天象儀
145000PVアクセスを突破し、ユニークアクセスも節目となる30000を突破致しました。今後も本作を宜しくお願い致します。
今回はお風呂回になりますので閲覧は自己責任でお願い致します。
大陸歴438年霧の月二十二日・ダンジョン・マスタールーム浴室
ダンジョンを発見した陣営再建部隊残党が翌日のダンジョン踏破に備えて夜営を開始した頃、ダンジョンのマスタールームでは会議を終えたアイリスとミリアリアが入浴の為に連れ立ってマスタールーム内の浴室へと移動していた。
「……それじゃあ、お願いね、ミリア」
「……あ、ああ、分かっている」
脱衣所に入ったアイリスは頬に仄かな朱を灯しながらも蠱惑の笑みを浮かべてミリアリアに語りかけ、それを受けたミリアリアは頬に甘い熱が宿るのを感じながら応じるとアイリスは嬉しそうに頷いた後にミリアリアに背を向けて姿見と向き合った。
アイリスの行動によって魅惑的なアイリスの肢体の背後が無防備な形でミリアリアの前に晒されると同時に姿見に映し出された肢体の前も晒され、ミリアリアは頬を赤らめながら色香漂うアイリスの魅惑的な肢体に見惚れた。
(……も、もう、何度もこの光景を見ているのに、ま、まだ全然馴れない、艶やかで、それでいて綺麗で、今は私だけがこの身体を見る事が出来る)
(……嬉しい、ミリアは今日も見てくれてる、もう何度も見せてるけどその度にミリアはあたしの身体をこんな風に見てくれる、そしてあたしは何時もミリアの視線にドキドキさせられっ放し、マスタールームにお風呂をつけて正解だったわ、他の人を気にせずミリアに見て貰えるから)
共に入浴する様になってから幾度となくこの情景を目にしているにも関わらず馴れる事が出来ずアイリスに見惚れてしまうミリアリアと、鏡越しに見えるミリアリアの姿と背中に感じる熱の籠った視線に恍惚の笑みを浮かべるアイリス、2人はそれから鏡越しに互いを見詰め合った。
「……フフ、ミリア、脱がせて貰えるかしら?」
「……ッ!?あ、ああ、勿論だ」
アイリスが暫し見詰め合った後に名残惜しさを感じつつミリアリアに声をかけるとミリアリアは掠れ気味の声で応じ、その後に遠慮勝ちに伸ばされた手の指先が薄布越しにアイリスの背中に触れた。
「……ンッ……ミリアの指先……当たってる」
(……あ、アイリスの身体、い、何時もの様に柔らかくて……熱い)
ミリアリアの指先が触れた瞬間アイリスは小さく身体を震わせながら甘い声をもらし、ミリアリアが鼓膜を妖しく揺さぶるその声と薄布越しにも指先にはっきりと感じ取れるアイリスの身体の感触と温もりに誘われるままに薄布越しにアイリスの背中を指先でなぞり始めるとアイリスは軽く仰け反りながら甘い声をもらした。
「……ンンッ!?……み、ミリアの指……ンッンンッ」
アイリスは薄布越しに感じられるミリアリアの指先の動きに魅惑的な肢体を震わせながら甘く蕩けた声をもらし続け、ミリアリアは姿見に映し出される艶かしい反応を目にした無意識の内に小さく喉を鳴らした後に頬だけで無く全身を火照らせながらアイリスの耳元に囁きかけた。
「……そ、それじゃあ、ぬ、脱がせるぞ……そ、その……少し時間がかかるかも知れないぞ」
「……ンッ……クッンンッ……ふ、フフフ……大丈夫よ……ンンッ……ゆ、ゆっくり……ンッ……時間……ンンッ……かけて……フッ……ンンッ」
ミリアリアの囁きを受けたアイリスは背中をなぞり続けるミリアリアの指先の動きに魅惑的な肢体を艶かしく反応させながらも甘く蕩けた口調で返答し、艶かしく淫靡な返答を受けたミリアリアは自分の心臓が破裂してしまうのでは無いかと錯覚してしまう程に激しく脈動しているのを自覚しつつアイリスの扇情的な装いを脱がせ始めた。
ミリアリアはぎこちない手付きでアイリスの背中をなぞりつつファスナーを下ろしてアイリスの扇情的な装いを脱がせていき、アイリスはミリアリアの指先の動きに身体を反応させ甘く蕩けた吐息を溢れさせながらミリアリアの手によって生まれたままの姿にさせられた。
生まれたままの姿になったアイリスはその身体を惜し気も無くミリアリアに晒しながらミリアリアに更衣を促し、ミリアリアはアイリスの扇情的な姿と熱く潤んだ眼差しに身体を火照らせながらライトアーマーを脱いでアイリスと同じ様に生まれたままの姿になった。
「……とっても綺麗よ、ミリア」
「……あ、アイリスも……とても……綺麗だ」
生まれたままの姿になったアイリスとミリアリアは互いの姿に見惚れながら称賛の言葉を交わし合い、その後にアイリスがゆっくりとミリアリアに歩み寄りながら言葉を続けた。
「……今日も、連れて行ってくれる?」
「……え、遠慮するな……き、騎士団長だったんだから体力にはそれなりに自信はある」
アイリスの言葉を受けたミリアリアは笹穂耳まで真っ赤になりながら返答し、それを受けたアイリスは嬉しそうに微笑んだ後に頬を仄かに赤らめさせながら甘える様にミリアリアにもたれかかった。
ミリアリアはもたれかかってきたアイリスの柔らかな身体の感触と温もりに笹穂耳どころか顔全体を真っ赤にさせながらもたれかかるアイリスの魅惑的な肢体を抱え上げ、アイリスはミリアリアの腕の中から嬉しそうにミリアリアの顔を見上げつつ言葉を続けた。
「……それじゃあ、連れて行って頂戴、ミリア」
アイリスの言葉を受けたミリアリアはこれ以上無い程に真っ赤な顔で頷いた後にアイリスを抱えたまま浴室へと移動し、ミリアリアが浴室に入室すると腕の中のアイリスがミリアリアを見上げながら口を開いた。
「……今日はちょっと雰囲気を変えて入浴してみましょう」
「……雰囲気を、変えて?」
アイリスの提案を受けたミリアリアは怪訝そうな面持ちで応じ、アイリスは微笑みながら頷いた後に小さく右手を掲げてその指先を鳴らした。
「……ッ!?……こ、これは」
アイリスが指を鳴らすと同時に浴室の天井一面に無数の星が瞬く星空が映し出さされ、ミリアリアがその美しさに思わず絶句してしまっていると腕の中のアイリスが声をかけてきた。
「……浴室の天井に星空を映し出してみたの、どうかしら?」
「……凄いな」
アイリスの説明を聞いたミリアリアは感嘆の表情で天井に映し出さされ星空を見上げながら感想をもらし、その後に星空を見詰めつつ言葉を続けた。
「……見習い騎士として初めての野営訓練をした時、夜間に歩哨に立った。その時はかなり寒かったんだが星空がとても綺麗だったんだ、危うく見とれてしまいそうだったのを覚えているよ」
ミリアリアは星空を見詰めながら懐かしげな口調で呟き、その後に腕の中のアイリスに視線を移しながら言葉を続けた。
「……アイリスには、何時も貰ってばかりだな」
「……フフ、気にしなくて良いわよミリア、あたしは目覚めた魔王としてやりたい様にやってるだけよ」
ミリアリアの万感の言葉を受けたアイリスは嬉しそうに微笑みながら応じ、ミリアリアが自分だけが見る事を許されたアイリスのあどけない姿に頬を火照らせながら湯椅子の所まで移動して名残惜しさを感じながらアイリスを降ろすと、アイリスは頬を赤らめさせながら口を開いた。
「……ねえ、ミリア、今夜はあたしにミリアの身体を洗わさせて」
「……ッ!?……あ、ああ……わ、分かった」
アイリスの要望を聞いたミリアリアは一瞬絶句した後に掠れた声でそれを受け入れた。
ミリアリアの許諾を受けたアイリスは嬉しそうにニコニコしながら頷き、魅惑的な肢体にかけ湯をして濡らしてシャボンの泡を塗した後にミリアリアの前に立って言葉を続けた。
「……ねえ、座って頂戴、ミリア」
「……あ……ああ」
アイリスの言葉を受けたミリアリアは掠れた声で応じた後に湯椅子に腰を降ろして身体に湯をかけ、その後に目の前に立つアイリスを見上げた。
天井に映し出さされた満天の星を背に立つアイリスの魅惑的な肢体はシャボンの泡によって包まれており、美しさと淫靡さに満ち満ちた光景を目の当たりしたミリアリアは無意識の内に小さくコクンッと喉を鳴らしてしまう。
「……今日は、前の方から洗うわね」
「…………」
アイリスは見上げてくるミリアリアの視線に頬を火照らせながら蠱惑の囁きを行い、絶句してしまったままのミリアリアが頷く事で応じると愛しげにミリアリアを見詰めながらミリアリアの膝に跨がりミリアリアの身体をシャボン塗れの魅惑的な肢体で洗い始めた。
ダンジョンの強化を終え、接近して来た陣営再建部隊残党の突入を待ち受けるのみとなったその日の夜、アイリスはミリアリアと共に入浴して暫しの憩いの時を過ごした。
アイリスはミリアリアと過ごす暫しの憩いの時の為に浴室の天井に満天の星を映し、アイリスとミリアリアは即席の天象儀の下で憩いの時を過ごした……