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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
百励編其の三
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帰ってきたよテケテンテンパート2

今回からまた百励編です。だって何編とか思い付かないんだもん

「それでムザムザと帰ってきたと」

「ムザムザじゃねぇからな?」


数日前、暮羽が急に(さとり)が留守番してる神社に帰ってきた


聞いてみればぬえを退治してないのを見られたり不老不死の子を圧倒したから人外にみなされたりとか……まぁ、暮羽は少しも悪くないんだけど


心を読んでも特に後悔とかは無いみたいだし


「えっと……お茶……です」

「ん?あぁ、ありがと。はやし」


そうそう。はやしはあれからスクスクと成長して今は確か……十二だったかしら?


けど、どうやらこいつが一度帰ってきたときにはまだ物心付いてなかったみたいで初対面みたいな感じになってる


実はこの子結構人見知りで……ビクビクしながら暮羽と接してる


「……なぁ、俺、離れで暮らそうか?」

「ちょっ!?」


な、なんかやさぐれてる!?


「は、はやしはちょっと人見知りなだけよ!前に会った時は物心ついてなかっただけで……」

「……このおじちゃんと会ったことあるの?」

「ぐふぅっ!」


はやしの無邪気な一言。暮羽の心を抉った


効果は抜群ね。昔から


「……おじちゃん?」

「あ、あぁ。大丈夫だよ。はやし」

「そうは見えないわよ?おじちゃん?」

「おうさとり。喧嘩しようぜ」


ちょっと煽っただけでこれなんて。子供ね


「むぅ……お母さん虐めちゃダメ」

「ちょっとした大人の付き合いだ。気にしなくても……」

「え~い!!」


はやしが暮羽の言葉を聞かずに能力を使う


一瞬で暮羽の周りを巨大な木が覆い、隙間のない木の牢獄が暮羽を閉じ込めた


はやしが木を成長させ、操ったのだ


つい最近気がついたのだけど、はやしは驚く事に、二つの能力を持ち合わせていた


小さい頃から持ってたらしいけど、気付く事が出来なかった


『成長させる程度の能力』。そして、『成長させた物を操る程度の能力』


まぁ、あの巨大油虫事件の時になんで子供だから足の遅いはやしが巨大油虫から簡単に逃げられたのか。その能力で無意識の内に来るなって感じで操ったのなら十分辻褄も合う


「……あ、つい」


はやしがやっちゃった。といった感じで


「まぁいいわよ。だってあいつは……」


そう簡単には死なないから。と言おうとしたらスパン!といい音立てて木が一斉に切れ、中から丁度刀を鞘に仕舞っている暮羽が出てきた


「成程。中々強力な能力だこと」

「霊力の扱い方も多少は教えてあるわ。そんじょそこらの妖怪には負けないわよ」

「それは頼もしいな」


ポケーっとしてるはやしを余所に二人で談笑


「……そういえば、さとりはここか家かどっちで寝泊りしてるんだ?」

「ここよ。空いてる部屋使わせてもらってるわ」

「そうか……なら、俺は適当に山小屋でも建ててそこに住むか」

「は?」


なに言ってるのかしら……神様は神社に居るもんでしょうに


「親子水入らずだよ。妖精達も引き取るからここは好きに使ってくれ」

「……本当にいいの?」

「構わんさ。ただ、仕事の時だけはここにくるからな」

「……まぁ、あんたが良いって言うんならありがたく使わせてもらうけど……」

「んじゃ決定。俺等は適当な離れに住むからなんかあったら来てくれよ」


そう言うと暮羽は立ち上がって引っ越しだオラァ!!とか言いながらあの馬鹿妖精達とルーミアとついさっきこっちに来たぬえの襟首を器用に掴んで出ていった


「……さ、ご飯にしましょうか」

「お母さん……さっきの人って……」

「ここの神様よ。気にしなくても良いわよ」

「か、神様だったの!?」

「……あぁ、そういえば神力出してなかったわね。そうよ、あいつが神様よ」


京の方だと神様だって事隠さないと色々と不便とか聞いたし……その癖が抜けてなかったみたいね


さて、お昼は魚だけど夜は何にしようかしら……お肉でいいかしら?


「な、なんかいけないことしちゃったような……」

「暮羽にならあの程度幾らでもしていいわよ?何度かソル達に簀巻きにされて川に流された事もあったし」

「殺人だよねそれって!?」

「まぁ、起きたらすぐに抜け出してたからいいのよ」

「寝てる内に流されたの!?」


何驚いてるのよ。それくらいで人が……死ぬか


あいつが人外なだけで充分死ねるわね。溺死で


なんか感覚が麻痺してたわ


「酷い時は火炙りだったかしら……」

「それ確実に死んじゃうよね!?」


はやしってこんなにツッコミする子だったかしら……?


まぁ可愛いからいいけど


「さて、ご飯作りましょうか」

「……あ、荒縄見つけた……しかも凄く太くて固いやつ……」


あ、それ暮羽を縛るようね


……私がね


いや、あいつが何らかの理由で暴走した時に使うんだけど、それでも強度足りないのよね……どうすればいいのかしら?


あ、後いかがわしいこと考えたモニターの前の奴。腹筋五百回よ


「それはあの馬鹿妖精達のやつよ」

「……」


はやしが無言でそれを戻した


うん、ごめんなさい。それ、お母さんの私物よ


「さ、さて、早くご飯作っちゃいましょうか」


……取り敢えず、この事実ははやしが知ることないようにはやしのお墓が出来るまでは他言無用にしとかないと……


……はぁ、後五十年位しかないのね……はやしと一緒に居れる時間

と、言うわけで神社は一時的に古明地姉妹withはやしの住処になりました


はやしは巫女服着用してます。旧作霊夢の巫女服に似たような物着てます


イラストとか描きたいけど画力が足りない現状


それでは、また次回

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