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惨劇・残党狩部隊中隊編・決意

28000PVアクセス及び、5800ユニークアクセス突破出来ました。今後も宜しくお願いします。

ダンジョン入口前・残党狩部隊本部


エリーゼを生きる盾として引き連れながら意気揚々と出発したダンジョン捜索隊、残る主力部隊はダンジョン入口前の広場で吉報を待ち、指揮官連中はエルフ兵や魔導士達と共にイライザに屈辱的な奉仕を強要していた。

指揮官達に食事を運ぶイライザの引き締まり成熟した肢体は催淫魔法と感覚増幅魔法でがんじがらめに縛られたままであり、そよ風に対してさえ疼いてしまう程鋭敏にさせられた身体はエルフ兵と魔導士の放つ魔力の風と野卑た視線で見詰める指揮官連中が無遠慮に伸ばしてくる腕によって蹂躙されていた。

強制的に昂らされ感度を鋭敏にされたイライザの肢体は魔力の風と無遠慮な手の動きによって情け容赦無く蹂躙されてしまい、イライザは蕩け堕ちてしまいそうな身体と心を必死に繋ぎ止めながら指揮官達に食事を配り終えたが、指揮官達は食事が終わるまで立ち続ける様命じた後にイライザに目隠しと猿轡を施して立たせた後に食事を始め、エルフ兵達と魔導士達はふらつきかける身体を必死に立たせ続けているイライザの昂り鋭敏な身体を魔力の風によって蹂躙し始めた。

イライザは凄まじい刺激に身悶えしながら何とか立ち続けたがその身体は艶かしく淫靡に震え続け、指揮官達は凛々しく気高き副団長の強制的な痴態に野卑な笑みを浮かべながらゆっくりと食事を続けた。

指揮官達は殊更にゆっくりと食事をしながら蕩け堕ちたイライザが陥落する瞬間を待ったが、イライザは引き締まった肢体を淫靡に震わせ狂おしげに身悶えしながらも最後の最後で何とか踏みとどまる事に成功し、指揮官達は絶望的な抵抗を続けるイライザへの更なる責め苦に対する期待ににやけながら奉仕の終了を告げた。

精も根も尽き果て気力だけで立ち続けていたイライザはその言葉を耳にした瞬間、糸が切れた凧の様に崩れ堕ちると凄まじい責め苦によって陥落寸前に追い込まれた身体を淫靡に震わせ、エルフ兵は野卑な笑顔で淫靡に震えるイライザの目隠しと猿轡を解いた。

「……っん……っあ……はあ……はあ……はあ……あっ……くっ……んんっ」

目隠しと猿轡を外されたイライザは蕩けかけの瞳を潤ませながら荒く激しい呼吸を続け、エルフ兵は淫靡に震えるイライザに向けて嘲笑と共に口を開いた。

「……おいおいなんてつらしてんだよ、副団長様よおっ盛りきった娼婦だってもうちょっとマシなだぜっ」

「……足腰立たなくなってる癖にまだ足りねえなんてホントにド変態な副団長様だなあ、ええ、おい」

「……それにしてもあのお高く澄ました仮面のしたがこんな蕩け顔だったとはなあ、浅まし過ぎて泣けてくるぜ」

(……こ……これ……以上……され……た……ら……お……堕ち……る……堕とさ……れる)

蔑みの言葉に反応すら出来ず朦朧としているイライザの脳裏に泣きじゃくるエリーゼの姿が浮かび、イライザは蕩けかけの瞳から涙を流しながら想いを重ね蕩け合った最愛のひとに呼び掛けた。

(……エリー……ゼ……御前との……たった一夜だけの……蕩けた夜……忘れ……ない……無様に……堕ち……矜持が砕かれ……心が……へし折られても……御前との……蕩けた一夜だけは……絶対に……忘れない……そして……最後の最後まで……抗う……御前が……憧れてくれた……イライザ……フォン……アルハンゲリクスと……して……護れなくて……すまない)

朦朧とした意識の中でエリーゼへと呼びかけながら覚悟を決めたイライザ、そんな彼女に最期の奉仕を命じる為に野卑た笑みを浮かべた中隊長が立ち上がった瞬間、軽装歩兵小隊長の1人が駆け込んでくると血相を変えながら報告を行った。

「ち、中隊長、つい先程ダンジョン捜索隊の軽装歩兵数名が負傷して戻って来ました、そ、その報告によると捜索隊は死霊騎士率いるアンデッドの大群とブラッディマンティスの襲撃を受け全滅した模様です」

「……全滅、だとおぉっ!?」

小隊長がもたらした衝撃の報告を受けた中隊長は驚愕の声をあげ、地面に崩れ落ち淫靡に震えている陥落寸前のイライザの姿に愉悦を浮かべていた魔導兵と軽騎兵の小隊長達も表情を一変させる中、中隊長は怒声を張り上げた。

「……死霊騎士、ブラッディマンティス、だと?何を寝惚けた事を言っている!!そんなモンスターがこの出来立てほやほやのダンジョンにいるわけ無いだろうがっ!!」

「で、ですが戻って来た連中の中にはかなりの深傷を負っている者もいます、死霊騎士やブラッディマンティスは大袈裟にしても捜索隊に何かが起こった事は確かです」

中隊長の怒声を受けた軽装歩兵小隊長は蒼白い顔で抗弁し、地面に崩れ落ちているイライザは朦朧とした意識の中でその会話を聞いていた。

(……全滅……だとしたらエリーゼは、もう……すまない……エリーゼ……待ってて……くれ……私も直ぐに逝く……からな……)

最愛のひとが見舞われたであろう惨劇に思いを馳せたイライザは朦朧とした意識の中、悲痛な決意を固め、一方中隊長達はそんなイライザの存在を意識の脇に押しやって対策を協議し、その結果に従い新たな対策を実施した。

ダンジョンで起こった異状事態の確認と捜索隊の増援と救助を実施する為、新たに2個小隊の軽装歩兵と2個魔導兵分隊からなる第2捜索隊が編成されてダンジョンへと侵入し、残る1個軽装歩兵小隊、1個軽騎兵小隊、1個魔導兵分隊はこの場に待機して第2捜索隊の帰還に備える事になった。

編成された第2捜索隊は慌ただしくダンジョンへ向けて進発して行き、それを終えた中隊長は地面に崩れ落ちたままのイライザに気付くと苛立たしげな表情になりながら口を開いた。

「何時まで惚けているんだこの色情狂がっ!!おいっさっさとこの色情狂を摘まみ出せっ!!」

中隊長の怒声を受けた優男風の魔導士と童顔の魔導士は慌てて崩れ落ちているイライザの所に駆け寄ると朦朧としているイライザを無理矢理立たせて少し離れた所にある大木の所へ引き摺る様に連れて行き、鎖を使ってその身体を大木の幹へと縛りつけた後に慌ただしく中隊長達のいる所へと向かって行った。

(……ふ、フフフ、無様、だな)

自分を思うがままに蹂躙して来た連中が滑稽な程狼狽え慌てふためく様を目にしたイライザは僅かばかりに溜飲を下げたが直ぐに自嘲気味に微笑わらい始めた。

(……私も連中を笑えんな、第四騎士団副団長としての矜持も心もへし折られかけ、なす術も無く愛するひとを喪い、蕩け堕ちるのを待つばかりの、哀れで無力な私には、な)

朦朧としながら自嘲の笑みを浮かべるイライザ、彼女が縛りつけられた大木の枝には1匹の雲雀が止まっており、雲雀は硝子玉の様に無機質な光を宿した眼で残党狩部隊を淡々と見据えていた。


マスタールーム


残党狩部隊を見据える雲雀、アイリスの使い魔から送られた送られた映像を確認したアイリスはミリアリアに多目的ルームに全員を招集する様に要請し、ミリアリアは即座に快諾してライナ達と共にマスタールームを飛び出して行った。

その様子を目にしたハンナとエリーゼもそれに加わろうとしたがエリーゼは今の自分が腰に貼り付いた薄布とブーツのみと言うあまりにあられのない装いであるのを思い出して羞恥に真っ赤になりながら脚を止めてしまい、ハンナもその事を思い出して戸惑っているとアイリスが穏やかな表情で声をかけてきた。

「……貴女も行きなさい、彼女の服はあたしが用意しておくわ、用意が終わったら彼女と一緒に多目的ルームで待っているわ」

「……はい、分かりました、エリーゼの事宜しくお願いしますアイリス様」

アイリスの言葉を受けたハンナはそう言うと深々と一礼した後にミリアリアやライナ達の後を追ってマスタールームを飛び出し、アイリスはそれを確認した後に真っ赤になって立ち竦んでいるエリーゼに声をかけた。

「フフ、可愛いエルフの兵士さん、座って服を用意してあげるわ」

「……ひゃ、ひゃいっ!!」

事態に取り残されかけている所にアイリスから声をかけられたエリーゼは盛大に噛みながら返事をしてまい、更に真っ赤になりながらフカフカのソファーに腰を降ろし、それを確認したアイリスは魔力を操作してエリーゼの軍装を制作し始めた後に再び口を開いた。

「……素敵なひとね」

「……え?」

アイリスの口から出た言葉は穏やかな言葉を受けたエリーゼは戸惑いの声をあげながらアイリスを見詰め、アイリスは穏やかな表情でエリーゼの視線を受け止めながら言葉を続けた。

「……魔力を封じられた身体をあれだけ悪趣味な魔法で縛られた上にその身体をなす術無く蹂躙される、矜持も心も砕かれ蕩け堕ちてしまっても不思議じゃない状況にも関わらず、あたしに救われるまで貴女を護り抜いた、ホントに素敵なひとね」

「……は、はい……い、イライザ様は、ほ……ホントに素敵なひとです」

アイリスの言葉を受けたエリーゼは瞳に大粒の涙をためながら答え、その答えを受けたアイリスは穏やかな笑みを浮かべて頷きつつしなやかな指先でエリーゼの瞳にたまった大粒の涙を拭いながら言葉を続けた。

「……女の涙は宝石だけど、そんな哀しそうな宝石なみだで飾っちゃ駄目、飾るなら嬉しさに溢れた宝石なみだで飾った姿を見せてあげなさい、貴女を護り抜いてくれた凛々しくて気高い素敵なひとを思いっきり抱き締めてあげながら、ね」

「……そ、それじゃあ、イライザ様……を?」

アイリスの言葉を受けたエリーゼは信じられないっと言った表情で半信半疑に問いかけ、アイリスは出来上がった軍装をエリーゼに手渡しながら言葉を続けた。

「……ダンジョンに入った屑どもはダンジョンの守備隊が蹴散らしてくれるわ、あたし達は残ってる連中を叩き潰すつもりよ、貴女はどうする?」

「……そんなの、決まってます、私も参加します、いえ、参加させて下さいっ!!イライザ様は私が助けますっ!!」

アイリスの問いかけを受けたエリーゼは迷い無い口調で応じながら軍装を受け取り、アイリスは満足げな笑みを浮かべて頷いた後に小さく指をパチンッと鳴らした。

アイリスが指を鳴らすと同時に鞘に収められた軍刀が具現化され、アイリスはその軍刀を手に取るとエリーゼの受け取った軍装の上にそれを置きながら言葉を続けた。

同盟者フェデラートゥスの魔龍がこのダンジョンに引っ越してきた時に手土産がわりにくれた鱗を魔力で精錬して作った龍軍刀ドラゴンサーベルよ、貴女にあげるから使いなさい」

「まま、魔龍の鱗を精錬したってそれ魔龍剣じゃ無いですかっ!?……そそそ、そんな国宝級の物いただけませんっ!!」

アイリスが事も無げな口調で告げた軍刀の正体を告げられたエリーゼは慌てふためきながら固辞し、それを聞いたアイリスは悪戯っぽく微笑みながら言葉を続けた。

「あらあら、気にしなくていいのよ、昨日の夜見せて貰った蕩ける様に素敵なキスの御礼も兼ねてるから」

「……さささささ昨夜って……ももももももしかして……わわわたしといいイライザ様のえええ」

アイリスの言葉を受けたエリーゼはこれ以上無い程真っ赤になりながらしどろもどろになってしまい、その様子を目にしたアイリスはクスクスと微笑わらいながら声をかけた。

「フフ、ごめんなさい、蕩けそうなキスだけは見ちゃったの、安心して、キスを見ちゃった後は誰も邪魔出来ない様にしただけで、キスの続きは見てないわ、そう言うわけでその軍刀は貴女にあげるわ、銘は、レザイエームよ」

「れれ、レザイ……エーム」

アイリスの言葉を受けたエリーゼは真っ赤な顔でアイリスが渡した龍軍刀、レザイエームを見ながら呟き、アイリスは誇らしげに微笑みながら頷いた。



愛するひとを護る為絶望的な抵抗を続けるイライザを嘲笑しながら蹂躙していた残党狩部隊の指揮官達の下にもたらされたダンジョンの変異と、その報せを聞いたイライザが愛するひとの最期を覚悟していた頃、魔王アイリスの問いかけを受けたエリーゼは最愛のひとを自らの手で救う事を決意していた……


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