帰ってきたよテケテンテン
いつもの通り低クオリティ&短い本編
最早短編くらいの長さになっちゃいました
そろそろ平安時代の話も終わりにしたいです
あと、二ヶ月近く更新しなくてすみませんでした
はい、そんな訳(どういう訳だよ)で京の家に帰ってきました暮羽です
里帰りしたら神社の天井ぶち抜かれるとか妖精sに襲われかけたりしたけど俺は元気です
さてさて、里帰りから帰ってきてゆっくりと……なんてことは出来ずに今日も今日とて依頼だ
「で、なんでしょうか?」
相手は男性。多分普通に商人とかしてる人だと思う
「陰陽師様は最近起きている神隠しについて知っているでしょうか?」
「神隠し……?あぁ、噂程度には」
そうそう。最近神隠しが起きているらしい
まぁ、ほんと噂程度になんだが、狙われるのは家畜、人間の子供、食材等々
食材が無くなったのを神隠しと言えるかは微妙なんだが、一瞬目を離した隙に持っていかれるらしい
だが、子供は数日後には帰ってくるらしい。何にも覚えてないらしいが
「先日、家の子供が……」
「妖怪に匿われた……という可能性は?」
鴉天狗とかじゃないが、それなりに速い妖怪は普通にいる
神隠しの線よりもそっちの方が可能性は高い
「ほんと一瞬目を離した隙に目の前から消えていました……」
「一瞬……と言うと?」
「商品をチラっと見ただけです……家の中でした」
家の中で……って事は最初から妖怪が侵入してたという線も……いや、そんな根気よく待つなんて効率が悪い
「子供の声は?」
「聞こえませんでした……」
……そうなると俺のような空間を操れる能力を持った妖怪、そしてぬえのような妖怪しか居ないか
いや、瞬間移動とか壁をすり抜けれる妖怪も候補に上がるし時間操作系の妖怪、そして音と光を操作できる妖怪。そしてそれらが当てはまる妖精と人間もそうだ
妖精という線は薄いな。妖精ならそんな手の凝った事はせずに軽いイタズラするだけだ
人間もそんな事やったらお役所行きだ。人身売買でもないのに人の子を拐うなんて馬鹿のやる事だ
となると……妖怪か
だが、人喰い妖怪でもないのにそんな事するなんて……自分の能力でも試してるのか?
何にしても、まずは妖力の後でも探してみるしかないか?
だが、まずは……
「何故俺に依頼を?噂通りなら帰ってくる筈ですが……」
「嫁がもうすぐ病死してしまうかもしれないんです……だから、一日でも多く息子には嫁と一緒にいてほしいんです……」
……なるほどね。そりゃ誰だって母親との思い出を多く作って欲しいと思えるさ
「分かりました。お受けしましょう」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
……さて、受けたからには本気で行くか
「じゃあまずはあなたの家にいかせてもらえますか?」
「は、はい。分かりました」
取り敢えずは現場見ておくか
近場で妖力と霊力が一緒の場所が見つからん
~青年移動中~
さて、着いた
えっと……妖力の後は……無いが空間に何らかの力が働いた跡があるな
これは……スキマ?
あっちの世界で何度か見たことあるから分かるが……もしかしてこの神隠しの犯人はまさか……いや、やる意味が分からんか
だが、これは完全にスキマ……
「あの……何か?」
「……ちょっとぶん殴って解決してくるんで嫁さんの部屋に行っててください」
「え?ぶん殴って……?」
まず腕に霊力込めます。情報操作でスキマに干渉できるようにします。上回る程度の能力であいつの干渉力を念の為に上回ります
「ふんぬっ!」
そのままスキマをこじ開けます。ね?簡単でしょ?
「な、何が……」
「んじゃ、息子さん取り返してきます」
全く、やり過ぎたかしら?
暇つぶしに子供を誘拐しては返してたけど……それで彼が来るかどう……
「こんにちは死ね!!」
え
スキマをこじ開けて中に入ったらすぐ見つけた紫の背中を勢いのままに蹴りとばす
「こんにちは死ね!!」
余りにも予想外だったのか背中を蹴られて吹っ飛んでいく紫。だが、すぐにスキマに入って体勢を整えて出てきた
「いたた……全く、怪我をしたらどうしますの?」
「知ったこっちゃねぇ。いいから子供ら返しやがれ」
「挨拶も無しに人を蹴った現人神に渡す子供はありませんわ」
「しただろうが。こんにちは死ねと」
「あれを挨拶とカウントはしませんわ」
こんにちは入ってるからいいだろ
それともこんにちはおやすみなさいの方が良かったか?
「とにかく、子供を返してもらうぞ」
「……では、見返りとしてあなたを式にでも……」
「あ、あそこにいるな。お~い、君達~」
え?無視していいのかって?無視だよ。あんなムラサキババ……いや、何でもない
「え?僕達?」
って、三人くらい誘拐されてるじゃねぇか
「お父さん達から言われて迎えに来たんだ。さ、一緒に帰ろう?」
「でも知らない人に声をかけられても着いていくなって……」
「あんな胡散臭いのと一緒にいるよりはマシだろ?」
「……そうかな?」
「そうだ」
「無視しないでくれます?」
おっと、気付かれたか
「よし、じゃあ帰ろうか」
「聞けや」
いきなり後ろから傘で殴られた。解せぬ
「解せなさい」
嫌でござる
「……私は八雲紫ですわ。桜庭暮羽さん」
「……誰の気を引きたかったかは知らんがこの子達は親の元に返させてもらう。依頼もあるんでな」
「あら、ではここで魅力的な提案を」
「なんだ」
「私の式になりませんこと?そうしたら依頼なんて受けずのんびりと出来ますわ」
「嫌だね。生憎式がもう二人もいるんでね」
「……まぁ、私も現人神の式では無く妖怪の式の方がいいですし」
「そうかい」
確か紫の式は…………藍。そう、八雲藍と橙だ
ここで原作ブレイクする訳にもいかんし式になる気も無い
「では、もう一つ」
「なんだ」
「私と人と妖怪とが共存する世界を作りませんこと?」
……幻想郷の事か
「あなたの里のような場所を……ね」
「……悪いが、今の京はバランスが成り立ってる。どちらかが根絶やしにされるなんて事にはなってない」
「……それは『どちらかが根絶やしになりそうなら協力する』と言う意見で受け取っても良いのかしら?」
……まぁそんな所だ。今は幻想郷は必要ではない
人と妖怪。どちらも力を付けすぎていない。付けていてもどちらかを根絶やしにする。なんてことを考えていない
考えてるかもしれないが、やってないならいい。幽香とかがいい例だな
「……」
「沈黙は肯定と見なしますわ」
「……構わんさ」
「では、その時になりましたら……お伺い致しますわ」
「……先に言っておく。俺は最低限の協力しかしない。俺達の身に何もなければな」
「構いませんわ」
「……さ、帰るぞ」
今度はスキマではなく俺の能力で京までの直通の次元の道を繋げる
そこに子供三人を押し込む
「では……またお会いしましょう」
「出来ればもう会いたくないがな」
……やっぱり紫はどうも苦手だ
結果として依頼は無事終了。ついでにえーりんに頼んで奥さんの病気も治してもらった
どうも現代で言う………………肺炎?だったか?まぁそんなやつだったらしい。それもかなり重度の
まぁ、えーりんスゲェとしか言い様がないな
え?どうやって伝えたかって?えーりんの名前呼んでから用件を独り言のように言ったらすぐに作って矢で運搬してくれたよ
そんなこんなで依頼は無事に解決。何とかなって良かった
この調子でこれからもなんとかやっていきますか
この間感想を見たらこの後の部分の話を予言してる方がおりました
……その部分だけ話を作り直そうかな
次回はなるべく早く更新を……出来たらいいなぁ




