異世界とはなんぞや?
文中にも書いておりますが、異世界物でレベルやスキルがある事を否定している訳ではありません。
私個人の見解と疑問を述べているだけです。
どうもリュークです。
先日の休みに有名なろう小説の漫画版を読んでみて思った事を書きまとめます。
今回私が思ったのは、異世界にレベルやスキルってどうなんだろうって疑問です。
まず、ネット辞書を引いた感じですと、「異世界」=「現実とは異なる世界、想像上の世界」という感じでした。
では世界とは何か?
私の個人的な意見としては、人の営みや文明が段階を追って発達していくのが世界ではないかと思っています。
そこで生じた疑問が、「なんで異世界でレベルやスキルという概念が生まれるのだ?」という事です。
もちろんそれが悪いという事ではありません。
ただ、レベルという概念は私個人としては「ゲーム的」な感覚なのです。
ゲームというのは所謂「仮想世界」です。
もちろん異世界も「創造世界」ではありますが、ゲームなのでしょうか?
そして、レベルやスキルという概念を取り入れるなら、私は何もこれ異世界じゃなくても良いんじゃないのだろうか?
なんて思ってしまったりするのです。
というかレベルやスキルという概念を取り入れるなら、それは「異」世界ではなく「仮想」世界、ヴァーチャルリアリティではないのでしょうか?
もちろん「そうじゃねぇ、異世界も想像 (創造)上の場所なんだから同じだろ」って言われるかもしれません。
ですが、それでは正直言うとラノベも含めて小説というものが持つリアリティがない気がするのです。
VR物は、リアルな世界観の中にゲームという身近なツールでリアリティを出していると思います。
異世界物は、そこに息づく人の営みを表現する事でリアリティが出ます。ただ、異世界にレベルやスキルという概念を入れるとどうでしょう?
途端に世界観が異世界からVR世界になった様に感じるのは私だけでしょうか? ゲーム世界になった気がするのは私だけでしょうか?
かく言う私は、自分の小説を書く時にリアリティを大切にしています。
できる限り人が息づき、行動に流れがあり、人と人の関係が見える様なそんな描写を目指しています (できているとは言わない)
そんな私にとって、異世界でのレベルやスキルというのは違和感以外の何ものでもありません。
ちなみにスキルに近いもので、「必殺技」なんてのもありますが、それは別だと考えています。
それは、中国拳法の「絶招」や空手の「技」、鹿島古流の「一の太刀」等があるからです。
それはスキルと同義ではありますが、ゲームのような「効果」があるわけではありません。
何故なら、それはその人が大量の経験と必死に修練を積んだ結果身につけたものだからです。
さて少し脇道にそれながらとりとめもなく書きましたが、私が言いたいのは、異世界になぜレベルやスキルが必要なのかです。
それは本当に異世界に必要なのでしょうか?
もちろん面白い作品もそれによって生まれます。
考えを固定する愚かしさも知っています。
ですが、今一度立ち返ってみてください。
自問してみてください。
「なぜそのレベルやスキルが異世界に必要なのか」ということを。
以上、とりとめもない疑問の話にお付き合いいただきありがとうございます。
もし私のこの疑問に答えを出せる方は是非感想に書き込んでください。
お待ちしております。




