神になった。
夕日は人に寂しさを、朝日は人に活力を。
いつもの日常。日常のうちに、そう言った感情を揺さぶるものがあふれている。
日常。それはその人によって変わるだろう。
――ある人の日常は、平和な学園生活。
――ある人の日常は、死の危険が常に付きまとう戦場。
――ある人の日常は、異世界に飛ばされたハーレム生活。
自分以外の人間の日常は自分にはわからない。それはその人の人生だからだ。
たった一つ、違っていたらという『もし』の話し。
生きるために、生きた人間もいれば。世界を征服するために生きた人間もいるのだろう。
生きる。たった一言の言葉なのに、とても興味深い。
電車に乗っている、周りの人を見ながら私はふとそんなことを思う。
誰が。だとか。
いつ、だとか。
なんのために、だとか。
そんなことよりも、人の成長を見ていて私は楽しく思う。
私は万能者。神の視点でそれを見ることができることに幸福を覚えた。
そう、人々が書いた『物語』を読みながら。
私は神様になった。
初めて、掌編というものに手を出しました。
もし、見て何かを感じてもらえたら幸いかと思います。