもう一つのフライを差し出す。だが、当の羽美はそれには目もくれず口を開く。


「ダメでしょ、そんなにお金持ってるわけでもないのに食べ歩きなんかしちゃ」

「い、いや、悪かったって。は、羽美だって食べ歩きぐらいするだろ」


 言い訳になっているのかもあやしい言い訳を言いなhがら、俺は神に祈った。

 そしてその願いは伝わった。


「まったく、目を離すとすぐこうなんだから。まぁ、過ぎちゃったものはしょうがないか」

「と、言いますと」

「ん、許したげる」


 その言葉を聞き、俺は胸をなでおろす。


「サンキュー。さすが羽美だ」


 そう言い、羽美の手をつかむと上下に振った。


「…………ッ!?」


 みるみるうちに顔を真っ赤に染めていく羽美。


「ちょ……だ、ダメぇえ、話して、手……ふぁ、あ、あぁぁ……」

「わ、悪い!」


 あわてて俺は手を放す。


「ごめん、ついテンションが上がっちゃってさ。本当にごめん」

「う、ううん、別に……良いけど……び、ビックリした……いきなり手、握るから……」


 幼馴染とはいえ、いきなり男に手を握られれば大変なことになるのは当たり前じゃないか。


「えっと……」

「う、うん……」


 なんだが微妙びみょう雰囲気ふんいきただよわせながら、俺達はしばらくうつむきあう。

 ……羽美の手、思ったよりも華奢きゃしゃだったな。何だか、すごく女の子って感じだった。


「は、羽美……」

「な、なに……」

「帰ろうか……」

「うん……」


 俺はまだほおをほんのり染めた羽美を連れてりょうに帰ることにした。



 商業区である三区《女帝》から、寮のある一区《魔術師》まではいくつかの区を通る必要がある。広場のある六区《恋人》もその一つだ。

 六区《恋人》には建造物けんぞうぶつがほとんどなく。敷地しきちの大半を森林しんりん野原のはらみずうみといった自然が占めている。ちらほらと見える『古の民』の廃ビル群が幻想的げんそうてき雰囲気ふんいきかもし出し、その名の通り何組ものカップルがデートを楽しんでいる。そのため……


「なんか……凄く目のやり場に困るな……」

「うん……」


 本当にこの時間になってくると、イチャつくカップルが増えてくる。


「は、羽美、これは目の毒だ。急ごう」

「う、うん……」


 俺が急いだのは単に目の毒だったからではない。

 さっきのやつらが、うちの学園の制服を着ていたからだ……


「……ねぇ、純一」


 すると、羽美はぽつりと俺の名を呟いた。


「ん?」


 その言葉に、俺は足を止めてしまう。


「ねぇ、あたし達って、こうしていると……その……恋人に見えたりするのかな?」

「なっ……」

「ねぇ、純一は、あたしが純一の恋人になったら、あたし達の関係は変わると思う?」

「そっ、そんなことは……」


 そんなことは無い。そう言おうとして、俺は言えなかった。変わらないわけがないからだ。

 俺は心臓しんぞう高鳴たかならせながら口を開く。


「変わらない……なんてことは無いだろうな。そりゃあ、付き合うってことは簡単なことじゃないだろうし……」


 羽美が俯いてしまう。その仕草しぐさに、何故か俺は心をうばわれてしまう。今まで幼馴染としてせっしてきたが、一人の女の子としてみると、羽美はすごく魅力的みりょくだ。料理が出来て、スタイルも良くて、可愛くって、何より、優しくって。俺には本当に出来過ぎた幼馴染だと思う。

 だからこそ、俺はその幼馴染を俯かせてはならない。そう決心けっしんし、俺は口を開く。


「だけど羽美。恋人ってのは、そんな状況も受け入れることの存在だと思う。そうでなければならないと思う」


 恥ずかしいくらいつたないフォローだ。だが、それが俺の全力だから。


「…………」

「羽美……」


 俯いたままの幼馴染の名を、俺は不意に呼んでしまう。

 すると、羽美は顔を上げた。


「純一……」

「ん……?」

「ありがとう……」


 羽美、俺にはそんなことを言われる資格なんてありはしない。そう言おうとしたのを、羽美にさえぎられる。


薔薇ばらが九九本……」

「え……?」


 意味が分からず、俺はそう言ってしまう。


「その花言葉はなことばは――」


 ――ガサッ


「……ッ!?」


 しげみが物音ものおとを立てた。


「羽美、下がれ!」


 俺はそう叫び身構えると、俺は羽美をまもるように前に出た。すると、羽美が後ろからぎゅっと制服のすそつかんでくる。


「……誰だ!?」


 このれ方は、犬や猫じゃあり得ない。となれば、やはり盗賊とうぞくか。


「言っておくが、こっちは士官候補生しかんこうほせいだ。生半可なやつならどうってことは無いぞ」


 俺はおどすように冷ややかな声で警告けいこくする。すると、茂みが大きく揺れ、俺は咄嗟とっさに覚悟を決めた。

 だが……


「ぷはっ、うぅ、葉っぱが目に入ったぁ」


 出てきたのは金髪碧眼きんぱつへきがんの少女だった。


「……女の子?」


 その少女は茂みから開けた場所へい出て来ると、そこへぺたんと座りこんだ。


「ふぇ?あ、道に出た」


 長いこと茂みを彷徨さまよっていたのだろうか、服はおろかはだまで汚れてしまっている。

 だけど……凄いな。こんなに薄汚うすよごれてしまっているのに可愛さが全然(そこ)なわれてない。

 すると、少女は上目づかいにこちらを見ながら口を開いた。


「ねぇ、その制服ってアーストリア士官学園のだよね?もしかしてここら辺の区に住んでるの?」

「あ、ああ、住んでるのは一区だけど、アーストリア士官学園の生徒だよ」


 そう答えると、少女は顔に満面まんめんの笑みを浮かべる。


「やっぱりそうなんだ~やった~、凄いラッキー」


 その顔は太陽のように眩しく、向日葵ひまわりのような可愛らしさを感じる。


「ね、ねぇ、君」

「ん、なに?」


 声をかけると、少女は可愛らしく小首をかしげた。


「その、どうしてそんなとこから出てきたんだ?」


 まずはこの質問であろう。


「えっと……それは……」


 俺が茂みを指さすと、少女は少しはにかんだ。


「珍しい鳥を見つけて、追いかけてたら……迷っちゃって」

「あー……」


 たしかに、この子そんな感じだもんな。なんとなく、活発そうって言うか。


「っと、そのままだとどうしようもないだろ。手を貸すよ」

「ありがとっ!」


 少女は俺の手を取ると、すっと立ち上がった。

 まだ中等部生だろうか。身長差しんちょうさがあるせいでさらに幼く見えてしまう。


「あっ純一」


 すると羽美が声をかけてくる。


「この子、マリアが言ってた留学生じゃない?アーストリア士官学園のことも知ってるみたいだし」

「ああ、それは俺も気になってた。けど……」


 マリアの話では同い年だったはずだ。だが、目の前の少女はどう見ても年下に……いや、聞いてみないと分からないか。


「ねぇ君、失礼しつれいだとは思うけど何歳なの?」

「えっ、わたし?わたしは十七歳だよ」

「ってことは、もしかしてアーストリア士官学園に留学して来るって子?」

「うんっそうだよ」

「やっぱりそうなんだ。ってことは高等部二年生?」

「うんっ、わたしアイニア=リスト=レマージェルスっていいます。アイノって呼んでね」


 アイニア――いや、アイノと名のった少女は、太陽のように眩しく微笑ほほえんだ。


「うん。あたしは篠沢 羽美。よろしくね、アイノちゃん」

「おれは、桜庭 純一だ」

「うんっ羽美も純一もよろしくね!」


 そう言い、アイノはこちらに手を伸ばしてくる。


「こちらこそよろしく」

「ああ、よろしくな」


 俺達はそう返し、アイノの手を握る。小さくてぷにぷにしていて、そして驚くほどきめ細やかな手だった。さっきの羽美の手とは全く違う。


「っと、そういえば道に迷ってたんだっけな」


 俺は手を放し、アイノにたずねる。


「うん、ここに行きたいんだ……」


 そう言い、アイノはポケットから地図ちずが描かれたメモを取り出した。


「ここは……マリア達の寮だよな」

「純一知ってるの!」


 その言葉を聞いたとたん、アイノの顔は可愛らしくかがやく。


「ああ、ここの近くだし、連れて行ってあげるよ」

「本当!ありがとう!」


 その後、俺達はアイノを寮に送り届けた。その時には、すっかり夜になっていた。

 そこで、ふと思い出したかのように俺は羽美に訪ねる。


「そう言えば羽美、アイノに会う前に言いかけてたことってなんだったんだ?」


 すると、羽美は頬を染めながら慌ててこちらを振り向く。


「あ、ああ、あれねっ。あ、あれは忘れて」

「……?まあ、羽美が忘れてほしいんならいいけどさ」


 薔薇が九九本とは何だったんだろうか。まあ、後で調べればいいだろう


「それにしても、純一があたしのことかばってくれた時、凄く格好良かったよ」

「いや、そんなことなかったって。あんときは無我夢中むがむちゅうだったんだよ。

「うぅん。あの時の純一は凄く格好良かったし、凄く優しかった」


 その言葉に、俺の心臓がドキッと高鳴る。俺は必至ひっしで心臓を抑えようとする。

 俺にそんな言葉をもらう資格なんてないのだから。



 ――深夜

 幾多の人が寝静まる時。

 街が静まる時。

 闇夜やみよに紛れて、俺は屋根やねの上に立っていた。

 こしには拳銃けんじゅうの冷たい感触。

 右手にはナイフの妖しいかがやきがある。

 そして俺は静かに叫ぶ。



イッツ・ショウタイム(さあ、夜の時間だ)


だんだん妖しくなってきました。どうも斑鳩です。

ぁのような中途半端なラストですいません。そして、続きが気になるのであれば、はいこちらブックマーク。えっ、知ってるって?じゃあ、知らない人の為に説明します。

ブックマークとは、登録しておくと前より簡単に小説を検索でき、更新されたことも教えてくれるすぐれものなのですっ!

さて、下手な紹介もここまでにして謝辞を。

まず、『小説家になろう』さま。いつもこんなへっぽこ小説ですいません。日々成長しているつもりなので、長い目で見ていてください。

そして、読者のみなさん。今回はとんでもないスピード投稿となってしまいました。前回のように遅い投稿だろうと思っていた方すいません。定期更新などは出来ませんが長い目で見ていてください。

それでは最後に、暗い闇夜の街を駆けだす純一君が向かうのは何処か?それは、右手のナイフが知っているかもしれません。

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