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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
陰陽師編
63/84

可愛い子には旅をさせろ

今回から陰陽師編です

時は平安時代。平安時代と言えば、東方の原作キャラの出生や活躍が一番ある時代とも言える


まぁ、俺も原作キャラは一度でも見ておきたいし、何と言っても、あいつとの再開も出来るかもしれない


そのため、


「都に行ってくる」

『ハァ!!?』


今は巫女さんは丁度探している途中だし、丁度いいだろう


「ってな訳で、ソル、ムーン、スイ、フウ、テン。留守番よろしく」

『ちょっと待ったぁぁぁぁ!!!!』


何だよ、今回は指名だしいいでしょうが


「なんでボク達が留守番!!?」

「巫女さん居ないし。ついでに巫女さんを見付けて育てておいて」

「無責任!!じゃあルーミアは!!?」

「連れてく」

「よし!!」

「何で!!?」

「式神だし。連れてった方がいいでしょ」

『ぐぬぬ……』


まぁ……今度旅するときは皆で行くからさ


ルーミアは式神だし、連れてった方が無難でしょ


「あら、楽しそうね」

「さとりか。何で無断で入ってくる」

「こいしが勝手に」

「えへへ~」

「もういい」


最近、こいしが家に気が付いたら居るときが多い


ほんと、気が付いたら居るんだよなぁ……


あ、第三の目は開いてるぞ?


ここに来たときよりは開いている


「で、お兄ちゃんは何処に行くの?」

「都だよ。ちょっと旅行気分で」

「……私も行く!!」

『ハァ!!!?』


まさかのこいしまで!!?


いや、ここはさとりさん、何か言ってやって……


連れてってやれって顔してるぅぅぅぅ!!!?


「いいじゃない。こいしがこんなこと言うのは初めてだし」


そう言われるとなぁ……


でも、姉公認だから……


「よし、こいしも行くか!!」

「うん!!」

『理不尽!!!』

「さとり、こいつら頼むわ。二重の意味で」

「任せなさい」


二重の意味とは、まず今のこいつらを抑えてもらう事と、俺が居ない間、こいつらを任せるって事だ


さて、出発は明日辺りでいいかな?


「じゃあ、明日出発だ。こいし、準備しておけよ」

「うん!!」


そう言うと、こいしは笑顔で帰っていった


五妖精はさとりに任せておけば大丈夫だろうし、安心して行けるな


それに、巫女を育てるのも、さとりが居ればそう問題は無いだろうしな


「ならば荷物に紛れて……」

「聞こえてんぞ馬鹿妖精」


~少年準備中~


はい、時間は飛んで次の日である


現在、神社の境内でこいしを待っている


「でも、意外だわ。都に行くなんて」

「そうか?」

「そうよ。てっきりここで隠居してるものだと思ってたわ」

「隠居はまだ早いさ。まだまだ現役だぜ?」

「子育てに勤しんでたのに?もうお爺ちゃんでしょうに」

「心はお爺ちゃんでも体は現役だ」

「逆じゃない?普通」


まぁ、気にしたら負けさ。放っておいてくれや


さて、そろそろこいしも来るかな?


「お兄ちゃ~ん!」


お、丁度来たな


「お待たせ!」

「そんな待ってないさ」


こいしは、少し大きめの鞄を持っている


多分、遊び道具や着替えなんかを入れているんだろう


走ってきたのか、少しずれていた防止を直してやる


「こいし、空は飛べるか?」

「うん、飛べるよ?」

「よし、じゃあ目的地までは飛んでいくぞ」

「え、歩かないの?てっきりそうだと……」

「だったらテンとムーンがここに居る筈だろ?」


テンは次の日の天気を教えてくれるから必ず必要だし、ムーンは夜中の作業とかに月の光を当ててくれるから、結構重宝する


「よし、行くぞ」

「うん!」

「はいよ~」


俺が先に飛び、その後にルーミアとこいしが追い付く形で飛ぶ


えっと、平安京は……あっちだな


よし、出発だ!


「え!?速いよ~!!」


……どうやら、こいしはそこまで速くは飛べないらしい


まぁ、ちょっと飛行速度遅くして移動するか


~少年等移動中~


「着いた」

「って、ここ、都の外れじゃない」


まぁ、式とはいえ、流石に妖怪を都に連れてくと攻撃されそうだし、何より、土地も無いだろう


だから、ここら辺に一軒家を建てるのが懸命だろう


「一軒家を建てるって……何日かける気よ……」

「一時間以内だ」

「はぁ!?」

「まぁ、見ておけって」


まず、そこら辺の木を伐採し、家が建てれそうな土地を無理矢理作る


切り株は残しておく


今度は木の余分な枝を切り落とし、それぞれを手頃な木材にカットしていく


その木材一つ一つに神力を流し込み、暫く長考


それから、木の所々を削る


そして、神力をさらに流し込むと、勝手に建築が始まった


ちなみに、切り株の上に建築している


うん、最初に流した神力は無駄だったな


「……どーなってんのよ……」

「まぁ、神力の使い方の一つだな。本来は神社を建築するときに使う裏技みたいな物だな」


ほんと、神力って便利だ


暫くすると、建築が終わり、ちょっと雑だが、一軒家が建った


「何でもありね……」

「まぁな。ほら、入るぞ」


そう言って、出来立てほやほやの家の中に入る


家具とかは……まぁ、後で作ればいいか


布団とかは持ってきたし


「ほら、荷物置いてこい」

「は~い」


取り合えず、こいしに適当な部屋を与え、荷物を置かせる


俺とルーミアの荷物は四次元にあるから気にしないでもいい


「さて、適当に都でも行ってみるか?」

「そうね。行ってみましょうか」

「……」


こいしが少し無口になった


……あぁ、成る程ね


「こいし、これ持っておけ」


四次元から式の符を取りだし、こいしに持たせる


「へ?」

「これを持っておけば、俺の式になっちまうが、襲われたりすることは無い」

「……うん」


覚は嫌われてる妖怪だからな。陰陽師共が難癖付けて退治しに来るだろう


だけど、式の符を持っておけば、俺が逆に難癖付けてボコれる


だって、自分の式に難癖付けられたら誰だってボコるさ


まぁ、俺のような馬鹿みたいな量の霊力持ってる奴の式に攻撃しようなんて考えるどうしようもない馬鹿なんて居ないだろう


「……温かい……」

「まぁ、霊力が勝手に流れてくしな」


あと、霊力や妖力は、流し込んだ人によって感じ方が違うらしい


例えば、邪な考えしかしないやつの霊力や妖力は、嫌な感じだし、優しい奴なら、温かい、もしくは優しい、気分が良い等々


どうやら、俺はどちらかというと優しい方に傾いてるようだな


まぁ、転生した初期は殺しもしたからなぁ……死んでから地獄に送られても文句は言えないけどな


って、そんな事はどうでもいいんだ


「……じゃあ、今日は俺一人で行ってくる。都がどんな物か確かめてくるついでに飯の材料買ってくる」

「そう?なら、行ってらっしゃい」

「気を付けてね」

「おうともさ」


取りあえずは偵察だな


あ、神力隠して霊力はリミッター解除しておこう


……えーりんもう来ちゃったかな……




「……」

「お揃いね」


そう言って、ルーミアがリボンを取って見せてくる


確かに、色は違うけど、お揃いだった


「あいつの霊力、嫌じゃないでしょ?」

「うん」

「それは、あいつがあんたの事を大切に思ってるからよ」

「そうなんだ……」

「あと、あいつの思考が結構分かるのよ?嫌だとか、悲しいとか」

「……あ、流れてきた」

「これは……油虫見つけたわね……」


何だか、焦ってるような、そんな感じがする


何となくだけど、それが分かる


なんだか、心を読むよりも、少し面白い


「……こいし。あんた、人の心を読みたくないんでしょ?」


図星だった


「何で分かったの?」

「何となくよ。あいつ、鈍感だから、自分が退治されないかの心配をしてるって思ったんでしょうけど……」


確かに、そんな感じがした


ほんとは、人混みとかには行きたくない


嫌な心を持ってる人が沢山いるし、何よりそんな人の心なんて読みたくない


でも、都には行ってみたい


「大丈夫?帰ってもいいのよ?」

「……ううん。大丈夫。昔はもっと酷かったから」


詐欺をしようとしてる人や、表は笑顔だけど、裏は真っ黒な人や、人殺しを考えてる人。中には私達に優しく話しかけてくれた人も居た。だけど、その人達の殆どは体を狙ってる変態や、金を盗みとろうかと考える人、私達を売り付けようとする人だった


その中にも、本気で私達を心配してくれる人は居た。けど、その村の中でその人達は村八分にされたりした。だから、私達は色々な土地を転々とした。迷惑をかけないために


一度は閉じかけた第三の目。だけど、お兄ちゃんや、里の人達の温かい心を見てたら、段々とまた開いてきた


「私は大丈夫。絶対に」

「そう……偉いわね。こいし」

「同じ目線で言われてもお姉さんっぽくはないよ?」

「なんですって!?私の方が歳上なのよ!?」

「でも身長同じだし」

「この子は……言わせておけば……」

「へっへ~ん。鬼さんこちら、手のなる方へ~♪」

「このっ!待ちなさい!!お仕置きよ!!」

「心読めるからそう簡単には捕まらないよ~!!」

「ムカつくわねその能力!!」

「あはは~!!」

「このっ!!闇よ!!」

「無駄無駄~!!」

「ぬぐぁぁぁぁ!!!」


……うん、きっと、大丈夫


だって、お兄ちゃんとルーミアがついてるから

と、言うわけで、ルーミアとこいしがレギュラーです

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