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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
陰陽師編
74/84

娘はやっぱり可愛い

結構ネタが出来たから急いで書きました


今回は留守番中のさとり編です

「留守番なんて引き受けちゃったけど……何したらいいのかしら」


(さとり)は神社の縁側に座り込んでいた


理由は簡単。暮羽から頼まれた留守番の件。そして、次代の巫女の事


私よりも、そこで落ち込んでいるあの子達に任せた方がいいと思うんだけど……


まぁ、捨て子でも居たら拾っておきましょうか


あと、


「チルノ?そこで何してるのかしら?」

「バレた?」

「気配で分かったのよ」


ホントはチラッと手が見えて、そこから心を読んだだけなのだけど


さとりって気配探知も凄い……ぷっ、信じちゃって……言葉使いは大人っぽくても心の中は妖精ね


「なに笑いそうになってるのよ」

「何でもないわ。で、何かしら?」

「暮羽いない?暇なのよ」


……ホントみたいね


留守中の家の中の菓子でも漁ろうとしてたら全力で止めてるところだったわ


「生憎、平安京に行ってるわ。ルーミアとこいしと一緒にね」

「平安京……?」


ここはそんな情報も入ってこないし知らなくても仕方ないわね


「都よ。あなたが行っても問題しか起きないわよ」

「なるほど」


心の中でもなるほどって……ほんと素直ね。妖精って


神社の妖精はなんか腹黒いけど


「で、暮羽は居ないけどどうするの?」

「まぁ、大ちゃんでも誘って里の子供と遊んでくるわ」


また心の中と同じ事を……単純ね


「勢い余って氷漬けにしたらぶん殴りに行くわよ?」

「そんなヘマしないわよ。じゃね」


さて、チルノも何処か行ったことだし……何しようかしら


そうね……里周りでも探索しますか


「ソル、ムーン、スイ、フウ、テン。出掛けてくるわね」

『は~い……はぁ……』


暮羽、頼むから帰ってきて。この子達の心が荒んでるから。あ、ソルが帰ってきたら襲っ……


って、昼間から何考えてるのよあの子!って、フウまで!?


も、もう出掛けないと私が恥ずかしいわ!


~少女移動中~


暫く顔が真っ赤で里の人にからかわれたわ……


まぁ、昔のような目で見られないだけマシね


さて、適当に散歩したら神社に戻ってご飯作らなきゃ。今日から六人分だからちょっと大変ね


暮羽……絶対に里周りはそんなに来てないわね。道すらまともに無いじゃない


里が森に囲まれてるような感じだし、森から抜けるための道があってもいいと思うのだけど……ここに来た時も草を掻き分けてやっとの思いで着いたし


神社に刀があったら明日から道を作りましょ。それで旅人が迷い込んでも里までは来れるわね


取り敢えず、今日は森の外まで行って帰りは飛んで帰ってくるとしましょう


それにしても、森の空気っていいものね。なんだか空気が美味しく感じるわ


そういえば、昔木の上で寝たこともあったわね……懐かしいわ。今度またやってみようかしら


それに、動物達の心も沢山読めるし……ん?


何か違う心が……何も考えてない……無邪気な感じの心……赤ん坊?


こっちね……


草を掻き分け、心を感じた方に歩いていく


「いっ……足をすこし切ったわ……」


草ってたまに皮膚を切るから嫌ね……数分経てば治るけど


えっと、ここら辺かしら?


「あっ……見つけた」


布に巻かれて籠のようなものに入った赤ん坊が木の幹の元で寝ていた


そして、赤ん坊の横には手紙


私はそれをとって目を通した


この子を見つけた方、この子をどうかよろしくお願いします……ですって?


産んだのなら自分で育てなさいよ……


でも、このまま見捨てるのも後味が悪いし……拾っていきましょう


それに、霊力もそれなり……


決めたわ。この子を次代の巫女に私が育てる


私はその子を抱き上げた


「これからあなたは……私の子よ」


養子……だけどね


そうと決まれば、早く帰って……何をあげればいいのかしら……


私、子供育てたことなんてないし母乳も出るわけないし……


よし、あの子達に聞きましょう


「ん?そこの妖怪」


後ろから声をかけられた……妖怪ね


「なによ」

「お前……」

「そこに寝てた子を知らないか?知ってるわよ。この子でしょ?」


妖怪の言おうとしたことを遮り、私の手の中の子を見せる


「あなたは次に、『その赤ん坊を渡せ。それは俺の見つけた食い物だ』……と言うわ」

「その赤ん坊を渡せ。それは俺の見つけた食い物だ……ハッ!?」


覚である私なら、これくらい造作もないわ


「いやよ。この子は私の子だもの。ついさっきからね。そして、次に」

『うるせぇ!ゴチャゴチャ言ってないでそのガキを渡しやがれ!』

「……あら、被ったわね」

「な、なんだテメェは!」

「覚……と言えば分かるでしょう?」

「覚がどうした!もういい!ぶっ殺してやる!!」


はぁ……戦いは苦手なのだけど


まずは右、左、そして回し蹴りね


私は心を読み、動きを先読みし、相手の動きに合わせて、最低限の動きでそれらをかわす


これが、私の戦い方。そして、隙が出来たところで


「想起……「マスタースパーク」!」

「ぐぉぉ!?」


問答無用で他人の技を叩き込む


本来はその場で心を読まないとこんな事出来ないのだけど、マスタースパークは何度も見てるから即席でも撃てるわ


さて、あの妖怪はマスタースパークで気絶したし、帰りましょうか


幸い、この子も起きてないし


あ、名前も決めないと。手紙には書いてなかったし


そうね……


「……はやし」


はやしなんてどうかしら……森だけど、木の沢山あるところで拾ったんだし


……うん。いいわね


「あなたの名前は今日から古明地はやしよ」


一瞬、寝てるはやしが笑った気がした


~少女移動中~


「ただいま」


はやしを起こさないように神社に帰った


そして、何時ものくつろぎ部屋で死体になってる五人に蹴りをいれて無理矢理起こす


「何~……」

「次の巫女を連れてきたわ。私は子育て分からないから教えなさい」

「いやだ……面倒……」

「チッ……ご飯作らないわよ?」


この妖精共の無色の心と態度で思わず舌打ちが出た


で、何も喋らない何も考えないと


「……暮羽と連絡とった時に教えてやらないわよ」

『なんなりと』


あ~……マスタースパークぶち込んでも文句言われないわよね?いや、ぶち込むわよ?割と本気で


~少女子育て中~


まぁ、色々とあって三年が経ったわ


あれからこいしのサードアイが閉じたことを聞いたわ。残念だったけど、半分わかりきってた事よ


他にも色々連絡はとったわ。はやしの事も話した


そしてはやしは


「おかあさ~ん」

「はいはい」


立派な三歳になったわ


あれからまぁ色々と苦戦したわ。離乳食とか作るの初めてだったし


でも、何とかなって健康にすくすくと育っていってるわ


香李を育ててた時の暮羽もこんな感じだったのかしら?


あと、はやしは四六時中私に甘えてくるわ。縁側に座ってても後ろから抱き着いてきたり膝の上に乗ったり


服も私がちゃんと一から巫女服を作って着せたわ。赤色の部分を私の髪の毛と同じ色にしてみたりと少しだけ凝ってみたわ


巫女の修行……というか霊力の扱いは五歳くらいから教える気よ


「だっこ~」

「全く……甘えんぼね」


まだまだ軽いはやしをひょいっと抱っこする


サードアイと私を繋ぐ線に絡まりそうで少し怖いわ……


あと、


「何時までそこに居るのかしら?萃香」

「あっちゃ~バレた?」

「バレるわよ」


霧になってこっち見てた萃香が姿を現す


霧になっても読めるものは読めるわ


「あ、すいかだ~」

「やっ、はやし。また大きくなったね~」

「こら、お酒飲まそうとしないで」

「え~……」

「この子にお酒飲ますのはまだ先よ」

「過保護だな~」

「うっさいわね」

「おっ、否定しないって事は」

「はやし。ちょっと揺れるわよ。想起「三歩壊破」!」

「おっと、四天王奥義「三歩壊破」!」


ドゴッ!!と凄い音と衝撃と共に私の拳と萃香の拳がぶつかり合う


そして、萃香をそのまま吹っ飛ばした


「うぉっ!?」

「覚えておきなさい。母親は幾らでも強くなれるのよ」

「おかあさんすご~い!」

「えぇ。だって、あなたのお母さんですもの」

「なんだかな~……」


なんだかな~じゃないわよ。全く


それにしても、ほんとはやしは可愛いわ


「まぁ、今度勇儀も連れてくるよ」

「ゆうぎも?」

「うん。私は山の方の統括の仕事が残ってるから」

「ちゃんと仕事しなさいよ。ね~」

「ね~」

「二対一は卑怯だ!」

「なに、子供の言うことよ?」

「ぐぬぬ……」


萃香はからかうとホント楽しいわね


そして、萃香はまた来るからね!と叫んで霧になって消えた


「さ、はやし。お散歩行きましょっか」

「おさんぽいく~!」

「ふふ。じゃあ、行きましょうか」


ほんと……この子は私の自慢の娘よ

と、言うわけでさとりの義理の娘で、百励神社の巫女、はやしの登場でした


さとりの娘なので、苗字は古明地です


能力は暮羽が神社に帰った時にさとりの口から話させます


戦闘描写が適当なのはお察しください

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