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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
百励編其の二
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自分の力を過信しない

無償にるみゃとのイチャイチャを書きたくなった。その結果がこの連投である

「あ~……団子おいし~……」

「だな~」


まぁ、現在、ルーミアと人里まで出掛けている


理由は暇だったから。あいつら、避暑のためにチルノの所だったり色々な所に行くから、大抵俺とルーミアだけが残されるんだよな~……


「ルーミアはチルノの所に行かなくていいのか?」

「もう妖精に混じって遊ぶ歳じゃ無いわよ……ずずず」


だよなぁ


香李は保護者代わりに行ってるようなもんだし


ってか、何も知らない奴が見たら、俺等って只のニート…………うん、俺は何も察しなかった


俺、ちゃんと神様として仕事してるし


無職なのルーミアだけだし


「たまに香李の手伝いしてるわよ」

「じゃあ、巫女不在と時は式のお前に代理を任せようかな」

「任せなさい」


てっきり面倒だと言うかと思ったが……


じゃあ、巫女不在の時の代理はルーミアだな


「あ、おばちゃん、勘定お願いするわ」

「は~い、毎度~」


さて、次は何処に行こうか


平和すぎて何もやることねぇんだよなぁ


「ちょっと遠出する?」

「流石にそれは止めよう」

「はいはい」


香李が生きてる内に何処か諏訪以外の場所に旅行に行くってのもいいかもな


神社組にチルノと大妖精、古明地姉妹と一緒にな


さて、何しようかね


妖怪と世間話でもするか?


最近は陰陽師がやけに暴走気味で妖怪を根こそぎ退治しようとしてるらしく、妖怪が沢山ここに来るんだよな


嫌われてる妖怪や特に害の無い妖怪など種類は様々


初めて会ったときは大抵世間話してるんだよな


ちなみに、陰陽師の件も妖怪から聞いた話だ


あと、この里には陰陽師は居ない。いや、霊力が人よりあって弾幕撃てる人は数人居るが、その全員が陰陽師では無く、一般人としてここで暮らしている


陰陽師は都等で重宝されてるらしく、陰陽師達は一ヶ所に固まっている


妖怪退治の旅とか言って各地をうろちょろして妖怪や妖精を無差別に襲う陰陽師は居る


「ここは平和よね」

「出来た頃からな。平和すぎてあくびが出る」

「良いじゃない。そんなに平和なら。それに、あんたがここら辺一帯占めてるくせに税取らないからさらに平和よね」

「税なんざ要らない。平和に、自由に暮らしてくれるなら本望さ」

「……そんなんだから惚れたのよ」

「ん?」

「何でもないわよ。今日も平和ね~!」


鬼が人と共存して、天狗が情報交換して河童が数年先の道具を持ってきて一般妖怪が笑って歩けて、妖精が気楽に悪戯してそれを笑って許せる


そんな平和な里が出来て本当に良かった


さて、林檎でも買って帰るか


「暮羽様~!!!」


後ろから里の住人に声をかけられる


しかも、かなり焦っている


あれは……最近結ばれて平和な家庭を築いた……


「大変なんです!!里の外れで!!」

「分かった。案内してくれ。ルーミアは?」

「行くわ。久々に面白そうだしね」


~少年移動中~


「ここです!」


着いた所には人だかり


皆が皆、前を見ている。壁になってるのか?


よく見ると、一人の妖怪が壁の後ろにいた


その妖怪は腹を押さえてうずくまっていた。妖力からして下級妖怪だ


「何があった!?」


神様モードで里の人に話しかけながら、妖怪に寄っていく


「大丈夫か?」

「うぅ……」


よく見ると、お札が張り付いていた


「解」


それを普通に剥がす


……俺の物じゃないな。俺のならこの妖怪なんて一発で昇天だ


「暮羽様!」

「良かった~」

「ルーミア、この子を頼む」

「はいよ」


ルーミアに妖怪を預けると、人混みが真ん中から割れる


その先には一人の男


格好からして陰陽師か


「何だ貴様は」

「俺はここら一帯の地主をしている。貴様こそ何者だ」

「見て分からぬか。私は陰陽師だ。ここの妖怪を退治しにきた」

「帰れ。必要ない」

「私はここの妖怪を退治してやると言っているのだぞ。大人しくそこをどけ」

「貴様、一歩でもそこから先に歩いてみろ。容赦せんぞ」


刀に手をかけ、霊力を纏わせる


こんな奴、ボコボコにして里より何里も離れた場所に捨ててきてやる


「私の腕前が信用できんのか?ならば、そこの女の妖怪を……」

「手ぇ出してみやがれ。その時が手前の死期だ」

「ふん……死ね!!!」


警告したにも関わらず、お札を投げてくる陰陽師


馬鹿が。自分の力量すら分からねぇのか


あの程度ならルーミア一人でなんとかなる


「ふん、余裕よ」


大剣を高速で振るい、お札を妖力で消滅させる


「なっ!?」

「忠告はした。潰す」


懐から札を数十枚。全て俺の持っている中で最上級の札だ


「行け!!」


札は俺の手から離れて数瞬、出鱈目な軌道で陰陽師へと向かっていく


「私の札で弾き飛ばしてくれる!!」


札の力の差すら分からないのか、陰陽師も札を投げてくる


それは俺の札に木っ端微塵にされ、俺の札は陰陽師に突き刺さった


「ぐふっ!?」


怯んだ所で瞬動で距離を詰め、そのまま溝に肘鉄。くの字に折れ曲がった所で、顔に掌を当てる


「霊砲「マスタースパーク」」


そのまま零距離でマスタースパークを発射。陰陽師は後ろの木に激突してずるずると倒れた


ったく、雑魚が。意気がるんじゃねぇ


「貴様ぁ……こんなのことして只で済むとでも……」


チッ、まだ起きてるのか


刀を抜いて陰陽師の顔の横に突き刺さるように投げる


刀は陰陽師の頬を切り、木に突き刺さった


「なぁ、あんた。今すぐこの刀で心の臓をえぐりだして人食い妖怪の餌にしたっていいんだぜ」


神力を全開にし、圧力をかけるように話しかける


「それとも、マスタースパークで消滅がいいか?」

「ひぃぃ!!!」


さっきのマスタースパークよりも霊力を込めた右手を見せると、陰陽師は涙目になって漏らしやがった


きたねぇ。男ならもっと度胸持てや


「死にたくなければ今すぐここから立ち去れ!!!」

「ひぃぃぃぃぃ!!!!!」


さっきまでの威勢はどこいったのか。泣きながら逃げていった


ったく、身の程知らずが


さて、さっきの妖怪は……


「大丈夫か?何処か痛いところは?」

「い、いえ……」


……うん、特に異常は無いみたいだな


よし


「これからはああいう奴見つけたら知らせてくれ。助けるからさ」

「は、はい!」


元気に返事して妖怪は手を振りながら去っていった


うん、元気が一番


『オォォォォォ!!!!』


と、周りから歓声


「流石暮羽様!!」

「あ……俺、怖くなかった?」

「全然!寧ろ何時もあれでも構いませんよ!」

「流石に疲れるから……あ、知らせてくれてありがとう。じゃあ、これからもよろしくな」


と言って、ルーミアを連れてその場から去る


他の人は皆その場で駄弁っている


「優しいじゃない。死期だとか言っておきながら」

「無殺主義なの。気にするな」

「ったく、甘ちゃんね……きゃっ!?」


足元見ずに歩いていたからか、ルーミアがその場で転ける


「あぶねっ!」


何とかルーミアの手を掴んでこっちに寄せる


ふぅ、間一髪


「気を付けろよ?」

「へ?あ、うん……」


里の子達が転んでなきゃいいが……


ん?


「どうした?こっちを見付めて……」

「……ン!」


いきなり唇が塞がれる


……はい?


ちょっ、これ、もしかしてキス!!?


「ぷはっ!」

「ちょっ、おま、いきなり……」

「良いじゃない……」


あ~……多分、今の顔、滅茶苦茶真っ赤だ


自分でも分かる


「……続き……する?」

「うっ……しねぇよ!!」


あぶね……理性が崩壊しそうだった


ちくしょう、可愛すぎるだろ


ルーミアを立たせて前を歩く


「帰るぞ!!!」

「……うん」


そういうのはせめて俺の気持ちがどんなんなのかハッキリしてからにして欲しい……


あ~……俺ってほんと馬鹿だ

イチャイチャは最後だけでした


そろそろ百励編其の二も終わりが近付いてきます


それはつまり、暮羽と香李の別れ……


それでは、また次回

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