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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
陰陽師編
68/84

公私の区別はつけましょう

EX三人娘は可愛い。異論は認めない


今回は視点移動が沢山あるので、分かりにくいキャラはルピを振っておきました

暮羽はあれからたまに来てくれるけど、やっぱりもう少しは(輝夜)の事を気にかけてほしいわ。だって、暇だし、惚れさせたいし。え?じゃあ自分から動け?嫌よ。めんどさい。もう私は布団と結婚してるのよ


それに、毎日毎日貴族の求婚を断るのは面倒だし。寝れないし、布団とぬくぬく出来ないし


そういえば、藤原……なんだっけ?そいつがなんかしつこいのも問題ね


酷いときは一日に三回位来るし。眼中に無いのが分からないのかしら


そんなこんなで今日も憂鬱な一日が始まるわ~と恋しい布団から起き上がると、枕元に一枚の手紙が置いてあった


誰からかしら?と思い見てみたところで、差出人は何処にも書いてない


段々と覚醒してきた頭でようやく気が付いた


この手紙は、便箋とシールが使われている


この星にはまだ、シールなんてない。便箋は折れば出来るけど


それを見た瞬間、これは月から送られてきたものだと理解できた


それを恐る恐る開け、中を確認する


「『次の満月の日、貴殿を迎えに行く』……ですって!?」


次の満月なんて……来週じゃない!!


何で!?何でもっと早く手紙を寄越さなかったのよ!!そしたら私だって策は練れた!!翁に礼を行ってここを離れるとか、暮羽にお願いして……は駄目よね。暮羽に迷惑がかかるわ。でも、策は練れた


それに、私は重罪人なのに……それは気にしても意味はないわね


でも、私は帰りたくない……あんな退屈な場所に、帰りたくなんか無い!!


……でも、私一人では逃げ切れない……


どうすれば……


「輝夜、起きているかい?」

「翁……起きてるわ」


入ってもいいわよと言うと、翁は私の部屋に入ってくる


「どうしたんだい?何か思い詰めたような顔をして」


……やっぱり翁にはすぐに見破られるわね


「……翁、話があります」





はい、皆さんおはよう、こんちわ、こんばんわ


今日も俺は元気にやります


俺は今、手紙で一つの依頼を引き受けてほしいと言われ、その家にルーミアとこいしと共に向かっている


差出人は……輝夜だった


達筆から見ると、輝夜だとすぐ分かった。解読はこいしが無意識にやってくれました


ってな訳で、何やら騒がしい輝夜の家に着いた


「なんか、人の気配があるわね」

「見てこようか?」

「いや、そのまま入る」


玄関まで歩いていき、警備員に何時もの紙を見せて中に入る


そのまま輝夜の部屋に突入する……前に翁さんが輝夜の部屋から出てきた


「おや、暮羽さん。お早いご到着で」

「いえ。遅い方ですよ。さて、今回は一人の陰陽師として馳せ参じました」

「はい。では、輝夜本人からお聞きください。私は他の陰陽師の相手をしておりますので」


そう言うと、笑顔のまま別の部屋へと消えていった


なんだか、不思議な人だな……


人は長生きすると仙人より仙人らしくなる……か


強ち、間違ってもないかもな


さて、輝夜に会いますか


「陰陽師、桜庭暮羽、到着しました」

「どうぞ、座ってください」


何時もとは違う、依頼人と引き受け人という立場で、今回は話を進める


「今回は、あなた様に依頼を伝えるため、お呼び致しました」

「心得ております。で、依頼とは?」

「私は次の満月の刻、月へ帰らないといけません」


俺は輝夜は月人だと分かってたからそこまで驚かなかったが、ルーミアとこいしはかなり驚いている


と思ったらこいしが消えた


また何処か行きやがったな……まぁいいけどさ


「その時に、私の護衛を引き受けて貰いたいのです」

「それは、月に帰るまでの道のりですか?」

「いえ、私を月に帰さない為です」


やっぱり、ここも原作通り。帰りたくないんだな


「どうです?引き受けて貰えますか?」

「えぇ。我が名にかけて、必ずや依頼を達成しましょう」


これで依頼は引き受けた


一瞬で張り積めていた空気が緩む


ここからは何時も通り、堅苦しいことは抜きの談笑だ


「……本当にいいの?相手はレーザー……じゃなくて、一瞬で相手を殺す弾幕だったり、爆発する物体を投げてくるのよ?」


輝夜はハッとした顔をすると、レーザーという言葉を別の言葉に置き換える


すみません、俺、レーザー知ってます。手榴弾やロケットランチャーも知ってます


「んな事知ったこっちゃねぇな。こっちには神と大妖怪と覚が居るんだ。そうそう負けねぇ」

「でも、当たれば死ぬのよ?」

「なら、当たらなければいいだけよ。当たれば死ぬ?弾幕でも同じだし、剣だって同じよ。当たれば遅かれ早かれ死ぬわ」


まぁ、頭に当たればな。流石に死ねるか


レーザーとかなら、頭がパーンしなきゃ俺は死なないし、ルーミアとこいしは死んでも守るから意味無いけどな


手榴弾やロケットランチャーなら見てから回避余裕だ


「……なら、ついでにもう一個良いかしら?」

「なんだ?」

「来週の満月まで、私を守って。もしも、何処からか情報が漏れて大変な事が起こったら嫌だから」

「分かった。追加だな」

「えぇ、頼りにしてるわ。あと、来週の満月まではなるべくこの家に居てくれない?」

「分かった。ルーミア、一旦帰って家に依頼中と看板を立てておいてくれ」

「人使い荒いわね……」


そんな感じでルーミアはちょっと愚痴りながら家まで歩いていってくれた


飛んでいくと陰陽師に見つかったときが面倒だしな


「暫くは泊まり込みって感じか?」

「そんな感じでお願いするわ。あと、翁が呼んだ陰陽師や貴族とは関わらない方が良いわ。私と会ってこうして話しているって事はあいつ等にとってはかなり羨ましい事らしいから」

「分かった。なるべくルーミアとこいしと一緒に人が居なさそうな所に居ることにする」


そういえば、ここに来る途中に翁さんが違う部屋に入って行ったっけ


それは陰陽師か何かに話を付けに行ったのか?


「ちなみに、私が直々に手紙を書いたのは私だけよ」

「そうなのか?」

「翁が暮羽にも出すって言うから無理言って私が書いたのよ」


そうだったのか


じゃあ、輝夜に悪口言われないように頑張って依頼を達成しないとな


この後、輝夜は昼寝タイム(本人曰く、布団と結婚済み)らしく、俺は取り合えず部屋を出て、翁さんに案内された人気の無いが、綺麗にされてる部屋を貸してもらった


こいしは既に団子片手に座っていた


「あ、お兄ちゃん!」

「お前なぁ……」


何で勝手に何処か行ったとか、何で既にここにいるのかは言わず、適当な座布団に座って四次元からお茶(四次元内で保温)と湯飲みを出して一人でお茶を飲む


「私にも頂戴」

「あいよ」


もう一つ湯飲みを出してこいしに手渡す


「あ~……ただいま」

「おう、おかえり」


そのすぐ後にルーミアが戻ってきた


無言で手を出してきたから、湯飲みを渡して茶を入れる


「なんか、外は大にぎわいよ?」

「どんな感じに?」

「輝夜が月に帰るって話がもう漏れたみたいで、かなりの人がここら辺に集まってるわ」

「へぇ~……」

「噂には帝が輝夜のために兵を出すとかなんとか」

「マジか」

「えらくマジよ」


なんか、愛されてるのか手駒にしたいからなのか……


でも、月人に兵士が何百人と束になってかかったって、勝てる筈がない


無論、陰陽師や俺も然り


並の陰陽師なら瞬殺、俺でも不殺なら五十程度が限界って位の装備はしてくるだろう


零次元斬を使えば話は別だけどな


だから、今回の依頼は、えーりんと協力する


恐らく、えーりんは輝夜を逃がすために一人でも立ち向かう。それに加勢して輝夜とえーりんを逃がしたあと、俺たちもすたこらする


でも、最悪の事態はえーりんが敵に回ること


そうなったら詰みだ。勝てるわけがない


相手は蓬莱人(だと思う)だし、零次元斬を当てない限り倒せやしないだろう


しかもあの矢。あれで頭を射られたら確実に死ぬ


月からでもあの威力。そんなものを頭に受けたら脳ミソパーンどころか粉微塵だっての


まぁ、幾ら考えても仕方ないし、今は今を楽しむか


「あ、そういえばご飯はどうするの?」

「いや、俺が持ってくるって」

「でも、ここのご飯も食べてみたいよ」

「う~ん……こいしがそう言うなら、ちょっと翁さんに頼んでみるか?」

「わ~い!」


まぁ、嫌そうな顔したら諦めればいいだけだ


部屋を出て廊下を歩き、翁さんを探す


輝夜の部屋を見たら、何時もの威厳はどうしたと言いたくなるほどだらしない格好で寝てた


取り合えず、無言で部屋を出て、こいしには姫さんらしい優雅な寝方だったと言っておいた


ルーミアは何か察した


さて、そんな事はどうでもいいんだ。翁さんを探さなければ


「私をお探しですか?」

『うわっ!!?』


いきなり翁さんが背後に現れた


け、気配すら感じなかった……マジで何者だ……


「あ、こいしがここの飯を食べてみたいって……」

「ご心配なさらず。ご飯や布団はこちらで用意しますよ」

「いや、流石にそこまでは……」

「いえ、私が勝手にすることなので」

「……では、お世話になります」

「えぇ、お世話します」


翁さんはにっこりと微笑んでお辞儀をすると輝夜の部屋に入っていった


暫くして、もっと寝かせてと輝夜の声が聞こえた気がした


さて、用事も終わったし、部屋に戻って札でも作ってようかね


「何者だ!貴様!!」


はい、後ろから面倒そうな奴に声をかけられました


「陰陽師、桜庭暮羽。かぐや姫の依頼を受けてここにいる」

「貴様のような無名の陰陽師がこの場に呼ばれるわけ無かろう!さては貴様、妖怪だな!!」

「おいおい、冗談は止せよ。俺は人間だ。霊力で分からない?」

「ではそこの妖怪は何だ!!」

「俺の仲間の式神だ。ほれ、式の符を持ってるだろう?」

「うぐ……」


何か俺に付ける難癖が無くなったのか、黙り混む陰陽師(笑)


「もう行っていいか?別に、喧嘩売るってんなら買うぜ?格の違いってやつ……教えてやろうか?」


殺気混じりの威圧で声をかけてきた陰陽師(笑)を脅す


「ふ、ふん!せめて赤っ恥をかかぬ事だな!!」


と、わめき散らすと、来た道を戻っていった


はぁ……なんでこうも突っかかられるかねぇ……


取り合えず、部屋に戻って戸を開ける


すると、


「成敗!!」


と、何者かがこっちに突っ込んできた


少し溜め息を吐きながら、足を引っ掛けて転ばせる


「ふごっ!!!」

「何してんだよぬえ……」

「あ、バレた?」


と、そいつは姿を変えて、元のぬえの姿に戻った


「妖力でバレバレ」

「あはは~、でも、驚いたでしょ?」

「ぜんぜん」

「何ですと!!?」


ぬえを子供をあしらう要領で相手しながら、お茶を飲む


今日も人の不幸で飯が美味い


「他の人達は驚くんだけどなぁ……ぬえ~ん……」


なんか項垂れてるが、適当に無視する


すると、ルーミアとこいしが何か耳打ちしだした


まぁ、放っておけばいいか


と、適当に茶菓子も食べながら寛いでると、後ろから肩を叩かれた


ぬえか……


適当にあしらおうと後ろを向……


「やぁ、僕、油虫(ぬえ裏声)」


………………What?


「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!?」


ご、ゴキが!!!巨大な、二メートルはあるGがァァァ!!!目の前にィィィィィ!!!!!


「僕と遊ぼうよ(ぬえ裏声)!!」

「来るな!!!来るなァァァァァァァ!!!!」


や、ヤバイ!!逃げなくては!!!触ったら死ぬ!!!俺が自殺するゥゥゥゥゥゥ!!!!


「何で逃げるの(ぬえ裏声)?」

「ギィヤァァァァァァァァァァ!!!!来るな!!!大神砲「ファイナルマスターブレイカー」!!!!!!」

「え、ちょっ」


思わずファイナルマスターブレイカーをGにぶっぱなす


そのままGが居るであろう場所に神力が尽きるまでファイナルマスターブレイカーを乱射する


建物に傷はない。そう設定してある。ってか出来た


「はぁ……はぁ……や、殺った!!!」

『殺るな!!!』

「いでっ!!!」


害虫退治したのにルーミアとこいしにぶっ叩かれた


何故だ、解せぬ……


取り合えず、本当に殺ったかどうか、着弾箇所を確かめる


すると、そこには目を回してボロボロになったぬえが……


「ぬえ!!大丈夫か!!!犯人は誰だ!!!」

「お……ま…………え……」


……うん?


そうか!!犯人は俺だったんだな!!!(注※判断力が鈍ってます)


「う…し……ろ……ガクッ」

「え?後ろ?」


後ろを向くと、ルーミアとこいしの後ろに大量のGが……


「…………いともたやすく行われるえげつない行為……か……」


……ぐっばい、わがいしき……ガクッ




「……すっごい取り乱したわね」

「だね」


何でたかが虫一匹にあそこまで驚くのかしら……


「でも、あのとき以来、ちょっと見るの嫌かも……」


あぁ、あの時の、服の中にさとりが投げた油虫が入ったときね


油虫に限らず、飛蝗でも嫌よ。そんな事


「でも、何で私の後ろを向いたら気絶したんだろ?」

「さぁ……見てみる?」

「うん」


と、一緒に後ろを振り向くと、そこには山程積まれた油虫が……


『キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!?』


気持ち悪ッ!!!恐ろしく気持ち悪ッ!!!


ここ数千年で最高の悲鳴出しちゃったじゃない!!!


「とれびあん……」


あ、こいしがぶっ倒れた……


ったく、これもぬえの能力かしら……


「……私も寝よっと」


ぬえの隣でぶっ倒れてる暮羽の横に行ってそのまま横になる


あ、こいしを抱いて寝てみようかしら


じゃあ、おやすみ……





「おやおや」


()が布団を敷きに行くと、あの方は三人の女の子と共に寝ておりました


羨ましいものです


では、布団だけ用意して、私は去りましょう


流石に私だけでは、彼女等を動かすことは出来ませんから


では、良い夢を

こいしのトラウマにGが増えました


もうすぐえーりんと50話以上もの時を越えた再開です

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