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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
百励編其の二
59/84

にやにやは程々に

ルーミア回です

「夏ねぇ……」

「夏だなぁ……」


あっという間に夏だ


この間までは春だったのに、気がついたら長袖から半袖へ。ほんと、俺達のような寿命が無いにも等しい奴等にとっては季節が入れ替わるのはあっという間である


「香李は?」

「チルノの所」

「……巫女が神社空けてもいいの?」

「構わないさ。俺が居るから」

「成る程ね」


折角の短い人生だ。気楽に仕事に囚われずに生きて欲しい


ほんと、昔は百年なんて長すぎると思ってたけど、今や百年なんてあっという間だからな


歳取ってきたって感覚が凄い


ソル達は俺より百年も前から生きてるし……


ルーミアも二千歳位か?


「女に歳は聞いちゃダメよ」


だそうだ


「あ゛~……あっつ~……」

「だからと言って脱ぎ始めるな」

「ちょっと緩めただけよ……って、あんたは暑くないの?」

「浮く程度の能力の応用で暑さから浮いてるんだ。チルノが居ないときはこれに限る」

「ズルッ!私もそうしなさいよ!」

「え~……」

「……だったら!」


と、いきなりルーミアが後ろから抱き付いてくる


……何故に?


「…………あつっ」

「だったら早くやりなさいよ」


……こりゃたまらん


しょうがないしやってやるか


「……あ、暑く無くなった」

「満足か。とっとと退いてくれ」


背中が暑くてたまらん


…………まだ退かない


「おい」

「……いいじゃない」


……はぁ…………


ここで引き剥がすと五月蝿そうだし放っておくか


あっついけどな


「…………何か無いの?」

「は?」

「だから……何か当たってるとか」

「何にも」

「むっ……」


別に何にも当たってませんよ


これ、あいつらに見られたら五月蝿いだろうな


チルノの所に行ってて良かった


「じゃあ……」


じゃあって何だよ


と、思ったら背中に何か柔らかいものが……


「ちょっ!?」


後ろを振り向くと、ルーミアがEXの常態だった


せ、背中に二つの柔らかいものがぁぁぁ!!!!


「な、何してんだよ!」

「……当ててんのよ」

「テンプレはいいから!止めてくれ!」

「襲ってもいいのよ?」

「するか!!!」


もういい!放っておく!!!


そう簡単に理性は崩壊しん!!


と、思ってたら空から矢文が降ってくる


えーりんか


どれどれ?


『真っ昼間から見せつけてくれるわね~♪ By永琳』


えーりんがニヤニヤしてる様が簡単に浮かぶ


ちくしょう、投げ返してやろうか


「何て書いて…………」


えーりんの手紙を見たルーミアが顔を真っ赤にしてフリーズする


「ななななな!!!」

「……退いてくれるか?」

「え?えっと……それは……」


まだ退かないか……


と、思ってたらもう一本矢文が


どれどれ


『もう結婚しろよ By永琳』


暇なのか?えーりんは月で暇してんのか?


綿月姉妹はどうしたんだ?


で、またそれを見たルーミアが


「けけけけけけ結婚!!?」

「そろそろ暑い」

「……嫌だ」


恥ずかしいんなら止めてくれよ


全く……えーりんは少し茶化すのやめて欲しいぜ


「はぁ……何しようか」

「ナニでしょ」

「やんねぇよ」


キリッて擬音つくくらい真顔で言うのは止めてくれ


と思ったらまた矢文が


『ヤっちゃいなよyou By永琳』


そろそろ殴りに行ってもいいよな?俺、宇宙でも活動できるからな?


おっと、見せないようにしないと


……うん?


何か縁側から見えて……サードアイ?


あっ


「あら、私達はお気にせず。どうぞ続きを……」

「……ちゅーするの?」


古明地姉妹でしたか


……なんか嫌な予感が……


「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


いきなりルーミアが俺の腰を掴む


ちょっ!!?


「ヒデブァッ!!!!!」


バック……ドロップ……だと……


ガクッ



「はぁ……はぁ……」


ハッ!!?つい咄嗟にやっちゃった……


「あらあら、照れちゃって」

「ううううっさい!!!」

「まぁ、あのまま始められたら帰ってたけどね」

「うっさいわよ!!!やっぱり趣味悪いわねあんた!!!」

「こういうのは覗きたくなるのが心情なもので」


居るの知ってたら流石にあそこまでやらなかったのに!!!


平和ボケしたわね!!私も!!!


「いいじゃない。そのお掛けで私達はにやにや……」

「ぶっ殺す!!!」

「当たらないわよ」


余裕な表情で避けられるからなおムカつく!!!


心を読むなんて反則じゃない!!!


「使えるものは使える主義だもの」

「……ちゅーしないの?」

「人前でなんてするか!!!」

「つまり、人前じゃなければ……きゃっ」

「マジで一発殴らせてくれない?」

「嫌よ」


あ~!!!ほんとムカつく!!!


こういう奴に心を読む能力なんて最悪だわ!!!


「ありがとう、最高の誉め言葉よ」

「ムガァァァァァァァ!!!!!!」

「お姉ちゃん……言い過ぎ」

「ふふ、もうやらないわよ」

「はぁ……はぁ……」


あ~……こいつ、絶対これからも話のネタにしてくるわ……


先が思いやられる……


「で、何の用なのよ」

「チルノは居る?って聞きたかったんだけど……この調子だと居ないみたいね」

「外れの湖に居るわよ」

「まぁ、暇潰しにここに居ることにするわ」


結局居座られるのね……


まぁ、私に拒否権なんてないから良いのだけれど


「だけど、あそこまでやられて襲わないなんてほんとに男なの?」

「理性が馬鹿みたいに固いのよ……」

「??」

『こいしは分からなくてもいいのよ』


ほんと、どれだけ無防備な状態さらしても手出ししようとしないし


あ、一回だけ出されたっけ


「へぇ、どんな感じで?」

「うっさい!!」

「はいはい」


取り合えず、お茶でも取ってこようかしら


確か、チルノの氷で冷やしてあるお茶があったはず


「あ、私も欲しい!」

「分かったわ。さとりは?」

「じゃあ貰うわ」

「はいはいっと」


何時もならすぐ気が付くのにまだ寝てるってことはよっぽど良いところに入ったのかしら……


私、そこまで強くやった覚えないのだけれども……


えっと……あった。これね


あ~……冷たくて気持ちいい~……


これを三つ分注いでっと


「持ってきたわよ~」

「ありがと」

「つめた~い♪」


そりゃあ、ついさっきまで氷と一緒にあったお茶だし


「で、今日は何で大人っぽいのかしら?」

「こっちが普通の姿よ。そんでもって気分よ」

「……誘惑するためにそっちの姿になったのね」

「あーはいそうですよ!!悪かったわね!!」

「悪いなんて一言も言ってないでしょ?」


ったく……さとりと話してると調子狂うわ……


「……なら、お風呂に突撃とか」

「んな恥ずかしいこと出来るわけないでしょ……」

「胸当てておいて?」

「うっ……」


それ言われると言い返せない……


「……ルーミア、おっぱい大きいんだ……」

「んな大きくないわよ」

「チッ、垂れろ」

「聞こえてんぞさとり。頭の中駄々漏れだぞ」


まぁ……確かにこの姉妹、つるぺた……


ちょっと可哀想


「んだと!?この垂れ乳!!」

「アァ!!?誰が垂れ乳だ!!絶壁!!!」

「絶壁ですって!!?幼女に言われたかないわよ!!!」

「こっちが本物の私よ!!!素で絶壁のくせに!!!」

「あ~、ムカついた。表でなさい。再起不能にしてやるわよ」

「奇遇ねぇ……私も大剣が血を吸いたいと言ってるから貴女の全身の血で大剣を真っ赤に染めてあげるわ」

「うふふふ」

「ふふふ」

『ぶっ殺す!!!!!』



あ……行っちゃった……


…………私もそんなに無い……


ちょっと悔しい


「……お兄ちゃん、起きないな~……」


……横で寝ちゃおっと


おやすみ……

ルーミアとさとりはトム○ジェリーみたいな仲です


ちなみに、喧嘩の結果は両者血塗れで暮羽に見付かって治療されました


あと、えーりんは茶化し係


最後に。これ、完全にルーミアがヒロインになってるよね

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