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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
陰陽師編
67/84

正体不明もなんのその

今回はあの子が登場です

輝夜と会ってから数日が経った


その間にも依頼はちょくちょくとあり、それをこなしている内に、周りからは陰陽師として認識されたらしいが、なんかまだ未熟とか言われてる


まぁ、別に凄腕の陰陽師として名を轟かせたいって訳でもないし、どうでもいいんだけどな。そうした方が行動しやすいし


で、そんな未熟(笑)の俺に今日も依頼が来た


依頼主はどうも気に入らないにやにやしたお偉いさん


多分、無理難題押し付けて困らせることでも楽しみにして来たんだろう


ちなみに、ルーミアとこいしは別室で待機中


「貴殿には此度、依頼を伝えに来た」

「はいはい、分かってますから。で、用件は?」


ちょっと投げやりに答えただけで顔に血管浮き出ちゃってるよ


カルシウムとってる?小魚食べた方がいいぜ?


「最近、京に出現する『鵺』を退治してほしい」


……鵺?


確か……なんか正体不明の妖怪だっけ?


はて……原作に居た気がするんだが……誰だっけ?


あ~……もういいや。会ってから考えよう


「で、その鵺をどうにかすりゃあいいんっすかね?」

「まぁ、貴様のような未熟な陰陽師には無理だと思うがな」


その言葉、後で後悔させてやるよするか


にしても、鵺ねぇ……


正体不明の妖怪だから、どんな姿してるかよく分からねぇし、見付けれるかどうか……


場合によっては俺の里に送ってみるか


「じゃ、とっとと行ってきますかね。ルーミア!こいし!」


別室に居るルーミアとこいしを呼ぶ


まぁ、妖怪なら妖力で探知出来るし、楽な仕事か


「鵺ねぇ。聞いたことしか無いわね」

「あ、私見たかも」

「お、そうか」

「な、何だ!その妖怪は!!」


あ、この胡散臭い奴には何にも話してなかったっけ


「式神っすよ。よし、じゃあこいしの証言を元に行ってみるか」

「お~」

「はぁ……めんどくさ」


まぁ、これが終われば好きなもん食わせてやるか


そこの奴から報酬金、前払いでたんまり貰ったしな


~青年等移動中~


「で、どんな姿だった?」

「なんか……鳥と牛と蛇と馬がくっついた姿だった!」

「……それ、キメラだろ……」

「なによ、キメラって」

「いや、何も」


見つけるのは簡単そうだな……


だって、この世の物とは思えない生物を探せばいいだけだし


ってな訳で、こいしの証言を元に、なるべく人が多い場所に来てみた


今のところ、妖力の気配はない


「はぁ……暫く暇しそうだな。こいし……って、こいし!?」


なんか、こいしがいつの間にかどこかに行ってた


周りには居ない


無意識に何処か行っちゃったのか?


だったら、また無意識に戻ってくるまで待つしか無さそうだな


「あの子、能力変わってから急に消えるようになったわね」

「だな」


隠密作戦の時とかは役にたちそうな能力だよな


それにしても、昼頃だからか、結構眠い……


なんて思ってると、ちょっと遠くに妖力の反応


おっ、来たか?


なんて思ってると、妖力の反応がした方から沢山の人がこっちに逃げてきた


「化物だぁぁぁぁ!!!」


取り合えず、そっちの方を見ると、なんか……ライオンやらチーターやら鳥やらなにやら海外の動物を纏めて組み込んだような姿をした化物が現れた


幻獣の類いか?いや、それにしては妖力は少ない気が……


「って、暮羽、平気なの?」

「何がだ?」

「だって、あいつ、油虫とか蝉とか飛蝗とか……虫が合体したような姿よ?」


……はい?


「いやいや、猫科の動物が合体したような姿だろ?」

「え?」

「え?」

『え?』


……まぁ、何はともあれ、退治してみますか


「念糸!!」


首に糸を巻き付けるため、念糸を伸ばす


が、それは何故か首をすり抜けた


「は?」

「何やってんのよ!獲物の上を狙ってどうする気よ!」

「いや、俺は首を狙った」

「首ィ!?んなもん虫の何処にあるってのよ!!」


そんな口論してると、鵺は人々を追いかけ始めた


でも、なんか攻撃はすり抜けるし……あ


「範囲攻撃で吹っ飛ばせば」

「成る程。やっておしまい」


ってな訳で、時間はあるっぽいし、目の前に霊力を凝縮した弾を作り出す


大丈夫。非殺傷だから


ってな訳で、ドでかいの行きまーす


「究極「トワイライトスパーク」!!!」

「え?ちょっ、待っ……」


なんか鵺から声が聞こえた気がしたけど、構わずに破壊の一撃をぶっぱ


何かに当たった確かな手応えはあった


「うぉー……」

「ざっとこんなものか」


死にはしないさ


まぁ、地面が所々抉れてるけど、それは俺に依頼を押し付けたあいつが悪いということで


さて、正体を確かめますか


そのために、トワイライトスパークが抉った地面を歩いていく


すぐにその鵺であろう妖怪は見付かった


が、


「……子供?」

「子供だな。こいしと同じくらいの」


そこに居たのはこいしとおなじくらいの背の、六対の奇妙な羽根が生えた女の子だった


確かに、妖力の質からして、この子だ


って、この子、何処かで見たような……


…………あ、思い出した。こいつ、封獣ぬえだ


そういえば、名前の通り種族は鵺だったな


能力もそんな感じの能力だった気がするし


「じゃあ、こいつ……どうする?」

「さぁ……取り合えず、襟首掴んで持ってけばいいんじゃない?」

「そうだな」


取り合えず、気絶してる内に襟首引っ捕らえる


さて、帰りますかね


「あれ?終わった?」


と、後ろからこいしの声がした


振り向くと、グ○コのポーズしながら口に団子をくわえているこいしが居た


なにやってんねん


「いや~、無意識にお団子食べに行っちゃってたんだよね~。あ、お財布」

「へ?おわっ!?」


いつの間にか財布がこいしに抜き取られていた


これも無意識ってやつか……こえ~……


「ん……?」


とかやってたらぬえが目覚めた


「ハッ!!?」

「さて、とっとと連れてくか」

「え?ちょっ」

「そうね」

「お、お願い、見逃して」

「……えい」

「アッー!!?」


こいしがぬえの尻に串を何度も刺して遊んでやがる


まさかこれも無意識なのか?


無意識って超こえ~……


「でもなぁ……こんな外見だし……」

「あんたの判断に従うわ。式だし」

「面倒なだけだろ?」

「もちこーす」

「ちょっ、ほんと止めて!穴が増えちゃう!」

「えいえいえい!」

「アッー!!」


この二人はなんか楽しそうだな


さて、とっとと持っていきますか


~青年等移動中~


「うぃ~っす」

「うむ?早かったでは無いか」


なんかにやにやして言ってくるお馬鹿


って、こいつ勝手に人の家漁りやがったな


俺の秘蔵の菓子が勝手に食われとる


「で、鵺はそこの小娘か?」

「うぇ……」


あ~……どうしよっかな~……


このまま引き渡しても良いけども、それも何だかな~……


よし、決めた


「こいつは京で悪戯してたガキだ。鵺なら消滅させた」

「何だと!?貴様のような未熟な陰陽師がだと!!?馬鹿な事は言わぬことだ!!」

「え?何で?」

「じゃあ、当時鵺退治の場所に居た奴等に話聞くことだ。金髪の子供引き連れた男が退治したって言う筈だ」

「おい、誰が子供だゴルァ」

「ふ、ふん!精々嘘がバレる事を恐怖して毎晩過ごす事だな!」


まぁ、何とでも言え。前金はちゃんと俺の懐であったまってるから


なんか怒鳴り散らしたあと、お偉いさんは出てった。が、こいしが頭の上に乗ってグリ○のポーズしてたの見たときは三人同時に吹いた


まぁ、そんな事は置いといてだ


次はぬえだな


「私の事庇ったつもり?」

「そんなつもり」

「なんで……」

「お前、今の姿ただの子供じゃん?そんな子供あいつらに無力化して手渡したら……」

「確実にあいつらの玩具ね。毎晩毎晩縛られて(自主規制)されて……」

「エロ同人みたいに!」

「ひぃっ!!?」


だって、今は力を封印せずにそのまま持ってきただけだし、確実に無力化して渡せって言ってくるだろうからな


それに、こんな可愛い子が何も出来ない状態で縛られてたらゲスな奴等は確実に襲うだろうしなぁ……エロ同人みたいに!


「さて、お前には二通りの選択肢がある」

「へ?」

「一つ、このまま俺の手によって成仏。二つ、二度と悪さしないと誓ってこのまま自由」

「三の何もされずに好き放題で」

「よし、一だな。ならばトワイライトスパークで……」

「冗談冗談冗談冗談!!!!二で!!二でお願いします!!」

「分かった。だが、次、人に迷惑駆けたら……」


親指を首に当て、そのまま真横に引く


「だからな?」

「は、はいぃ!!」


俺の誠意(威圧)が効いたのか、快く引き受けてくれる


「さて、じゃあ飯作るか。お前も食ってけ。えっと……名前は?」

「……ぬえ。封獣ぬえ」

「ぬえね。じゃあ、今日は四人分だな」

「……いいの?」

「ここで会ったのも何かの縁だ。食っていきな」


さて、今日は臨時収入もあったし、肉を使った豪華な料理を作りますかね


原作キャラに会えた記念だ!!




「不思議な奴……」

「でしょ?あいつ、妖怪や人を殺したの……たったの数十回なんだって」


確か、何時の日か、暮羽本人から聞いたことがある


人間が月に行った後、神社が出来るまでの少しの間、人を守るために妖怪を殺してたって


でも、百とかそこら辺でしょうね


私は一つの村壊滅だってさせた事あるのに


「え?……でも、生きて数十年なら……」

「大妖怪の私と覚のあの子を式として使役出来る奴が生きて数十年とでも?」

「……もしかして、格上?」

「ってか神様よ。現人神。私達がそうそう勝てる相手では無いわ」

「……よく無事だったな~……」

「ってか、もし貴女が一を選んだとしても、適当にボコって森に捨てるだけだったわよ?」


第一、ボコるかすら分からないし


私の時もギリギリ気絶する程度で殴ってたしね


「何で?」

「……あいつ、まだ人間の心を捨ててないのよ。何千年、何万年と生きて、まだ人として生きている。神様としてじゃない。一人の人として……ね。だから、人も、妖怪も、皆殺さない。心の中で、殺しちゃいけないって考えちゃってるのよ。それがなければ、巫女だって、死んだときは毎回一晩も泣かないでしょうし」

「へぇ~……」


ほんと、長生きするのに命の一つや二つ散らさないなんて考えてたら、その内何かが引き金になって壊れてしまうわ……


でも、それまではちゃんと、見守ってあげるわ。そして、彼が私を捨てない限り、私は彼についていく


惚れた女はしつこいのよ


「……さて、おしゃべりでもしないかしら?ぬえ。私の名前はルーミアよ」

「うん、ルーミア」


まぁ、そんな引き金が現れず、また、引かれなかったらいいのだけれど……

はい、陰陽師編の準レギュラー、ぬえの登場でした


これからぬえはちょくちょく出てきます

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