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プロローグ
日本は少し前まで、薩長率いる新政府軍と徳川幕府大15代将軍徳川慶喜率いる旧幕府軍が対決していたが、薩長の謀略で暗殺されかけた坂本龍馬、中岡慎太郎が幕府側に味方したことにより、旧幕府軍側の諸藩にも少しずつではあるが近代兵器が出回り始めた。
そのお陰もあり、旧幕府軍は鳥羽・伏見の戦いに勝利し、薩長を滅ぼし、再び天下を統一。国名を日本幕府と改めたが、国家体制はいまだ幕藩体制のままであったが、坂本龍馬らが主張する議長を徳川慶喜とし、諸大名を議員とした新たな政治体制に移行するために、改革を始めようとしていた。しかし、日本幕府領内を前代未聞の大地震が襲った。
翌日、世界地図から日本幕府と言う国は姿を消した。
歴史上多数の国家が大国に攻められ、併合という形で地図から消えることはよくあることだが、日本幕府と言う国は他国からの侵略によって併合され、地図から消えたのではなく突如、なんの前触れもなく世界から消えたのだ。
これについて世界各国ではいろんな噂や仮説が立ったが誰も、答えはわからなかった