表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/161

語らい

3000PVアクセスおよび700ユニークアクセス突破出来ました。これからも宜しくお願いします。

お風呂回になりませので閲覧は自己責任でお願い致します。


会談の結果リーナ、アリーシャ、ライナの3人はこのダンジョンに暫く逗留して心身の回復に努めた後にラステンブルク伯国に向かう事となり、アイリスはそれに対応する為にダンジョンに手直しを施した。

アイリスは魔力捜索によってダンジョン付近に地下水脈が存在しているのを確認するとダンジョンクリエイティブの能力を使ってダンジョンと地下水脈の間を水路で繋いで飲料水を確保し、更に全滅した為に無人となった残党狩部隊のキャンプからミリアリア達が携行食料を分捕る事で当座の食料と水の問題を解決した。

当座の食料と水を確保したアイリスは再びダンジョンクリエイティブの能力を使用してミリアリアの部屋とリーナ、アリーシャ、ライナの3人が使う3人用の部屋、そして台所や浴室等の水回りの部屋にそれらの部屋とマスタールームを繋ぐ廊下を設置してミリアリア達の生活環境を整えた。

それらが終了した後に一同は分捕った携行食料による簡単な食事を行い、食事を終えたライナ達は浴室で身を清めた後にあてがわれた部屋へと入った。

ミリアリアは部屋に入る3人と挨拶を交わした後に浴室へと向かい、脱衣所に入ったミリアリアはライトアーマーを外しながら10人くらいは楽に入れそうな脱衣所を見渡し、改めてアイリスの規格外の実力に舌を巻いていた。

(……これ程の物を瞬く間に造りあげてしまう、彼女には驚かされてばかりだな)

ミリアリアそうんな風に思いながらライトアーマーや下着を外して生まれたままの姿になり、髪紐を解いてポニーテールにほどいた後に浴室の扉を開いた。

浴室は10人程は余裕で入れそうな浴槽と洗い場によって構成されており、ミリアリアはその規模に感嘆と呆れを相半ばさせながら洗い場で身体を洗った後に浴槽に身を沈めた。

浴槽を満たしているお湯は程好い温かさに保たれており、温かなお湯に浸かったミリアリアは疲れが癒されていくのを感じながらこの浴室を含む規格外のダンジョンの主、魔王アイリスの事を考えていた。

(……魔王アイリス、伝承にも登場しない女性の魔王、そんな彼女は私を追手から護る為にこのダンジョンを造りあげてくれた)

ミリアリアはそんな事を考えながら視線を浴槽に浸かる自分の身体を見詰めた。

引き締まった腹部と腰回りに同じく引き締まった脚、騎士団長の名に相応しい鍛えられた身体に女性の美しさと色気を引き出す誇らしげに隆起する双丘と摘みたての果実の様に瑞々しく引き締まった臀部、自分の肢体を見詰めるミリアリアの脳裏にアイリスがダンジョンを造る直前に告げてくれた言葉が浮かんだ。


「綺麗で、凛々しくて、そして可愛らしいエルフの女兵士さん、貴女は魔王のあたしを惑わせ惹き付けた、一目見たその瞬間から、貴女と言う存在に魔王の筈のあたしは惑わされ、惹き付けられ、埋め尽くされた」


その言葉が浮かんだ瞬間、ミリアリアの顔と笹穂耳が鮮やかな朱に染まり、ミリアリアは自分の頬が熱く火照るのを自覚しながら俯いた。

(……か、買い被り過ぎだ、わ、私は不調法な武骨者だがそれでも女の端くれ、自分の容姿や身体にもそれなりに自信はあるつもりだ、だ、だが、彼女を惑わし、惹き付け、埋め尽くせる筈が無い、わ、私よりも、か、彼女の方がずっと)

真っ赤な顔で俯きながら思考するミリアリア、彼女の脳裏にはアイリスの姿がはっきりと映し出されていた。

艶やかな濡羽色のロングヘアに澄んだ輝きを放つ淡い瑠璃色の瞳の美しくそれでいて蠱惑的な面立ち、滑らかな光沢を放つ扇情的な装いによって扇情的に彩られた豊かに隆起する双丘とすっきりとした腹部に柔らかな腰回り、旬の時期を迎えた果実の様な張りと柔らかさを感じさせる臀部とそこから伸びるスラリとした美脚、美しいと同時に魅惑的で扇情的な美貌と肢体に更に妖しい魅力を加える蝙蝠の羽根、アイリスの姿を脳裏に描いたミリアリアはそのまま扇情的な装いを脱ぎ去ったアイリスの姿を想像しかけ、途中でそれに気付くと慌てて大きく頭を振って脳裏に浮かびかけた映像を消し去った。

(……わ、私は今何を考えていたんだ、か、彼女の、う、生まれたままの姿を考えるなど……そ、そんな、ふ、ふしだらな事……)

自分の想像しかけた事を思い出したミリアリアが真っ赤な顔で混乱していると浴室の扉がノックされ、その音を耳にしたミリアリアがビクッと身体を硬直させているとその鼓膜が先程まで脳裏を占拠していたひとアイリスの声で揺さぶられた。

「あたしよ、少し話がしたいの、一緒に入って構わないかしら」

「……へっ?……そ、それは……その、か、構わない、が」

(……って、わ、私は何を言って)

アイリスの言葉を受けたミリアリアは戸惑いながらも反射的に返答してしまい、ミリアリアが自分の返答に戸惑っていると浴室の扉が開かれ、ミリアリアが思わず扉の方に転じると生まれたままの姿のアイリスが浴室へと入ってきた。

「……湯加減は大丈夫かしら?」

「……ッ!?あ、ああ、大丈夫だ、とても、その、快適だ」

アイリスの姿に見とれかけていたミリアリアはアイリスに声をかけられて我に帰ると慌てて応じながらアイリスに背を向け、アイリスは蠱惑の笑みを浮かべながらミリアリアの所に歩みよると浴槽の縁に腰を降ろし、指先で湯加減を確かめながら言葉を続けた。

「気に入って貰えて良かったわ、身体を洗う事だけに関したら洗浄の魔法を使えば十分だけど、こう言う風にゆっくり入浴した方が気持ち良いでしょ」

「確かに、これは気持ち良いな、疲労が取れて行く様に感じる」

アイリスの言葉を受けたミリアリアは喧しく鳴り続ける心臓を鎮める様にゆっくりとした口調で応じ、それを聞きながら湯加減を確かめたアイリスは手桶を使って身体にもかけ湯をした後にミリアリアに声をかけた。

「……隣、いいかしら?」

「……あ、ああ、大丈夫だ」

アイリスに声をかけられたミリアリアは鼓膜を揺さぶる声にどぎまぎしながら応じ、それを聞いたアイリスはゆっくりと浴槽に入るとミリアリアの隣に座り、ミリアリアは隣に座るアイリスの肢体から視線を逸らせながら口を開いた。

「と、ところで話があると言う事だったが、何だろうか?」

「……ラステンブルク伯国に対する貴女の意見を聞いてみたいのよ」

アイリスの言葉を受けたミリアリアは思わずアイリスに視線を向け、アイリスはその視線を受け止めながら言葉を続けた。

「……救出したエルフやダークエルフ達からラステンブルク伯国の事を聞かされた時、貴女はほんの一瞬だっただけど言葉に詰まった。だから気になったのよ、貴女が友誼に厚い頼れる隣国をどう思っているのか」

「……敵わないな、貴女には」

アイリスの言葉を聞いたミリアリアは嘆息しながら呟き、その後に静かに言葉を続けた。

「確かに我がヴァイスブルク伯国とラステンブルク伯国とは近年交流を深めていた、だが、ラステンブルク伯国は周辺に存在する10余りの伯国や男爵領国、子爵領国が構成する商業同盟ツェントラル同盟とも関係が深く、そのツェントラル同盟最大の貿易相手がロジナ候国なんだ」

「あらあら、何だかその話だけで随分キナ臭くなって来たわね、つまりラステンブルク伯国は大事な貿易相手のパトロンみたいな国の意向に反してまでヴァイスブルク伯国に援軍を派遣し、更に不興を買うのを厭わずヴァイスブルク伯国の逃亡兵の身請け保証までしてくれるって言うの?」

ミリアリアの説明を聞いてたアイリスは肩を竦めながら感想を述べ、ミリアリアは頷いた後に更に言葉を続けた。

「その通りだ、周辺国が日和見を決め込む中、ラステンブルク伯国のみが援軍を派遣してくれたのだ、無論その話を聞いた私達は奮い立ち死力を尽くしてロジナ候国軍に抵抗した」

「それでラステンブルク伯国から来た援軍はどうなったの?あの3人の話だとそれなりの戦力を残して退却出来たみたいだけど」

ミリアリアの言葉を聞いたアイリスは静かな口調で問いかけ、それを受けたミリアリアは暫く沈黙した後に顔をしかめながら口を開いた。

「ラステンブルク伯国から派遣されて来た援軍は当初国境付近の第一防衛線に配属された、だがその2週間後に我が軍の第六騎士団が裏切った為に防衛線が崩壊して援軍は我が軍と共に退却、態勢を立て直した我々は第二防衛線を構築して援軍と共に戦ったが3週間後に今度は我が軍の第七騎士団が裏切り防衛線が崩壊した。我々は援軍と共にヴァイスブルク城に退却、2度の撤退で2割程戦力を消耗させていた援軍はヴァイスブルク城に篭り共に戦うと告げてくれたが、ヴァイスブルク伯爵は度重なる我が軍の醜態を援軍とラステンブルク伯国の全権大使に詫びた後にラステンブルク伯国へ帰還する様伝え、全権大使は帰還する代わりにヴァイスブルク陥落の際に生じた逃亡兵の身請け保証を約束して援軍と共に撤退した」

「強烈な人間至上主義国の側に寝返るなんて、随分と思いきった事したのね、頭を叩き割って中身を見てみたいわね」

ミリアリアの説明を聞いたアイリスは冗談とも本気ともつかない口調で裏切った第六、第七の両騎士団に対する感想を述べ、ミリアリアは俯きながら言葉を続けた。

「陥落目前になって分かった事だが、ロジナ候国軍はヴァイスブルク伯爵の甥アロイス・フォン・ヴァイスブルクの手引きで我が国に侵攻して来ていたんだ、第六、第七騎士団は奴の子飼いの部下が多い騎士団だったから奴の指示だろう、アロイスはヴァイスブルク伯国の継承を望み更に現在逃亡中のマリーカ様に横恋慕していたらしいから、それが理由だろう」

「あらあら、随分小さな男ねえ」

ミリアリアの説明にアイリスは呆れ顔で呟き、ミリアリアは苦い笑みを浮かべて頷いた後に言葉を続けた。

「少し話が逸れたな、ラステンブルク伯国の援軍についてだがラステンブルク伯国は我等と交友が深いと同時にツェントラル同盟経由ではあるがロジナ候国とのパイプも有している、それを活かして援軍は2度に渡り我が軍とロジナ候国軍との間の停戦交渉を仲介してくれた、しかし結果ははかばかしく無く交渉の数日後にロジナ候国軍は総攻撃を始め、第六、第七騎士団が裏切りを行った」

「……随分タイミングが良いわね、まるで停戦交渉を名目にして示し会わせたみたい」

ミリアリアの説明を聞いたアイリスは形の良い眉を潜めさせながら呟き、その後に得心した様に頷きながら言葉を続けた。

「……成程、そう言う事があるからラステンブルク伯国を心から信用出来ない、ただし余りに証拠が状況証拠で決め手に欠けるので声を大にして警戒を呼びかける訳にも行かない、と言う訳ね」

「ああ、ラステンブルク伯国は実際援軍を派遣してくれたし死傷者も出している、それに落ち延びる先がラステンブルク伯国しか無いのは事実なのだから、これだけの事で警戒を呼びかける訳にはいかない」

アイリスの言葉を受けたミリアリアは難しい顔つきで呟き、その呟きを聞いていたアイリスは事も無げな様子で口を開いた。

「取りあえずラステンブルク伯国が信用出来るかどうか調べられたら良いのよね?」

「えっ?……あ、ああ、まあ、そうだが」

ミリアリアはアイリスの言葉に対して怪訝そうな面持ちになりながら応じ、アイリスは得意気に微笑わらいながら言葉を続けた。

「夜が明けたら鳥や獣に化けさせた使い魔達を使って周囲を偵察させるつもりだったのよ、ロジナ候国軍や落ち延びる貴女のお仲間さんの様子を探るつもりだったけど一部をラステンブルク伯国方面に進出させてラステンブルク伯国軍や落ち延びたヴァイスブルク伯国の残党達の様子を探らせてみせるわ」

「……本当かっ!?それはとてもありがたい話だ、だが……」

アイリスの言葉を受け喜色を露にさせたミリアリアだったがその顔色は直ぐに翳りを見せ、それに気付いたアイリスはゆっくりとかぶりを振りながら口を開いた。

「もう何度も言っているけどあたしは目覚めた魔王として好き勝手やっているだけよ、だから貴女は変に気を使ったりせず魔王のあたしをとことん利用し尽くしてやれば良いのよ」

「……だ、だが、私は今まで貴女の力を借り続け、貴女に甘え続けているだけだ、た、たとえ今までの貴女の行動が目覚めた魔王が好き勝手に行動した結果なのだとしても、私は貴女から貰い過ぎている、せ、せめて、貴女にも何かを返したい、今の私は国を喪った敗残兵に過ぎない、貴女に返せる物など何も無いかもしれない、それでも、私は、貴女に何かを返したい」

アイリスの言葉を受けたミリアリアはそう言いながらアイリスを見詰め、アイリスはその勢いと視線に押された様に暫く沈黙した後に言葉を続けた。

「……だったら、幾つかお願いを聞いて貰おうかしら?」

「ああっ、私に出来る事であるなら喜んで」

アイリスの言葉を聞いたミリアリアは弾んだ声で応じ、それを聞いたアイリスは蠱惑の笑みを浮かべながら口を開いた。

「最初のお願いよ、これから入浴する時は何時もあたしと一緒に入浴して貰えるかしら?」

「……は?」

アイリスから告げられたお願いの内容を聞いたミリアリアは一瞬間の抜けた声をあげ、その後にお願いの内容を理解すると笹穂耳まで真っ赤になりながら上擦った声をあげた。

「……こ、これから、い、何時も、あ、貴女と、い、一緒に?」

「そうよ、簡単でしょ?」

ミリアリアがしどろもどろになりながらアイリスに問いかけるとアイリスは悪戯っぽく微笑みながら答え、それを受けたミリアリアは真っ赤な顔で俯きながらごにょごにょと口を動かした。

「……わ、分かった、た、確かに、そ、それくらいなら、何でも無いな、こ、これから入浴する時は、あ、貴女と一緒に入浴する事にしよう」

ミリアリアは真っ赤な顔で俯きながらアイリスのお願いを受諾し、アイリスは俯いたミリアリアを愛しげに見詰めながら更なるお願いを告げた。

「それともう一つお願いしたいのだけど、一緒に入浴した際には一週間に一度、貴女に身体を洗って貰いたいのだけど」

「……はっ!?わ、私が、あ、貴女の、かか、身体をっ!?」

アイリスから2つ目のお願いの内容を告げられたミリアリアは茹で蛸みたいに真っ赤な顔になりながら声をあげ、アイリスは上気したミリアリアの顔を見ながら言葉を続けた。

「このお願いについては無理にとは言わないわ、最初のお願いを聞いてくれただけで十分だもの、このお願いはあたしの我が儘、だから、断ってくれても問題無いわよ」

アイリスはそう言うと静かに微笑み、それを目にしたミリアリアは沸き上がって来た負けん気に突き動かされる様に口を開いた。「そ、そんなお願いが我が儘とは、ず、随分欲が無いんだな、み、見くびらないでくれ、そ、そんなお願い程度造作も無い、い、一週間に一度なんて言わず、ま、ま、毎日あ、貴女の身体を洗う事にしよう」

「あらあら、そんな事言っちゃって大丈夫なの?あたしには嬉しい提案だけどホントに大丈夫?」

「か、身体を洗うくらい何て事は無い、あ、貴女は、ま、魔王なのだ、え、遠慮等するな」

アイリスのお願いを受け入れたミリアリアは真っ赤な顔のままアイリスの再確認の言葉に応じ、それを確認したアイリスはゆっくりと頷きながら立ち上がった。

「それじゃあ、洗い場に行きましょ、洗い方教えるわ」

「……わ、分かった」

アイリスに声をかけられたミリアリアは頷きながら立ち上がり、それから2人は浴槽を出て洗い場の所へと移動した。

「……座って頂戴、今日はあたしが貴女の身体を洗ってあげるから、明日から今日した様にあたしの身体を洗って頂戴」

「……わ、分かった、う、上手く出来るかどうか分からないが覚えられる様に善処しよう」

アイリスに声をかけられたミリアリアは真っ赤な顔で応じながら湯椅子に座り、それを確認したアイリスは蠱惑の笑みを浮かべながらシャボンを手に取ると泡立て始めた。

アイリスの手の中のシャボンは大量の泡を生じさせ、アイリスは発生した大量の泡を豊かに隆起した双丘に塗し始めた。

アイリスは双丘を大量の泡に塗れさせた後に身体の各部にも泡を塗し始め、ミリアリアはその様子を戸惑いの表情で見詰めながらアイリスに問い掛けた。

「……な、何をしているんだ?」

「……身体に泡を塗しているのよ、今からこの身体で貴女の身体を洗うの」

「……はあっ!?かかかか、から、から、身体、でっ!?」

ミリアリアの問いかけを受けたアイリスは平然とした口調でその疑問に応え、それを聞いたミリアリアが真っ赤な顔で素っ頓狂な声をあげると蠱惑の笑みで頷きながら蠱惑を重ねた。

「今から泡を塗したこの身体で貴女の身体を洗うのよ、さあ、背中を向けて頂戴」

そう言いながら蠱惑に微笑わらうアイリスの魅惑的な肢体は大量の泡に包まれており、その扇情的な姿を目にしたミリアリアは真っ赤な顔でコクンッと頷きながらアイリスに背中を向けた。

「……背中は、こうやって洗うのよ……ッン」

「……ッン」

アイリスはそう言いながらミリアリアの引き締まった背中に泡に塗れた豊かな双丘を押し当て、ミリアリアは押し当てられた泡塗れの双丘の柔らかな感触とアイリスの口から溢れた熱を帯びた吐息に思わず甘い吐息を溢れさせた。

「……ンッ……こうして、か、身体全体で……ンッ……背中を洗うの……よ……」

(……や、柔らかい……そ、それに……か、身体や……い、息……あ……熱い)

アイリスは時々蕩けかけた吐息をもらしながらミリアリアの背中に泡塗れの双丘や腹部を押し当てるとゆっくりと身体を上下に動かし、ミリアリアは自分の背中を押し当てられたアイリスの柔らかな感触ともれだす蕩けかけの吐息に頭をクラクラさせていた。

アイリスは時折蕩けかけた吐息をもらしながらミリアリアの背中に押し当てた身体を動かして泡を塗し、それが終わるとゆっくりと身体を外して真っ赤に染まるミリアリアの耳元に囁きかけた。

「……無理、しなくていいのよ、このお願いは、あたしの……我が儘だから」

囁きかけるアイリスの声は今まで聞いた事が無い程潤んだ熱を帯びており、それを耳にしたミリアリアは身体に甘い痺れが走るのを感じながら口を開いた。

「……だ、大丈夫……だ、あ、貴女に何か返したいと言うのは……嘘じゃない……た、ただ……その、や、やっぱり……い、一週間に一度にして……貰えたら、あ、ありがたい」

ミリアリアはそう言うと真っ赤になった顔を俯かせ、アイリスは潤んだ瑠璃色の瞳でミリアリアを見詰めながら言葉を続けた。

「……分かったわ、ありがとう、それじゃあ、洗い方の続き、教えるわね」

アイリスはそう言いながらミリアリアの右手を掲げさせると泡塗れの双丘を使ってミリアリアの右腕を洗い始め、ミリアリアは笹穂耳まで真っ赤になりながら自分を洗う魔王の泡塗れの肢体を見詰めた。

泡塗れの身体を使ってミリアリアの身体を洗うアイリス、洗われているミリアリアは笹穂耳まで真っ赤になっており、一方のアイリスの頬や耳を鮮やかな朱に染まっていた。



激動の一日の夜、ミリアリアとアイリスは2人ど語らい、翌日以降の方針についての意見を交わした後に2人で暫しの憩いの時を過ごす。そうして2人にとって激動の一日となったこの日の夜は静かに深けて行った……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ