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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
陰陽師編
69/84

当て身は本人が当て身と言えば形はどうであれ当て身

息抜き回


たまにはいいよね

輝夜の護衛を引き受けてから二日が経った


輝夜が月に帰ることはもう平安京中に広まっている


どうやら、帝も輝夜のために兵を出すらしい……無駄なことを


さて、そんな事はさておき、昨日から屋敷の中でちょこちょこ妖力が感じられる


現れては消えを繰り返している事から、かなり隠密性に優れた妖怪だろう


狙いは恐らく輝夜。月に帰る前に匿うか、食うか。どっちかをするつもりだろう


会いたいだけなら真っ正面から会って去ればいいだけだ


ってな訳で、こいしに無意識に追跡してもらいながら、輝夜の部屋の前を通ることをなるべく多くして、見張る


「これ、下級妖怪じゃないの?」

「下級妖怪がこんな妖力消したり出来るか?」

「……そりゃそうね」


恐らく近日中にはボロを出すだろう


それまでは我慢だ。我慢


「ったく、うっさいわよ。さっきからドタドタと……」


どうやら、就寝中だった輝夜をおこしてしまったらしい


戸を開けて輝夜が文句を言ってきた


「どうも妖怪が紛れ込んでるらしいから、見張りをな」

「……だったら私の部屋に入りなさいよ!」

「お、おい!」


輝夜は俺とルーミアの腕を引っ張って部屋の中に入れ、戸をピシャリと閉めた


「これでいいでしょ?じゃ、私は寝るから……」


と、輝夜は大きな欠伸を一回すると、布団の中に潜り込んでそのまま寝息を立て始めた


「残念な美人とはまさにこれね」

「言ってやるな」

「まだ私の方がマシよ」

「……そうだな」

「あら、否定しないの?」

「出来ないから肯定したんだろ……」

「だったら今からでも子作り……」

「当て身」

「あふん……」


いけない単語を言いかけたルーミアの首筋に手刀を一撃入れ、無理矢理寝かせた


そういうのは二人で愛を確かめあってからにしましょうね


さて、一気に暇になっちまったな


こいしは……こりゃ無意識にどっかに遊びに行ってるな


まぁ、楽しいのなら良いけども


…………ほう


扉の外に一人……機会を伺っているな


多分、こいつが件の妖怪だ……


「俺も寝るか……」


と、ルーミアの横に寝転がり、寝た振りを始める


すると、戸が開き、そいつが入ってくる


「まずはこの邪魔くさい陰陽師を……」


チャキッと鞘から刃物を抜くときに出る独特の音が響く


短刀か?


足音を立てずに近づいてくるが、俺にはバレている


そして、短刀が音もなく振り下ろされた


「当たるか!!」


目を開けて、短刀の腹に一発、裏拳を当てて軌道を逸らす


短刀はルーミアの目の前の畳に振り下ろされた


「何よ……きゃっ!!?」


早々と回復したルーミアが目の前の短刀にびっくりして短い悲鳴を上げる


やべっ、ルーミアの事すっかり忘れてた


「チッ、寝てれば楽に死ねたものの」

「残念でしたっと!!」


後天の要領でひっくり返って起き上がる


「姫様を起こすわけにもいかねぇからとっとと片付ける」

「片付けられるのはテメェ……」


と、そこまで言った所で瞬動で真後ろに回り込む


「だ……?」

「残念無念また来年。当て身っ!!」


当て身と言う名の首に手刀を当てる技で、妖怪を気絶……


「うぐっ!」


しなかったので、


「当て身っ!!」


今度は腹に膝蹴りと言う名の当て身で気絶させた


「当て身じゃねぇだろうが……ガクッ」

「俺が当て身と言えば当て身だ!!」


さて、この妖怪は次元を通して山にポイしておこう


ポイッと


「終わった終わった」

「ちょっ、私の頭に刺さってたら死んでたわよ!!?」

「いや、ほんと悪かったって。出来る範囲でするから」

「じゃあ子作り」

「いい加減にしろ。当て身」


当て身というなのチョークスリーパーからの首折り(折ってません。気絶させる程度)でルーミアをもう一度気絶させる


発情期ですか?コノヤロー


さて、俺は普通に護衛するとしますか








「……あれ?団子屋?」


気が付いたら(こいし)は何時もの団子屋でお団子食べてた


おうどん食べたかったんだけど……無意識にやってたみたい


取り合えずお皿の上のお団子は全部食べてその分のお金を置いておき、お団子屋を出る


確かお兄ちゃんから潜んでる妖怪を見付けてくれって言われて能力で姿を消して探してたけど……


なんだか使い勝手の悪い能力かも……


まぁ、別にいいけど

次回、あの人が登場!


そして竹取物語も終わり!


ネタが無いから終わらせる訳じゃないよ?ホントダヨ?

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